西の丸町

日本の香川県高松市の町丁
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西の丸町(にしのまるちょう)は、香川県高松市中心部の町丁郵便番号は760-0021。全域が住居表示に関する法律に基づく住居表示実施地区である[2]

西の丸町

にしのまるちょう
西の丸町の位置(高松市中心部内)
西の丸町
西の丸町
西の丸町の位置(高松市内)
西の丸町
西の丸町
西の丸町の位置(香川県内)
西の丸町
西の丸町
北緯34度20分59秒 東経134度2分49秒 / 北緯34.34972度 東経134.04694度 / 34.34972; 134.04694
日本
都道府県 香川県
市町村 高松市
地区(上位) 本庁地区
地区(下位) 高松
新設 1928年(昭和3年)
面積
 • 合計 0.0390653 km2
最高標高
2.7 m
最低標高
1.9 m
人口
 • 合計 196人
 • 密度 5,000人/km2
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
760-0021
市外局番 087
ナンバープレート 香川

地理 編集

高松市役所より0.8km、高松市中心部の都心に位置し、北は高松駅、東は市道西の丸町8号線、南はさぬき浜街道瀬戸大橋通り)、西は市道浜ノ町錦町線によって区切られている。町内はJR高松駅駅前となっており、レンタカービジネスホテルが多く立地しているほかは、飲食店や組合・団体の事務所などが立地している。

2010年国勢調査による人口は196人(男102人/女94人)、世帯数は115世帯、面積は3万9065.3m2、人口密度は5017.2人/km2[1]。公立小学校中学校校区は全域が新番丁小学校紫雲中学校に属している[3]

町内における都市計画法に基づく用途地域は全域が商業地域で、容積率県道173号以西における高松駅に面した街区が500%、それ以外が400%である[4]

高松駅は42万人の人口を擁する高松市の中心駅の一つであるほか、四国全土への優等列車が発着するターミナル駅であり、JR路線の中では四国最大の乗降客数を擁する駅でもあるが、もともと宇高連絡船との乗換駅の性格が強かったという歴史的事情や、そのため繁華街や商業の中心からは北に外れた高松港に位置するという地理的事情から、駅前があまり発達せず、このクラスの駅を持つ国内の典型的な駅前と比較するとデパートや商店街といった商業施設の集積が小さくなっている。

隣接する町丁 編集

歴史 編集

1928年(昭和3年)に新湊町及び内町の各一部から新設された。町名はこの地が高松城西の丸跡を造成して作られた町であることによる。

江戸時代におけるこの地は高松城の城内であり、西の丸と中堀が位置していた。この西の丸では初期の高松藩である生駒氏統治時代(1587年1640年)に城主が居住する屋敷があり、その後松平氏統治時代(1642年1871年)になると城主の居館は三の丸(現・披雲閣の場所)へ移ったため、西の丸には西御屋敷と呼ばれる屋敷が残った。この頃の西の丸の広さは東西40間(約72.7m)、南北95間(約172.7m)であり、後に大老屋敷や馬場も置かれている。

明治維新後、西の丸は大阪鎮台の管轄地となって刑務所が置かれたため、江戸時代からの大老屋敷など城内施設は荒廃する。その後1890年(明治23年)にこの土地と城内施設の全ては旧藩主である松平家へ5000円で払い下げられた。1902年(明治35年)には南部に香川県公会堂が完成し、広大な和風建築と樹齢1000年の老松を有するとして著名となった。そして、1908年(明治41年)には西の丸と中堀約2000坪が松平家から高松市へ寄付されたため、現存していた屋敷など城内施設は一掃され、1910年(明治43年)7月1日には高松駅がこの地に移転したことにより、残る西の丸の北部は鉄道用地となった。

1945年(昭和20年)7月4日未明にはアメリカ軍による無差別絨毯爆撃高松空襲」を受け、町域の大部分が灰燼に帰した。

1958年(昭和33年)には一部が寿町一丁目〜二丁目へ編入され、内町及び新湊町一丁目〜四丁目が当町へ編入された[5]

2003年(平成15年)4月1日にはサンポート高松再開発に伴い、一部が浜ノ町へ編入され、浜ノ町及び寿町一丁目の各一部が当町へ編入された[6]

主要施設 編集

掲載順は住居表示による街区符号・住居番号順

参考文献 編集

  1. ^ a b 平成22年国勢調査、小地域集計、37香川県”. 総務省統計局(e-Stat) (2012年12月11日). 2014年5月24日閲覧。
  2. ^ 住居表示について”. 高松市都市計画課. 2014年5月24日閲覧。
  3. ^ 高松市小・中学校区一覧表” (PDF). 高松市学校教育課 (2010年5月1日). 2014年5月24日閲覧。
  4. ^ 都市計画マップ 用途地域 西の丸町付近”. 高松市広聴広報課. 2014年5月24日閲覧。
  5. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典37 香川県』角川書店、1985年9月、614頁頁。ISBN 978-4-04-001370-1 
  6. ^ 広報たかまつ 平成14年8月1日号” (PDF). 高松市 (2002年8月1日). 2014年5月24日閲覧。

関連項目 編集