蕨市

日本の埼玉県の市

蕨市(わらびし)は、埼玉県[1]の南東部に位置する

わらびし
蕨市
和樂備神社例大祭 No2.jpg
Flag of Warabi, Saitama.svg 埼玉県蕨市市章.svg
市旗 市章
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 埼玉県
市町村コード 11223-2
法人番号 6000020112232 ウィキデータを編集
面積 5.11km2
総人口 75,060[編集]
推計人口、2021年1月1日)
人口密度 14,689人/km2
隣接自治体 川口市戸田市さいたま市
市の木 ケヤキ
市の花 サツキ
市の草花 ニチニチソウ
蕨市役所
市長 賴髙英雄
所在地 335-8501
埼玉県蕨市中央五丁目14番15号
北緯35度49分32.1秒東経139度40分47秒
Warabi City Hall2.jpg
外部リンク 蕨市

蕨市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

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人口は約7万5千人。

概要編集

全国の市の中で最も面積が狭く[2]、区町村を含めても8 番目(区は特別区のみ)に狭い。人口密度は全国の市町村で最も高いが、東京23区全体(15,520 人/km²)より高くはなく、市区町村では15番目である(2021年2月1日現在)。2000年代前半時には東京都区部より高かった時期もあった。

主に住宅地からなるが、江戸時代には蕨宿が置かれ、中山道宿場町として非常に栄えていた。この地で1946年昭和21年)から開催されている『青年祭』が現在全国各地で行われている成人式の基礎になった。

地理編集

埼玉県の「中央地域」と呼ばれる県南東部京浜東北線沿線地域の市の一つ。北をさいたま市、西を戸田市、東を川口市に接する。市域は荒川低地に属し、平均海抜4.8メートル[3]。おおむね平坦で、大きな山や川などはない。土地利用は主に住宅地からなる。

蕨駅は川口市に近接する市東部に存在し、この周辺が蕨市街である。蕨駅東口の繁華街は川口市域と一体化する形で市街地が形成されている。

河川編集

隣接している自治体・行政区編集

歴史編集

「蕨(わらび)」という地名がいつごろ生じたのかは不明であるが、文献上の初出は1352年8月17日観応3年6月29日)付の「賀上家文献」で、「蕨郷上下」と記されている。蕨市役所付近には古来の日本住宅など多く残されており、旧中山道沿いに栄えた当時を偲ばせる建物も多い。

蕨市は同じ中山道沿いの都市である浦和市(現さいたま市)などとの合併構想が度々浮上していたものの実現していなかった。平成の大合併では川口市、旧・鳩ヶ谷市との新設合併協議(武南市構想)が実施され、新市庁舎の位置や合併予定期日も決定していた。しかし、川口市が合併協議会で可決された「武南市」の市名に反発し、法定合併協議会から離脱、協議会は解散した。

地名の由来編集

蕨という名前は歴史が古く地名の由来は文献にも残されていないが、諸説伝わっているうちの主に2つの説が有力とされている。

  • 源義経が立ちのぼる煙を見て「藁火村」と名付けた、在原業平が藁をたいてもてなしをうけたところから「藁火」と命名したという「藁火」説
  • 僧慈鎮(じちん)の「武蔵野の草葉にまさるわらびをげにむらさきの塵かとぞみる」の歌をもって名付けた近隣の戸田市川口市にもある地名の青木笹目美女木などの植物にならって命名したという「蕨」説

人口編集

 
蕨市と全国の年齢別人口分布(2005年) 蕨市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 蕨市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

蕨市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より
  • 人口密度:15053人/km² (2018年平成30年)6月1日
  • 古くから、中小の町工場が軒を連ねている事から、外国人労働者が多く、外国人への偏見が少ない土地柄と言われる。特に中東の民族問題や戦争から逃れたイラン人クルド人が多く、彼らが知人や家族を呼び寄せ、第二の故郷として、蕨市を「ワラビスタン」と呼ぶ[4]。また、最近では中国人居住者の比率が、埼玉県で最も高い地域になっている[5]

行政編集

歴代市長編集

広域行政編集

一部事務組合
協議会
  • 埼玉県南4市まちづくり協議会:川口市、草加市、戸田市とともに、4市で共通する広域的な行政課題の連絡調整、図書館の相互利用、災害時における避難場所の相互利用、健康づくりをテーマとした各種のスポーツ交歓大会等の各種事業を開催している。また、政令指定都市を想定した取り組みも実施している。

姉妹都市・提携都市編集

姉妹都市編集

友好都市編集

地域編集

現行行政町名編集

蕨市では、全域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されている。

旧町名・大字編集

住居表示実施以前は下記のような町・大字があった(括弧内は現在の町名)。

  • 大字塚越(中央一丁目・二丁目、南町一丁目 - 三丁目)
  • 大字蕨(中央一丁目 - 七丁目、錦町一丁目 - 六丁目、北町一丁目 - 五丁目、南町一丁目 - 四丁目)
  • 塚越末広町(塚越一丁目・二丁目) - 1958年(昭和33年)に大字蕨、大字塚越の各一部より新設。
  • 東町一丁目(塚越三丁目・六丁目) - 1964年(昭和39年)に大字塚越の一部より新設。
  • 東町二丁目(塚越三丁目・五丁目・六丁目・七丁目) - 1964年(昭和39年)に大字塚越の一部より新設。
  • 東町三丁目(塚越四丁目) - 1964年(昭和39年)に大字塚越の一部より新設。
  • 丁張町一丁目(南町三丁目) - 1964年(昭和39年)6月10日に大字蕨、大字仁志町の各一部より新設。
  • 丁張町二丁目(塚越五丁目) - 1964年(昭和39年)5月1日に大字塚越、大字仁志町の各一部より新設。
  • 丁張町三丁目(塚越七丁目)

大字蕨および大字塚越は範囲が広いため、通称の町名を使用していた。現在も町会名・バス停名に残るものもある。

  • 郷町
  • 旭町
  • 上町
  • 御殿町
  • 須賀町
  • 大門町
  • 土橋町
  • 仲町
  • 仲上町
  • 春日町(1959年(昭和34年)に法華田町から改称)
  • 水深町
  • 下蕨町
  • 三和町
  • 塚越本町
  • 塚越東町
  • 塚越西町
  • 塚越忠町
  • 塚越西仲町

その他町名には残っていないものもあるが、以下の耕作地名があった。

  • 蕨宿 - 前谷(まいや)、松原、赤田、鍛治作、新兵ェ(しんべ)、下高野(しもごや)、宮田、助縄(すけなわ)、仁中歩(にちぶ)、金山、穂保作(ほぼさく)、荒井前(あらいめ)
  • 塚越村 - 仁中歩、大荒田、丁張

公共施設編集

 
蕨市立病院
  • 市民体育館
  • 蕨市立図書館
  • 中央プール
  • 塚越プール
  • 老人福祉センターけやき荘
  • 総合社会福祉センター
  • 交流プラザさくら
  • 福祉・児童センター
  • 保健センター
  • 市民会館
  • 勤労青少年ホーム
  • 家庭児童相談室
  • 中央公民館
  • 東公民館
  • 南公民館
  • 北町公民館
  • 西公民館
  • 下蕨公民館
  • 旭町公民館
  • 文化ホールくるる
  • 塚越児童館
  • 歴史民俗資料館
  • 学校給食センター
  • 蕨市立病院
  • 蕨市水道部中央浄水場
  • 塚越浄水場
  • 富士見公園事務所
  • 大荒田交通公園事務所

消防編集

警察編集

  • 蕨警察署(蕨市と戸田市を管轄)
    • 北町交番
    • 蕨駅東口交番
    • 蕨駅西口交番
    • 南町交番

郵政編集

郵便番号は、市内全域が「335-00xx」である。

  • 03051 蕨郵便局 - 1893年設置、風景印配備局。当市域に加え戸田市域も集配する。
  • 03134 蕨駅前郵便局 - 1935年設置、1974年7月15日現位置へ移転。
  • 03207 蕨南町郵便局 - 1943年蕨三和町局として設置、1968年5月1日現局名へ改称。
  • 03295 蕨塚越郵便局 - 1965年3月1日設置。
  • 03337 蕨中央七郵便局 - 1967年7月16日設置。
  • 03472 蕨錦町郵便局 - 1977年3月16日設置。

教育編集

小学校
中学校
高等学校

市の象徴編集

  • 市の木(ケヤキ
    ニレ科・ケヤキ属。落葉高木で、街路樹などで立派な緑を作っている。市制20年を記念して、1979年11月3日に制定された。
  • 市の花(サツキ
    ツツジ科・ツツジ属。花が陰暦五月に咲くため「皐月」と呼ばれている。市制20年を記念して、1979年11月3日に制定された。
  • 市の草花(ニチニチソウ
    キョウチクトウ科。日々、次々と新しい花が咲くところから「ニチニチソウ」と呼ばれている。市制30年を記念して、1989年11月3日に制定された。
  • 市のマスコット(ワラビー) - 市制施行30周年
    1989年の市制施行30周年を記念して小型でかわいらしく元気に跳ねて未来へ羽ばたく蕨市の願いを込め、また「わらび」と「ワラビー」の発音が似ていることから蕨市のマスコットキャラクターに制定された。
  • 市のマスコット(エンジェルわらぶー) - 市制施行50周年
    2009年の市制施行50周年を記念し、いつまでも市民が安全に幸福に暮らせることを願いながら、ヨーロッパでは繁栄の象徴である子豚をマスコットとして当市のマスコットキャラクターに制定された。デザインはTHE ALFEE高見沢俊彦が行った[6]

交通編集

市東部を京浜東北線東北本線)が北西から南東に斜めに縦断、市西部では国道17号が線路の1kmほど西方を平行して走っている。

また、「コンパクトシティわらび」を将来ビジョンとしており[7]、市の面積が小さいことから、病院、公園、図書館、公民館等への市内各地からのアクセスが非常に良好である。ほとんどの生活に必要な施設へは、徒歩で向かうことが出来る。

鉄道編集

市内を宇都宮線高崎線湘南新宿ライン京浜東北線と並行して走っているが、駅はない。

バス編集

タクシー編集

タクシーの営業区域は県南中央交通圏で、川口市さいたま市鴻巣市上尾市戸田市などと同じエリアとなっている。

道路編集

一般国道
県道

経済編集

農業

かつては、市域全体に田畑が広がっていたが市街地化に伴いその数は大幅に減少した。現在では錦町地区を中心に僅かに残っている。

なお、市内ではリンゴ「わらび」を特産品として公園や畑で栽培されている。

商業

蕨駅周辺は商店街や繁華街が形成されている。特に東口は川口市と一体となる繁華街が形成されている。また、市内には多くのスーパーやコンビニなどの小売店舗がある。

主な商店街

・西口駅前通り商店街(ピアロード)

・みゆき通り商店街

・ぶぎん通り商店街

・中央一二三商店街

・東口一番街

主な商業施設

イオンタウン蕨

・ビバモール蕨(2021年オープン)

工業

大日本印刷蕨工場

沖電気工業システムセンター

リンテック蕨工場

・富士パン粉工場

他にも錦町に蕨ミニ工業団地が所在する。

本社を置く企業

沖コムテック

沖ソフトウェア

ツツミ

マイクロエース

オプトエレクトロニクス

鎌倉光機

蕨ケーブルビジョン

高層建築物

シティタワー蕨(地上30階建)

・蕨駅西口再開発事業A棟(地上29階建)

・蕨駅西口再開発事業B棟(地上27階建)

なお、蕨駅西口再開発事業は2025年完成予定。

観光編集

旧跡

祭・イベント編集

 
和樂備神社例大祭・2006年10月15日の祭の風景
  • 塚越稲荷神社初午祭
    毎年3月の第2土曜・日曜に開催。約10トンもする大神輿を担いで蕨市中心地区(旧・中山道付近から塚越稲荷神社)を威勢のいい太鼓のリズムに合わせて市内を練り歩く。
  • 和樂備神社例大祭
    毎年10月の第3土曜・日曜日に開催。神輿山車などで和樂備神社近辺を中心に練り歩く秋祭り。
  • 宿場まつり
    毎年11月3日に開催。旧・中山道を中心に開催される。
  • 機まつり
    毎年8月初旬に蕨駅西口商店街で開催される。

出身著名人編集

市内在住の有名人編集

関連した企業の歴史編集

その他編集

脚注編集

[脚注の使い方]

関連項目編集

外部リンク編集

行政
観光