薄化粧の男

松本清張の短編小説

薄化粧の男』(うすげしょうのおとこ)は、松本清張短編小説。『影の車』第3話として『婦人公論1961年3月号に掲載され、同年8月に短編集『影の車』収録の一作として、中央公論社から刊行された。

薄化粧の男
作者 松本清張
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説
シリーズ影の車」第3話
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出婦人公論1961年3月
出版元 中央公論社
刊本情報
収録 『影の車』
出版元 中央公論社
出版年月日 1961年8月30日
装幀 伊藤憲治
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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1982年1998年にテレビドラマ化されている。

あらすじ 編集

3月3日の午前5時半頃、練馬区春日町の路上に止まっているルノーの車内から、ゴム会社の課長・草村卓三の死体が発見された。ルノーの前方には、その場所に存在しないはずの「工事中・通行止」の標識が出されていた。草村はすでに54歳になっていたが、自己の美貌に未だ自信を持っており、淡い色の眼鏡をかけ、顔に薄化粧を施したりする男であった。捜査本部は事件を様々な角度から検討したが、可能性はことごとく潰えてしまう。

テレビドラマ 編集

1982年版 編集

松本清張の薄化粧の男
ジャンル テレビドラマ
原作 松本清張『薄化粧の男』
脚本 吉田剛
監督 田中登
出演者 岡田茉莉子ほか
製作
プロデューサー 佐々木孟
白崎英介
川田方寿
制作 テレビ朝日
放送
放送国・地域  日本
放送期間1982年3月18日
放送時間21:00 - 21:54
放送枠木曜ドラマ (テレビ朝日)
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松本清張の薄化粧の男」。1982年3月18日テレビ朝日系列の「春の傑作推理劇場」(21:00-21:54)にて放映。

キャスト
スタッフ
テレビ朝日系列 春の傑作推理劇場
前番組 番組名 次番組
嫉妬
(原作:藤本義一
(1982.3.4)
松本清張の薄化粧の男
(1982.3.18)
妻よ安らかに眠れ
(原作:菊村到
(1982.3.25)

1998年版 編集

松本清張七回忌特別企画
薄化粧の男
ジャンル テレビドラマ
原作 松本清張『薄化粧の男』
企画 清水賢治(フジテレビ)
瀧山麻土香(フジテレビ)
脚本 田中晶子
監督 松原信吾
出演者 大谷直子
斉藤由貴ほか
エンディング 工藤静香雪・月・花
製作
プロデューサー 小坂一雄(レオナ)
制作 フジテレビ
放送
放送国・地域  日本
放送期間1998年6月26日
放送時間21:00 - 22:52
放送枠金曜エンタテイメント
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松本清張七回忌特別企画・薄化粧の男」。1998年6月26日フジテレビ系列の「金曜エンタテイメント」枠(21:00-22:52)にて放映。視聴率17.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)[1]

キャスト
スタッフ
フジテレビ系列 金曜エンタテイメント
前番組 番組名 次番組
松本清張七回忌特別企画
薄化粧の男
(1998.6.26)

出典 編集

  1. ^ 林悦子『松本清張映像の世界 霧にかけた夢』(2001年、ワイズ出版