蛇函綱 (じゃかんこう、Ophiocistioidea) は絶滅した棘皮動物のグループの一つである。オルドビス紀前期からペルム紀後期まで生息した。

蛇函綱
生息年代: Early Ordovician–後期ペルム紀
分類
: 動物界 Animalia
: 棘皮動物門 Echinodermata
: 蛇函綱 Ophiocistioidea
学名
Ophiocistioidea Sollas, 1899

形態 編集

全体的にウニと似るが、巨大な管足を持つこと、棘がないこと、骨片の配列が不規則であること、肛門が側面に位置することなどが異なっている。また、ウニのような硬い殻ではなく、ナマコのような、骨片が緩く連結された表皮を持つ種もいる[1]

殻には5本の歩帯があり、管足を突き出すための穴が並んでいる。管足は骨片に覆われている。口器には"Goniodont"と呼ばれる歯が存在する。これはウニの歯のような機能を持つが、蛇函綱に特有のもので、特徴的な摂食痕を残す[1]

分類 編集

ウニに類似した形態、また、一部のナマコで見られる車輪状の骨片を持つことから、蛇函綱はこの両者に近縁な分類群であると考えられている[1]

下位分類 編集

17属40種が発見されている[2]

脚注 編集