日本橋蛎殻町

東京都中央区の地名
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日本橋蛎殻町(にほんばしかきがらちょう)は、東京都中央区町名。現行行政地名は日本橋蛎殻町一丁目および日本橋蛎殻町二丁目。郵便番号103-0014[2]

日本橋蛎殻町
旧東京穀物商品取引所所在地付近
東京穀物商品取引所所在地付近
日本橋蛎殻町の位置(東京23区内)
日本橋蛎殻町
日本橋蛎殻町
日本橋蛎殻町の位置
北緯35度40分54.53秒 東経139度47分0.62秒 / 北緯35.6818139度 東経139.7835056度 / 35.6818139; 139.7835056
日本の旗 日本
都道府県 東京都
特別区 中央区
地域 日本橋地域
人口
2019年(令和元年)9月1日現在)[1]
 • 合計 5,236人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
103-0014[2]
市外局番 03[3]
ナンバープレート 品川

概要 編集

東京都中央区のうち、旧日本橋区に当たる日本橋地域に属する。北で日本橋人形町、東で日本橋浜町、南で日本橋箱崎町、西で日本橋小網町と接する。 おおむね日本橋地域の地理的中間地にあり、支所に相当する中央区役所日本橋区民センターが置かれている。

江戸時代からの商業地で、醤油瀬戸物問屋が多く残り、関連企業の本社や会館も所在する。日本橋久松町に所在する久松警察署と、日本橋兜町に所在する日本橋消防署の管轄。

中央区が定める正式な英語ローマ字表記は Nihonbashi-kakigaracho である[4]

歴史 編集

「蛎殻町」との地名は江戸期から存在した。当時の蛎殻町の町域は、現在の日本橋蛎殻町の町域に加えて、現在の日本橋人形町の一部を含むものであった。日本橋区が設置された1878年(明治10年)においては、蛎殻町一丁目から三丁目までの丁目が設けられていた。蛎殻町は、旧:日本橋区の区役所所在地であり、現在も同地は、日本橋区民センター・区役所日本橋特別出張所となっており、区役所業務の一部を行っている。1947年(昭和22年)の日本橋区と京橋区の統合による中央区の設立に際し、「日本橋」が冠称とされ、「日本橋蛎殻町」が行政区画の名称となった。

蛎殻町は、1876年明治8年)に米穀取引所が置かれ、大阪堂島とともに米相場の中心となって発展した。米穀取引所は1939年(昭和14年)全国の米穀取引所と共に廃止された。その後、米穀取引所の跡地には、商品先物取引を取り扱う東京穀物商品取引所が設けられ、取引所仲買人・商品先物取引業者のオフィスが周辺に多く存在した。近在の鎧橋を挟んで、証券取引の街である兜町と対比される形で、商品先物取引の中心たる街の色彩が強かった。

明治時代から、新大橋通りと人形町通りには、路面電車が走っていた。交点となる水天宮前の電停は、1904年(明治37年)5月15日に設置された。戦時中の1944年5月5日には、水天宮前から現在の東京シティエアターミナル付近にあった「土州橋」電停までの区間が不要不急の路線として廃止された。1971年(昭和46年)3月18日、都電の水天宮前電停(現在の水天宮前交差点付近)及び蛎殻町電停(現在の蛎殻町交差点付近)が廃止となり、付近から路面電車の路線が姿を消した。

1971年3月21日には、江戸橋ジャンクションから向島出入口京葉道路方面が延伸開通し、町域の南端部、もとの箱崎川の上空に高架にて首都高速道路が開通した。

1976年(昭和51年)1月1日に、日本橋蛎殻町を含む地域の住居表示が実施され、現在の日本橋蛎殻町の町域となった。これにより、「旧:日本橋蛎殻町一丁目」及び「旧:日本橋蛎殻町二丁目」が「現:日本橋蛎殻町一丁目」に、「旧:日本橋蛎殻町三丁目」及び「旧:日本橋蛎殻町四丁目」が「現:日本橋蛎殻町二丁目」に統合されたが、その際、「旧:日本橋蛎殻町二丁目」の一部(新大橋通りの北側部分)は日本橋人形町一丁目に、「旧:日本橋蛎殻町四丁目」の一部(新大橋通りの北側部分)は日本橋人形町二丁目に編入された。

1989年(平成元年)6月1日にロイヤルパークホテルが開業、1990年(平成2年)11月28日に、東京メトロ半蔵門線水天宮前駅が開業した。三越前駅から当駅までの延伸で、当駅が終着駅となった(2003年(平成15年)3月19日の当駅から押上駅の区間の延伸により途中駅に。)。

2011年(平成23年)に東京穀物商品取引所が取引を停止した後は、住宅の都心回帰の動きにより、オフィスビルがマンションに姿を変えるなど、街のカラーは、やや変わりつつある。

世帯数と人口 編集

2020年(令和2年)4月1日時点の世帯数と人口は以下の通りである[1]

町丁 世帯数 人口
日本橋蛎殻町一丁目 2,273世帯 3,808人
日本橋蛎殻町二丁目 962世帯 1,439人
3,235世帯 5,247人

各年4月1日現在の蛎殻町町域の世帯数と人口の推移は以下の通りである。

世帯数 人口
2020年(令和2年) 3,235世帯 5,247人
2015年(平成27年) 2,989世帯 4,861人
2010年(平成22年) 2,181世帯 3,593人
2005年(平成17年) 1,741世帯 2,953人
2000年(平成12年) 1,132世帯 2,156人

小・中学校の学区 編集

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[5]

丁目 番地 小学校 中学校
日本橋蛎殻町一丁目 7~16番[6] 中央区立日本橋小学校 中央区立日本橋中学校
その他 中央区立有馬小学校
日本橋蛎殻町二丁目 全域

施設 編集

過去にあったもの 編集

交通 編集

鉄道 編集

路線バス 編集

道路 編集

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ a b 町丁目別世帯数男女別人口”. 中央区 (2019年9月3日). 2019年9月23日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月30日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年12月31日閲覧。
  4. ^ 中央区設置住居表示板
  5. ^ 区立学校一覧”. 中央区 (2017年8月17日). 2019年9月23日閲覧。
  6. ^ 町域のうち、新大橋通りの北側に所在する部分
  7. ^ 道路・橋梁詳細画面「とうかん堀通り」”. 中央区. 2020年8月15日閲覧。

外部リンク 編集