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藍染め

藍染め(あいぞめ)とは、染料として用いた染物である。藍染は薄い段階ではみを帯び、濃くなるにつれ、みを帯びる。

概要編集

藍染めのための染料は様々な植物から作られている。東南アジアではマメ科タイワンコマツナギ(印度藍)が、中央アメリカとアフリカ中央部東海岸では同じくマメ科のナンバンコマツナギが、中国東部と朝鮮半島と日本列島中央部ではタデ科の蓼藍が、沖縄諸島と台湾と中国南部と東南アジアの北部ではキツネノマゴ科琉球藍が、ヨーロッパではアブラナ科ホソバタイセイ(ウォード)が、北海道と朝鮮半島ではアブラナ科のハマタイセイが用いられてきた。ただしこれらの植物に含まれている色素は全て同じインディゴと呼ばれる物質である。[1]

--日本における藍染め-- タデ藍を発酵させて作る。藍玉を用いることが多い。藍染めは名前のとおり藍色染色を行うことができ、色が褪せにくいという優れた特徴を持つ。日本において江戸時代には多くの藍染めが行われた。かつては阿波藩における生産が盛んであり、現在でも徳島県の藍染めは全国的に有名である。

なお、上記は現在主流となっている藍染めのことであって、歴史的にみれば、タデ藍以外の藍科植物の使用や発酵=藍玉(スクモ)以外の手法による藍染めが存在する(アイ (植物)の項参照)。特に万葉集に登場する「藍摺りの衣」や、大嘗祭に用いられる小忌衣(おみごろも)の、応仁の乱以前の染色方法や色相については意見が分かれる[注釈 1] 。タデ藍が遣唐使によって渡来した植物と考えられているためで、それ以前の藍染めは日本原産の山藍によると推測され、上記の2例は山藍染めと見られている。

山藍は藍色のもとになる色素「インジカン」を含まない植物であり、古代には緑も青も共に「アオ」と称されていたという説もある[注釈 2]ことから、当時の藍染めが緑色の染色か青色の染色か、明確とはなっていない[注釈 3]

なお、藍染めを行った布には、消臭効果、細菌の増殖を抑制する効果、虫除け効果が付与される[2]


藍染めに関する施設編集

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 応仁の乱から約200年、大嘗祭が行われず、資料も散逸したため。再開後はタデ藍による生葉染めとされたが、これには異論が残っている。
  2. ^ 青#やまと言葉の「あお」を参照。
  3. ^ 山藍による染色とその色相についてはアイ (植物)#ヤマアイ及びそのリンク先参照のこと。

出典編集

  1. ^ 青木正明『天然染料の科学』日刊工業新聞社、2019年、82-91ページ
  2. ^ 目がテン! 第848回[リンク切れ]

関連項目編集

外部リンク編集

  • 阿波藍 − 徳島県観光情報サイト「阿波ナビ」 2019年4月25日閲覧
  • 阿波藍 - 公益社団法人徳島県物産協会 2019年4月25日閲覧
  • 阿波藍 - 徳島県 2019年4月25日閲覧