蘇える金狼』(よみがえるきんろう)は、大藪春彦の小説。これを原作とした同名の映画、テレビドラマが多数製作されている。

目次

小説編集

出版経緯編集

  • 1962年(昭和37年)から1964年(昭和39年)にかけて、週刊アサヒ芸能に『蘇える金狼』連載。
  • 1964年(昭和39年)アサヒ芸能出版社より「蘇える金狼 野望篇」「同 完結篇」(平和新書)刊行。徳間書店と合併後は同社が大藪春彦活劇選集として刊行を引き継ぐ。
  • 1974年(昭和49年)角川書店より「野望篇」「完結篇」(角川文庫)刊行。
  • 1986年(昭和61年)徳間書店より「野望篇」「完結篇」(徳間文庫)刊行。
  • 1993年(平成5年)徳間書店より「野望篇」「完結篇」(トクマ・ノベルズ)刊行。
  • 1995年(平成7年)勁文社より「野望篇」「完結篇」(ケイブンシャ文庫)刊行。

あらすじ編集

株式会社東和油脂に勤める29歳のサラリーマン、朝倉哲也は上司や同僚からの信頼が厚い、真面目で実直な社員である。しかし、彼にはある計画があった。夜ごとにボクシングジムに通い肉体を鍛える彼は、トンネル会社などを利用して私腹を肥やし会社を食い物にする重役たちの姿を垣間見る。自分もその一人になる野望を抱いた朝倉は、2年の準備期間をかけて作戦を練り、計画を実行した…。

登場人物編集

朝倉哲也
東和油脂経理部に勤める会社員。しかし、胸のうちには野望を秘めていた。
永井京子
朝倉の上司・小泉が囲っている女。
小泉
朝倉の上司。経理部長。トンネル会社を利用して金をかき集めている。
金子
経理部次長。
清水
東和油脂社長。
磯川
市会議員。裏の顔は麻薬取引を手がける男。
鈴本光明
東洋経済研究所所長。東和油脂乗っ取りを企む。
桜井光彦
東和油脂を脅迫する若手の総会屋。美青年。
石井
東和油脂お抱えの興信所代表。私立探偵だが、ダーティーな仕事も行う。

映画編集

1979年編集

蘇える金狼
Resurrection of Golden Wolf
監督 村川透
脚本 永原秀一
原作 大藪春彦
製作 黒澤満
柴垣達郎
伊藤亮爾
製作総指揮 角川春樹
出演者 松田優作
風吹ジュン
千葉真一
音楽 ケーシー・ランキン
主題歌 前野曜子
『蘇る金狼のテーマ』
撮影 仙元誠三
編集 鈴木晄
製作会社 角川春樹事務所
配給 東映
公開   1979年8月4日
上映時間 131分
製作国   日本
言語 日本語
配給収入 10億4200万円[1]
テンプレートを表示

解説編集

1979年8月4日に封切り公開された[要検証]日本映画主演松田優作監督村川透。フジカラー・ビスタサイズ。131分。製作角川春樹事務所配給東映東宝洋画系マーケット公開、地方では『金田一耕助の冒険』と2本立てで公開[2]

キャラクター・ストーリーの一部(結末を含む)と1964年東京オリンピック直前の時代設定を変更した以外は、ほぼ原作通りに踏襲された。松田演じる朝倉は、会社勤めの際にはカツラと黒縁のめがねを着用して実直なサラリーマンを装っているが、原作(小説)では風貌に関するそのような描写はない。朝倉が共感した若手総会屋の桜井はコミカルな人物に設定され、千葉真一が扮する異色のキャスティングをした。桜井を狙う興信所の石井には岸田森をあて、白いスーツマントを着用し仕込み杖を操る男になっている。風吹ジュン結城しのぶ吉岡ひとみヌードを披露している。原作ではベトナム戦争前のアメリカ海軍横須賀基地の付帯施設で行われている麻薬組織との対決は、第二海堡に変更された。朝倉の愛車は白いマセラティ・メラクSS、BMWアルピナB6 2.8ランボルギーニ・カウンタックと変遷していく。

2009年(平成21年)には松田の没後20年を記念してBlu-ray化され、2012年に改めて「角川ブルーレイ・コレクション」の一作品として再発売。2014年11月には松田優作没後25年に併せ、新たに4Kスキャニングマスターを使用したリマスター版ブルーレイディスクリリースされた。

ストーリー編集

夜明けの街中で発生した1億円強奪殺人事件。犯人は夜間の大学を卒業し、資本金15億円を擁する東和油脂に補欠入社していた朝倉哲也。経理部に所属している朝倉は、表向き風采のあがらない社員を装っているが、夜はボクシングジムで鍛練を重ねる裏の顔を持ち、密かに東和油脂の乗っ取りを企てていた。

東和油脂の内部事情を入手するため朝倉は、経理部・小泉部長の愛人である永井京子に接近し、麻薬とセックスで籠絡する。さらに奪った1億円を一旦安全なヘロインに換えるため、麻薬の元締めである市会議員の磯川とも接触。磯川が仕掛けた刺客たちも難なく始末し、1億円と引き換えにヘロインもまんまと手に入れた。

翌朝何食わぬ顔で出勤した朝倉は、役員たちの横領をネタに、桜井という男が5000万円の強請をかけている事実を掴む。桜井の背後には政財界のフィクサー・東亜経済研究所の鈴本光明が控えていた。役員たちは探偵の石井とその一味を使って証拠の強奪を図るが失敗。一方、京子から情報を得ていた朝倉は、東和油脂が桜井へ渡した内金の2500万円を強奪した。東和油脂に奪い返されたと激怒した桜井は、清水社長以下重役陣と直接会い、ネガとテープを2億円に値上げすると主張。だが桜井が鈴本の事業と直接関係ないことを調べあげた清水らは、石井に桜井を始末するよう命じ、桜井と愛人の雪子を石炭埠頭で無惨に殺害した。

だが裏切った石井は清水社長を恐喝し、更なる謝礼・1億円を要求。この話を盗み聞きした朝倉は、ボクシングジムのトレーナーを装って金子に自らの裏の顔をそれとなく伝える。清水は会社のために、重役昇進を条件に石井一味を始末してほしいと朝倉に依頼。朝倉は石井一味を始末し、金子と共に清水の別荘へ向かう途中で拳銃を突きつけられるが、いとも簡単に金子をいたぶる。朝倉は重役陣に対し、落とし前として東和油脂の株・200万株(金額にして8億円相当)をせしめ、遂に重役に昇進。朝倉は清水の末娘・絵里子とも交際を始めた。

そんな中、朝倉に鈴本光明が接触を図ってきた。鈴本は殺された甥・桜井光彦の復讐のために東和油脂を乗っ取るべく、朝倉の200万株を時価の3倍・24億で買うと迫ってきた。朝倉は渋々そのオファーを受けたが、折しも京子も朝倉が絵里子と婚約したことを知る。朝倉はヘロイン1.5kgを小泉に1億3000万円で売りつける。狂喜する小泉を傍目に絶望した京子は、京子との海外逃亡を計画していた朝倉の真意を知らぬまま毒薬を飲んだ後、朝倉の腹にナイフを突き刺し息絶えた。致命傷によろめきつつも旅客機に搭乗した朝倉は、乗務員に支離滅裂な言葉を口走りながら崩れ落ちるのだった。

キャスト編集

スタッフ編集

主題歌編集


1998年編集

蘇える金狼
監督 渡辺武
脚本 木村雅俊
原作 大藪春彦
製作 山地浩
出演者 真木蔵人
北村康
安原麗子
吉瀬美智子
音楽 トルステン・ラッシュ
撮影 山本英夫
編集 島村泰司
配給 ギャガ・コミュニケーションズ
公開   1998年2月21日
上映時間 101分
製作国   日本
言語 日本語
テンプレートを表示

1998年公開。ギャガ・コミュニケーションズ配給、配給協力ゼアリズ

キャスト編集

スタッフ編集

  • 監督 - 渡辺武
  • 企画・製作 - 山地浩
  • プロデューサー - 板谷健一、市原明、佐藤敏宏
  • 脚本 - 木村雅俊
  • 撮影 - 山本英夫
  • 照明 - 田村文彦
  • 音楽 - トルステン・ラッシュ
  • 美術 - 尾関龍生
  • 編集 - 島村泰司
  • 録音 - 深田晃
  • 音響効果 - 柴崎憲治サウンドボックス
  • ガンエフェクト - BIGSHOT
  • その他 - タイムズイン、田辺博之

テレビドラマ編集

蘇える金狼
ジャンル テレビドラマ
放送時間 土曜日21:00 - 21:54(54分)
放送期間 1999年4月17日 - 6月26日(11回)
放送国   日本
制作局 日本テレビ
演出 本広克行
大谷太郎
佐藤東弥
原作 大藪春彦
脚本 丸山昇一
プロデューサー 井上健
阿部雄一
出演者 香取慎吾
上原多香子
石橋凌
音声 ステレオ放送
オープニング 作曲:松本晃彦「BANG BANG SHOOT」
エンディング 今井美樹SLEEP MY DEAR
テンプレートを表示

1999年4月17日から6月26日まで毎週土曜日21:00 - 21:54に、日本テレビ系の「土曜ドラマ」枠で放送された。主演はSMAP香取慎吾

概要編集

朝倉哲也の名はあるが、原作とは異なる年齢・性格等の独自設定となっている。他にも、テレビドラマのオリジナル設定が多数見られる。

長年フジテレビ系列ドラマの演出・監督を務めてきた本広克行が演出を手掛けており、前々年に本広が演出した『踊る大捜査線』に出演しているいかりや長介小野武彦甲本雅裕らがこのドラマでも出演している。

オープニングのタイトルバックは最初は多くの主要キャストが登場しているが、彼らが演じる登場人物のドラマからの退場に合わせて徐々に登場するキャストが削られる形になっている。

VHSDVDは未発売となっている。サウンドトラックCDは発売済み。

あらすじ編集

4月、新東和信販(ファイナンス)に、朝倉哲也・石原学らが入社、業務部カード推進第3課に配属される。哲也が新東和に入社したのは、新東和の社長に就いていた腹違いの兄・富士木和正が自殺未遂と思しき状況で発見され、長期の入院加療を余儀なくされたが故であった。

和正の恋人であった冴木ユリと哲也は和正が自ら死を選ぶ筈はないと信じ続けていた。そして、茂義コーポレーションといういわゆる「乗っ取り屋」の社長である茂義敬雄が、ウラで和正を排除しようと彼の殺害を図ったことを悟った哲也は、和正が愛する会社と社員達を守るため、素性を隠して新東和に入社したのだ。

新東和を守るためには、新東和の発行済み株券を購入し、株主としての発言力を持たねばならない。そのために、哲也は敬雄の一人娘である茂義有梨沙と、和正に代わり新東和の社長を務める結城鉄治を利用し、敬雄から億単位の身代金を要求・成功したのを手始めに、広域暴力団・宝竜会からも金を搾取する。しかし、その過程で、有梨沙は哲也に不思議な感情を懐いていく。

一方、和正の近辺をうろつく男がいた。情報屋の甘木公次である。哲也は当初甘木の存在をいぶかるが、打倒茂義と言う共通点を見出し、二人の間には奇妙な友情が芽生え始める。

が、ついに、和正は殺されてしまう。和正の殺害・さかのぼって和正を自殺に見せかけ殺せと指示した、と敬雄から聞き出すことが出来たユリだが、敬雄はユリをも殺そうとする。間一髪で哲也に命を救われ、甘木の手配により、暫くユリは「地下」で広木典明らに守られることとなる。

和正の死を知った新東和の社員一同は、悲しみと無念さを心に持つ。カード推進第3課の課長・長嶋保、社員の愛染洋子らは悲嘆にくれるが、それらの動きをスパイする男がいた。石原である。

甘木は新東和の秘書である古池真弓をスパイとして新東和の内部情報を入手、一気に茂義を倒そうと企むが、それは新東和の破滅も意味する。甘木は哲也と交換条件をし、真弓から入手した裏情報の素っ破抜きを1日遅らせ、新東和の壊滅という最悪の事態を切り抜けさせる。

その後の役員会で発言権を得た哲也は、和正を殺したのは敬雄だと告発。地下に潜んでいたユリも現れ、敬雄は一気に追い詰められることに。

そして、哲也は敬雄と銃撃戦に。敬雄は撃たれ、入院。半ば隠居生活をしていた敬雄の父・茂義賀津夫は、哲也・甘木の抹殺を指示する。加え、警察とマスコミを使い、邪魔な存在となった新東和の営業停止を図る。

不意打ちを喰らい賀津夫に拉致された甘木は、警察に拘束されている真弓の釈放・茂義コーポレーション会長の後継・そして哲也の殺害を条件に解放される。甘木の営むバーに向かった哲也、銃で哲也を狙う甘木。甘木の靴底に盗聴器を仕掛け、2人の様子を盗聴していた賀津夫、そして長嶋らがとった行動とは。

キャスト編集

新東和信販編集

業務部カード推進第3課編集
朝倉 哲也(あさくら てつや)
演 - 香取慎吾
主人公。腹違いの兄・富士木和正が愛した新東和信販を守るために、新東和トップの成績で入社し業務部カード推進第3課配属を果たし、和正の仇をとるための様々な行動をとっていく。普段は温厚で大人しい普通の人間を装っているが、復讐のため銃器の扱いや格闘技を極めており、たった1人で茂義一族への復讐を成し遂げようとする執念の男。彼曰く、普通の人間は『豚』で、自分と同じ世界の人間は『獣』であるという。しかし、自分の本性を知った洋子を黙って見逃したり、『獣』として生き抜こうとあがく石原に「お前は『獣』になれた」と褒める旨の言葉を掛けたり、利用するだけの目的で近付いたはずの有梨紗のことを気にかけるような素振りを見せるなど、原作の朝倉とは違い、時折人間らしい感情をのぞかせる。甘木と面識を持つ様になってから、時には味方。時には敵対に近い間柄となったりと複雑な関係を経ていきながら、打倒茂義グループへと『獣道』を歩んで行く。プライベートは極めてストイックで、家財道具は必要最低限のものしか置いていない。調理器具すらまともに揃っておらず、訪ねてきた黒木一郎たちを呆れさせた。一方、裏の顔のために必要なものは充実している。
長嶋 保(ながしま たもつ)
演 - 石橋蓮司
カード推進第3課のモーレツ課長。「やる時はやる」のだが、相手に強気に出られると途端に弱腰になってしまうこともある。駄洒落連発で、部下から冷めた笑いを。「要するに」との口癖がキーワード。本人は深く考えて発言しているのではない様子だが、和正の死後の新東和社内を見て、何かあるのでは? と、一言二言ボソッと口にする。シリーズ後半では黒木らと共に、さまざまな意味で新東和の動静を目の当たりにする存在となっていく。
愛染 洋子(あいぞめ ようこ)
演 - 中島陽子
カード推進第3課の紅一点、ではあるが決して美人とはいえない、色気より食い気気味の女性。自分を否定的に捉え、「優しくしないでね」と言う反面、仕事上のプライドも。とある事件がきっかけで哲也の『ウラの顔』を知ってしまうこととなるが、口外せずに退職。故郷の青森へ帰る。
石原 学(いしはら まなぶ)
演 - 伊藤高史
哲也と共にカード推進第3課に配属された。金遣いがかなり派手で、スーツもブランド物。
実は、佐野健吾が新東和に放ったスパイの一人で、佐野に金銭絡みの弱みを握られている。事情を知らされないまま佐野の指示通りに行動するだけの人間だったが、哲也にスパイであることを見破られ、このまま『豚』でいればいつ佐野からの口封じに遭ってもおかしくないという現状を思い知らされる。朝倉の言葉によって生きるために『獣』となることを決意した彼は、知らぬ間に引き込まれていた『獣道』の更に奥に足を踏み入れていくことになる。
黒木 一郎(くろき いちろう)
演 - 甲本雅裕
哲也と石原の先輩。長嶋課長の駄洒落に愛想笑いをしていたが、いつの間にか切り返せる存在に。花粉症持ちのため、シリーズ前半ではティッシュペーパーはじめ、「対花粉症グッズ」を手放せなかった。酒が好きで、営業の合い間に入った食堂でビールを頼むシーンがある。
柏木 典子(かしわぎ のりこ)
演 - 丸久美子
有梨沙のお目付け役。洋子が退職した後、スパイとしてカード推進第3課へ送り込まれる。賀津夫に己の人生全てを預けている。『女の武器』を用いて、哲也の正体を明かそうとするが。
秘書編集
古池 真弓(こいけ まゆみ)
演 - 本上まなみ
新東和重役秘書。影では甘木にスパイ活動を依頼され、新東和の内部極秘データを提供していた。そのために、シリーズ後半では茂義の部下達に拉致されたり、銃撃されたりと言う危険な目に遭ってしまう。甘木へ金銭で情報を提供していたのだが、片想いの様な感情を吐露するシーンも出てくる。
会社関係者編集
富士木 和正(ふじき かずま)
演 - 羽場裕一
哲也の唯一の肉親であった。和正の父が新東和を設立し、跡を継ぐ形で社長に。茂木コーポレーションが新東和を乗っ取るにあたり、敬雄の指示で自殺に見せかけて殺されそうになったが、奇跡的に一命は取り留める。しかし、寝たきりのいわゆる「植物人間」に近い状態となり、極秘に警察病院の個室にて入院加療を受けていた。和正が現役で新東和の社長をしていた時、哲也の実母の墓前で雨にうたれながらも土下座し、「(15年以上)連絡を取らず、本当に済まなかった!」と、詫びる。この時が、哲也と和正の事実上の初対面であった。成人になったら酒を教えてやる、哲也が大学を卒業し就職する際には俺の名前を使ってもいい。等とフランクに哲也に接する、心底から優しい人物であった。
結城 鉄治(ゆうき てつじ)
演 - 深水三章
新東和社長。重役時代の「女と賭博」で、敬雄に弱みを握られている。
東野 雄一
演 - 須永慶
和正を慕っていた社員の1人であり、部長。哲也が新東和株券を一定数保有し、かつ和正の身内であることがわかり、新東和の役員会で特別に発言を認めたいとの役員総意を敬雄に進言。敬雄は一蹴し哲也を役員会から出て行かせようとしたが、間髪入れず哲也が告発発言をするチャンスを得て、敬雄を追い詰めるきっかけとなる。駄洒落連発ながらも新東和を深く愛する長嶋課長には、一目置いている。

バー「TATE」編集

甘木 公次(あまき こうじ)
演 - 石橋凌
東京・神田で、バー「TATE」を経営の傍ら、さまざまな客相手にネタを売る情報屋でもある。10年前まで勤めていた銀行で、賀津夫の罠に嵌められ辞めさせられる際に、甘木を庇おうとした上司が甚振られた末に自殺に追い込まれた過去がある。それらの復讐のために、「地下」に潜って秘かに闇の世界を生きてきた。和正とは以前飲み明かした仲であり、恋人であったユリも和正と共に甘木の店へ訪れたことがある。ふとしたきっかけで哲也と関わりを持つ様になり、共に茂義への復讐を果たすことに。
広木 典明(ひろき のりあき)
演 - 松重豊
甘木とは、大学時代に射撃部で一緒に。世界各地で傭兵として活躍し、帰国。甘木の店「TATE」のバーテンダーに。無口、寡黙。

茂義家編集

茂義 有梨沙(もぎ ありさ)
演 - 上原多香子
茂義コーポレーション会長・茂義賀津夫の唯1人の孫娘であり、茂義敬雄の1人娘。決められた人生のレールでの日々を送っていた高校生。茂義一族のウラの顔についてもある程度感じ取っているらしく、父・敬雄には複雑な感情を抱いている。哲也との出会いが、その後の生き方考え方を大きく変えていくことになる。本来は父と祖父の命を狙う憎き相手である哲也に、ほのかな恋心を懐く。
茂義 敬雄(もぎ けいゆう)
演 - 宅麻伸友情出演
賀津夫の息子であり、有梨沙の父であり、新東和の専務である。かつてユリとは恋仲であったが、別の女性と結婚した。結婚した女性は、亡くなっている。有梨沙曰く、「お母さんは、昔銃で自殺した」との言葉がある。1人娘の有梨沙を溺愛するが、それが有梨沙にとって窮屈なものだとは気付いていない。
茂義 賀津夫(もぎ かつお)
演 - いかりや長介
いわゆる「乗っ取り屋」で、茂木コーポレーションを一代で築き上げた。茂木コーポレーション会長。好々爺とした雰囲気も見せ、半ば隠居生活を送っていたが、息子の敬雄が哲也に撃たれてからは、かつての『顔』を復活させることとなる。

茂義コーポレーション編集

佐野 健吾(さの けんご)
演 - 小野武彦
茂義コーポレーション相談役、元公安刑事。茂義親子に代わり、ヤミの世界でのさまざまな情報や人材を操る。茂義一族存続のためなら、どんな手段もとる。そのため、時には賀津夫に意見をすることもある。
広澤 啓介(ひろさわ けいすけ)
演 - 片岡弘貴
賀津夫の忠実なる秘書かつ、ボディーガード

宝竜会編集

本郷 清次(ほんごう せいじ)
演 - 高杉亘
宝竜会のヤクザ。京子を事故に見せかけ死亡させた現場を哲也に見られ、それをネタに所属する広域指定暴力団・宝竜会が脅され、哲也と対峙することに。
南原 安志
演 - DAIYU
本郷清次の手下。長く意識が戻らなかった和正が回復していることを知った敬雄からの指示で、とどめを。哲也が初めてバラした人間であった。
田島 一彦(たじま かずひこ)
演 - 筒井康隆
宝竜会々長。賀津夫とは、旧知の仲であった。義理堅い。

その他編集

冴木 ユリ(さえき ゆり)
演 - 今井美樹特別出演
和正の恋人。自殺未遂で意識の戻らない和正を、献身的に看護する。哲也も暖かく見守る優しさを持つが、和正の死後、いつしか哲也らと共に、茂義一族と『戦う』存在に。
岡野 京子(おかの きょうこ)
演 - 久瑠あさ美
結城の愛人。水商売を長くやっている割に、口は軽い。本郷清次の仕組んだ偽装事故で死亡。
高 孫民(こう そんみん)
演 - 麿赤兒
田島亡き後、佐野が呼び寄せたチャイニーズマフィアの首領。冷血、非道な性格。

スタッフ編集

放送日程編集

  • いずれも新聞のテレビ欄に表記されたもの。放映された映像や上記シナリオ集には、「第 x 話」としか表示されていない。
各話 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第一話 1999年4月17日 愛と復讐の闘いが今始まる!
悲しく孤独な男の熱い叫びを聞け
本広克行 21.4%
第二話 1999年4月24日 本当の敵は誰だ!?
娘の誘拐に反逆の刃が迫る! 愛に飢えた野望が暴走する
17.7%
第三話 1999年5月01日 狼に恋した少女の切ない決意!?
残虐な陰謀が愛する兄に忍び寄る!!
大谷太郎 13.1%
第四話 1999年5月08日 あなただけは汚さない!
命を賭けた哀しい逆襲を迎えうつ罠!!
10.2%
第五話 1999年5月15日 目線を合わさず心を通わせる哲也と有梨沙 佐藤東弥 12.8%
第六話 1999年5月22日 罠にはめられ銃撃される…。
そしていよいよ反撃に出る!
本広克行 11.9%
第七話 1999年5月29日 正体はばれていると確信した哲也は核心に入り込む。 大谷太郎 15.4%
第八話 1999年6月05日 正体をばらした哲也と甘木の関係は。 佐藤東弥 14.6%
第九話 1999年6月12日 友の死に贈る怒りの銃弾!! 本広克行 15.9%
第十話 1999年6月19日 娘の死 生き残るのはどっち
人間に戻ったら、オレはオマエをモノにする
大谷太郎 14.3%
最終話 1999年6月26日 最終回 怒りの最終決戦! 生か死か 佐藤東弥 14.2%
平均視聴率 14.7%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

サウンドトラック編集

シナリオ集編集

演劇ぶっく社よりシナリオ集が出版されている。ただし、収録されているのは第一話から第六話までで、第七話以降は出版されていない。

  1. 蘇える金狼1(第一話、第二話を収録) ISBN 978-4-89987-017-3
  2. 蘇える金狼2(第三話、第四話を収録) ISBN 978-4-89987-018-0
  3. 蘇える金狼3(第五話、第六話を収録) ISBN 978-4-89987-019-7
日本テレビ 土曜ドラマ
前番組 番組名 次番組
蘇える金狼
(1999.4.17 - 1999.6.26)
新・俺たちの旅 Ver.1999
(1999.7.3 - 1999.9.11)

脚注編集

[ヘルプ]
  1. ^ 中川右介 「資料編 角川映画作品データ 1976-1993」『角川映画 1976‐1986 日本を変えた10年』 角川マガジンズ2014年、281頁。ISBN 4-047-31905-8
  2. ^ 中川右介 「第四章 『復活の日』へ-一九七九年から八〇年」『角川映画 1976‐1986 日本を変えた10年』 角川マガジンズ2014年、112頁。ISBN 4-047-31905-8

関連項目編集

外部リンク編集