藤本大三郎

日本の生化学者、作家

藤本 大三郎(ふじもと だいさぶろう、1935年8月4日 - )は、日本の生化学者、作家、東京農工大学名誉教授。

略歴 編集

東京生まれ。1959年東京大学理学部化学科卒業、1961年同大学院博士課程修了、理学博士東京医科歯科大学医学部助手、東大医学部助手、1968年東北大学理学部助教授、1974年浜松医科大学医学部教授、1986年東京農工大学農学部教授[1]。1999年定年退官、名誉教授[2]東亜大学教授。2016年瑞宝中綬章受勲[3]

コラーゲンの権威とも言われ、生化学と老化について研究したほか、小説も書いた。

著書 編集

  • 『老化はなぜおこるか 若さを失わせるメカニズム』講談社(ブルーバックス)1984
  • 『がんの転移はくいとめられるか』共立出版(未来の生物科学シリーズ) 1986
  • 『バイオ探偵の事件簿』講談社 1986
  • 『タンパク質とは何か 生命というドラマの主演者』講談社 (ブルーバックス)1987
  • 『酵素の科学』裳華房(生命科学シリーズ)1988
  • 『老化を防ぐ科学 人類の夢「不老」は可能か?』講談社 (ブルーバックス)1990
  • 『バイオ教授の殺人ゼミナール』新評論 1990
  • 『わが輩は酵素である 生命を支える超能力者たち』講談社 (ブルーバックス)1991
  • 『二重らせん殺人事件』新評論 1991
  • 『スキンケアの科学 化粧品の効能書きに強くなる』講談社 (ブルーバックス)1992
  • 『バイオサイエンス入門 生命現象の不思議を探る』1993 講談社現代新書
  • 『コラーゲン』共立出版 (未来の生物科学シリーズ) 1994
  • 『酵素反応のしくみ 現代化学の最大の謎をさぐる』講談社 (ブルーバックス)1996
  • 『コラーゲンの秘密に迫る 食品・化粧品からバイオマテリアルまで』裳華房 (ポピュラー・サイエンス)1998
  • 『ここまでわかった「老化の正体」と「長寿の秘訣」』三天書房 1998
  • 『コラーゲン物語』東京化学同人 (科学のとびら) 1999
  • 『長寿学 老化を防ぐ科学知識』2000 ちくま新書
  • 『図解雑学老化のしくみと寿命』ナツメ社 2001
  • 『グリオン・クライシス』創土社 2002
  • 『コラーゲン物語』東京化学同人 (科学のとびら 2012

共編著 編集

  • 『コラーゲン 化学、生物学、医学』野田春彦,永井裕共編 南江堂 1975
  • 『コラーゲン代謝と疾患』永井裕共編 講談社 1982
  • 『図説基本化学 有機化学編』村尾捷利共著 丸善 1983
  • 『コラーゲン実験法』永井裕共編 講談社 1985
  • 『細胞外マトリックスのバイオサイエンスとバイオテクノロジー』編著 アイピーシー 1991
  • 『老化のメカニズムと制御』編著 アイピーシー 1993

翻訳 編集

  • レーニンジャー『生命とエネルギーの科学 バイオエナジェティックス』飯島康輝/入江伸吉他共訳 化学同人 1973
  • Matthews, Freedland, Miesfeld『生化学要論』井上晃共監訳 東京化学同人 2000

論文 編集

脚注 編集

  1. ^ 『現代日本人名録』1987
  2. ^ 『コラーゲン物語』著者紹介
  3. ^ 平成28年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 17 (2016年4月29日). 2023年3月3日閲覧。

関連項目 編集