葛生駅

栃木県佐野市葛生東にある東武鉄道の駅

葛生駅(くずうえき)は、栃木県佐野市葛生東にある東武鉄道佐野線。同線の終点である。駅番号TI 39

葛生駅
駅舎(2023年3月)
くずう
Kuzu
TI 38 多田 (2.8 km)
地図
所在地 栃木県佐野市葛生東一丁目1-5
北緯36度23分53.36秒 東経139度36分32.13秒 / 北緯36.3981556度 東経139.6089250度 / 36.3981556; 139.6089250 (葛生駅)座標: 北緯36度23分53.36秒 東経139度36分32.13秒 / 北緯36.3981556度 東経139.6089250度 / 36.3981556; 139.6089250 (葛生駅)
駅番号 TI39
所属事業者 東武鉄道
所属路線 佐野線
キロ程 22.1 km(館林起点)
電報略号 クズ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
668人/日
-2022年-
開業年月日 1894年明治27年)3月20日
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東武鉄道の路線図や駅名標などで用いられる公式表記は「(日匂)生駅」であるが、表示の都合上公式サイト内でも混在している。

有人駅ではあるが、時間帯によっては駅員がいないことがある。

年表 編集

貨物ターミナルとして 編集

かつて、日鉄鉱業羽鶴専用線・東武大叶線東武会沢線住友セメント専用線の四つの貨物線が当駅まで石灰セメントドロマイトを輸送していた。セメントは東武伊勢崎線経由で業平橋駅まで輸送された。

貨物輸送が廃止された後は設備のほとんどが撤去されているが、広い構内がその名残をとどめている。2013年には空地を活用して太陽光発電パネルが設置され「葛生太陽光発電所」となっている。

当駅から先にも路線跡が続き、架線柱が残っている。2010年頃まで腕木式信号機も残っていた。

貨物輸送の全盛期には駅員が80名在籍し構内には旅客用も含め20本の線路があり、東武鉄道で最大のターミナル駅であった。その時期に当駅 - 多田間の複線化の予定もあり、その用地は国道293号沿いに確保されている。

葛生駅・会沢線・大叶線・日鉄専用鉄道配線略図(1981年)[2]

駅構造 編集

ホーム(2023年3月)
構内(2020年6月)
葛生太陽光発電所(2020年6月)
葛生駅付近空中写真(1974年撮影、国土画像情報カラー空中写真(国土交通省)より)。貨物列車が多数みられる。
旧駅舎(2012年12月)

単式ホーム1面1線と留置線3線を有する地上駅。ホーム屋根改札側から2両分のみ設置されている。

普通列車でのワンマン運転開始後の2006年(平成18年)8月より、運転士出発信号機が開通したことを知らせるメロディ(「静かな湖畔の森の影から」)が流れるようになった。発車メロディの役割も果たしているが、発車した後も信号の現示が赤に変わるまで流れるので、正確には発車メロディではない。

留置線のうち1線は非電化である。夜間、当駅に到着した特急「リバティりょうもう」と、上り終電発車後に当駅に到着した普通列車は駅構内で夜間滞泊する。事業用車両は非電化の留置線に留置される場合がある。

駅舎は線路の西側にあり、ホームとはスロープで連絡しているため段差はない。自動改札機は設置されていないが、ICカード簡易改札機と自動券売機は設置されている。

のりば 編集

番線 路線 行先
1   佐野線 館林方面

利用状況 編集

2022年度の一日平均乗降人員668人である[3]

近年の一日平均乗降人員の推移は下表のとおりである。

年度 一日平均
乗降人員
1998年(平成10年) 2,580
1999年(平成11年) 2,290
2000年(平成12年) 2,159
2001年(平成13年) 2,047
2002年(平成14年) 1,951
2003年(平成15年) 1,793
2004年(平成16年) 1,551
2005年(平成17年) 1,397
2006年(平成18年) 1,385
2007年(平成19年) 1,383
2008年(平成20年) 1,390
2009年(平成21年) 1,320
2010年(平成22年) 1,206
2011年(平成23年) 1,137
2012年(平成24年) 1,135
2013年(平成25年) 1,134
2014年(平成26年) 1,041
2015年(平成27年) 1,028
2016年(平成28年) 1,002
2017年(平成29年) 983
2018年(平成30年) 937
2019年(令和元年) 936
2020年(令和02年) 734
2021年(令和03年) 755
2022年(令和04年) 668

バス 編集

駅南の踏切脇にあるバスの回転場が佐野市生活路線バス(さーのって号)の「葛生駅南回転場」停留所である。

  • 「田沼葛生線・4系統(赤見経由)」 田沼行政センター・運動公園・厚生病院経由 佐野駅
  • 「田沼葛生線・5系統」 田沼行政センター・道の駅どまんなかたぬま経由 佐野駅行
  • 「田沼葛生線・6系統(ベルク佐野田沼店経由)」 田沼行政センター・ベルク佐野田沼店前・道の駅どまんなかたぬま経由 佐野駅行

駅周辺 編集

隣の駅 編集

東武鉄道
  佐野線
普通
多田駅 (TI 38) - 葛生駅 (TI 39)
かつて存在した路線
  会沢線(貨物線)
 葛生駅 - 上白石駅

脚注 編集

  1. ^ 栃木県佐野市(東武佐野線葛生駅南側土地)において 大規模太陽光発電(メガソーラー)設備工事に着手 最終設備規模・仕様を決定 本年7月、東武グループ初のメガソーラーとして発電開始予定』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道/東武エネルギーマネジメント、2013年3月27日。 オリジナルの2013年4月2日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20130402005542/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/5a15151771a073f0db3cf3364639f12c/130327_3.pdf?date=201303271020162022年5月15日閲覧 
  2. ^ 阿部一雄「貨物輸送の変遷と現況」『鉄道ピクトリアル』第392巻、電気車研究会、1981年7月、89頁。 
  3. ^ 駅情報(乗降人員)”. 東武鉄道ポータルサイト. 2023年8月22日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集