西武001系電車

西武鉄道の特急形電車

西武001系電車(せいぶ001けいでんしゃ)とは、2019年(平成31年)3月16日に運行を開始した西武鉄道特急形電車である。愛称は「Laview(ラビュー)[1]

SeibuRailway mark bw.svg 西武001系電車
Laview
Seibu 001-A Laview 20190316.jpg
001系(2019年3月16日)
基本情報
運用者 西武鉄道
製造所 日立製作所
製造年 2018年 -
運用開始 2019年3月16日
投入先 池袋線西武秩父線
主要諸元
編成 8両編成
軌間 1,067 mm
電気方式 直流1,500V
架空電車線方式
最高運転速度 105km/h
設計最高速度 120km/h
起動加速度 3.3 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 422人
編成重量 283.2t
全長 先頭車 20,470㎜
中間車 20,000㎜
全幅 2,800 mm
全高 4,040 mm
車体 アルミ合金(A-train)
台車 軸梁式空気バネボルスタレス台車
主電動機 全密閉三相かご形誘導電動機
主電動機出力 170kW
歯車比 87:14(1:6.21)
編成出力 170×16=2720kW
制御方式 三菱電機製フルSiC-MOSFET素子VVVFインバーター制御
制御装置 MAP-178-15V322
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(純電気ブレーキ付)
保安装置 西武形ATS
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概要

本系列は、10000系「ニューレッドアロー」の後継車両として製造された。

愛称の「Laview」は以下の頭文字に由来する[2]

  • L - 贅沢(Luxury)なリビング(Living)のような空間
  • a - 矢(arrow)のような速達性
  • view - 大きな窓から移りゆく眺望(view)

デザイン

本形式は「いままでに見たことのない新しい車両」をコンセプトに掲げ、以下のデザインコンセプトをもとに設計された[2][3]

  • 都市や自然のなかでやわらかく風景に溶け込む特急
  • みんながくつろげるリビングのような特急
  • 新しい価値を創造し、ただの移動手段ではなく、目的地となる特急

デザインは以下の人物が担当、監修した[3][4]

  • 妹島和世 - 建築家。本形式の基本デザインを監修した。
  • 安東陽子 - テキスタイルデザイナー。座席シートや床面などのテキスタイルのデザインを担当した。
  • 豊久将三 - 照明家。車内の照明デザインを担当した。
  • 棚瀬純孝 - 建築家。デザインコーディネーションとグラフィックデザインを担当した。

外観

球面形状の前面デザインを採用し、前面窓は曲線半径 1,500mmの三次元の曲面ガラス、客室窓は縦 1,350mm×横 1,580mmの大型窓ガラスとなっている。車体はアルミニウム合金製車体を採用し、周りの風景が溶け込むようシルバーメタリックの塗装が施されている[2][3][4]。前面には貫通扉を有し、地下鉄直通が考慮されている[5]。また、前照灯は乗務員室からの操作で下半分を消灯させ、笑い顔を模した「スマイルモード」に変更する事が可能となっており、イベント時等に使用される。

塗装には大日本塗料の「スーパーブライト No.2000 」を採用した[6]。この塗料はこれまで自動車アルミホイールやホイールカバーなどに使用されてきたが、鉄道車両の外板塗装への採用は初めてのことである[6]

車内

大きな窓と白を基調とした明るい客室には、黄色を基調としたシートが配置されている。エントランスは、黄色を基調とした壁となっており、床にはダークグレーの人造大理石が敷き詰められている[3]。車内の自動放送の日本語アナウンスは久野知美[7]が担当、チャイムの作曲は福嶋尚哉[8]が手掛けた。

車内案内表示装置には三菱電機が開発した大型液晶2画面一体型トレインビジョンシステムを採用した[9]

走行機器など

三菱電機製のフルSiC-MOSFET素子適用パワーモジュールを用いたPGセンサレスベクトル制御(純電気ブレーキ対応)の2レベルVVVFインバータ制御装置を採用した。1台の制御装置に主電動機の4台並列接続を1ユニットとし、これを2ユニット並列接続した1C4M2群構成としている。

補助電源装置はIGBT素子を使用した東洋電機製造製の待機2重系静止形インバータ(SIV・定格出力260kVA)を編成で2台搭載している。

編成表

 
号車 1● <2 3 <4 5 <6 7 8
定義 Tc1 M1 M2 T1 T3 M5 M6 Tc2
定員 26 60 60 60 48 60 60 48
車両重量 32.8t 39.0t 38.3t 31.5t 32.1t 39.0t 38.3t 32.2t
車両番号 001-A1

001-G1
001-A2

001-G2
001-A3

001-G3
001-A4

001-G4
001-A5

001-G5
001-A6

001-G6
001-A7

001-G7
001-A8

001-G8
  • ●:バリアフリー対応設備設置
  • <:パンタグラフ搭載車
2020年3月現在ではA - Gの7編成56両が在籍する。

運用

定期列車としては、2019年3月16日のダイヤ改正より池袋線・西武秩父線の特急列車で運行を開始した[10]。その後、2020年3月14日のダイヤ改正をもって池袋線・西武秩父線の特急は本系列で統一された[11]

沿革

脚注

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  1. ^ 西武鉄道の登録商標(第6083279号)
  2. ^ a b c d 新型特急車両「Laview」2019年3月デビュー! - 西武鉄道プレスリリース、2018年10月29日発信、同日閲覧。
  3. ^ a b c d Laviewカタログ(西武鉄道Laview特設サイト内)
  4. ^ a b 西武鉄道 Laview特設Webサイト
  5. ^ レイルマガジン2019年5月号pp.126
  6. ^ a b 大日本塗料プレリリース (PDF)
  7. ^ 鉄道ダイヤ情報2019年6月号、26頁、ラビューの魅力を語る
  8. ^ NexTone 作品検索データベース(株式会社NexTone 2019年9月16日閲覧)※リンク不可
  9. ^ 三菱電機技報 2018年1月号特集「技術の進歩」 (PDF)
  10. ^ 2019年3月16日(土)から新型特急車両「Laview ラビュー」運行開始! - 西武鉄道プレスリリース、2019年1月29日
  11. ^ 2019年度 鉄道事業設備投資計画 - 西武鉄道プレスリリース、2019年5月14日発信、同日閲覧。
  12. ^ 2018年度、新型特急車両が走り出します !(西武鉄道 2016年3月14日)
  13. ^ 新型特急車両の基本デザインが決定しました!(西武鉄道 2017年6月23日)
  14. ^ 西武が新型特急001系を発表、愛称は「Laview」 - 鉄道コム。2018年10月29日11時7分発信、同日閲覧。
  15. ^ 「レッドアロー」→「ラビュー」に 西武特急が改名 朝日新聞デジタル。2018年10月29日17時43分発信、同日閲覧。
  16. ^ 西武001系「Laview」が公開される
  17. ^ 「新型特急車両『Laview』お披露目イベント」を開催します! (西武鉄道 2019年2月14日)

外部リンク