西粟倉村

日本の岡山県英田郡の村

西粟倉村(にしあわくらそん)[1]は、岡山県の北東端[2]にあり、兵庫県および鳥取県県境を接する英田郡(あいだぐん)に属する[1]中国山地南側に位置し、面積の約95%が森林である[2]。そのうち約9割をなどの人工林が占める傍ら、貴重な自然が残る若杉天然林(若林原生林)もある[3]豪雪地帯でもある。

にしあわくらそん ウィキデータを編集
西粟倉村
西粟倉村旗 西粟倉村章
西粟倉村旗 西粟倉村章
1924年10月制定
日本の旗 日本
地方 中国地方山陽地方
都道府県 岡山県
英田郡
市町村コード 33643-2
法人番号 8000020336432 ウィキデータを編集
面積 57.97km2
総人口 1,305[編集]
推計人口、2024年1月1日)
人口密度 22.5人/km2
隣接自治体 美作市
兵庫県宍粟市
鳥取県八頭郡智頭町若桜町
村の木 スギ
村の花 サツキ
村の鳥 ウグイス
西粟倉村役場
村長 青木秀樹
所在地 707-0503
岡山県英田郡西粟倉村大字影石33-1
北緯35度10分19秒 東経134度20分09秒 / 北緯35.17194度 東経134.33575度 / 35.17194; 134.33575座標: 北緯35度10分19秒 東経134度20分09秒 / 北緯35.17194度 東経134.33575度 / 35.17194; 134.33575
地図
村役場庁舎位置
西粟倉村役場
西粟倉村役場
外部リンク 公式ウェブサイト

西粟倉村位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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私有林を村で一括して管理・活用する「百年の森林」事業のほか、家具など森林資源を活用した起業や移住者誘致による地域おこしでも知られる(後述)。

概要 編集

平成の大合併の際には、勝田町大原町東粟倉村美作町作東町、西粟倉村の6町村で設置した勝英地域合併協議会に加入し、美作市に加わる方向で話が進んでいた。合併の調印が間近となる時期を迎え、住民より合併の是非を問う住民投票条例制定請求が行われた。村はこれを却下し、代わりに住民アンケートを実施した。 住民アンケートは有権者18歳以上の住民(外国人を除く)で有権者数は1,451人。回答者数は1,404人。回収率は96.76%。結果は、合併する 305人(21.73%)、やむを得ず合併する 264人(18.80%)、合併しない 574人(40.88%)、できれば合併しない 245人(17.45%)、無効16人(1.14%)[4]。住民の約58%が合併に反対したため、合併しないことを決め、2004年に合併協議会を脱会した。

同年、総務省の地域再生マネージャー事業により、アミタ株式会社の地域再生コンサルティングが行われた。その中で、村の理念を示すテーマ「心産業の創出」を決定した[5]

2006年には「西粟倉村最初のベンチャー企業」として「株式会社木の里工房木薫」が起業した。村で挑戦する人たちを発掘していくことを目的に、村役場は「村の人事部」こと「雇用対策協議会」を設置。役場が中心となって、空き家を移住者へ斡旋する交渉を進めるなど、村の挑戦者(移住者)を受け入れる体制ができた[5]

2008年には西粟倉村の森づくりのビジョン「百年の森林構想[6]」が掲げられた。2009年4月から「百年の森林事業」が開始される。その構想に導かれるように「西粟倉・森の学校」「木工房ようび」が起業し、「挑戦者の村」が誕生した[5]。2009年には地域内だけにとどまらず、森林を大切にしたい想いでつながる「共有の森ファンド」を民間企業「トビムシ」と共同で実施[7]。これは国内初の森林・林業支援の事業ファンドであった[8]

地理 編集

 
西粟倉村の街並み
(坂根で撮影)

隣接している自治体 編集

沿革 編集

  • 明治5年8月17日1872年9月19日) - 影石村及び影石村ノ内塩谷分が合併して、影石村が発足する[9]
  • 1883年(明治16年)2月15日 - 連合戸長役場制度発足により、吉野郡第一部戸長役場を影石村に設置し、影石村、坂根村、大茅村及び長尾村を管轄。筏津村及び知社村は同第三部戸長役場(古町村、後の大原村)の管轄となる[9]
  • 1889年(明治22年)6月1日 - 町村制の施行により、筏津村、大茅村、影石村、坂根村、知社村及び長尾村の区域をもって、吉野郡西粟倉村が発足する。
  • 1900年(明治33年)4月1日 - 吉野郡及び英田郡の区域をもって、英田郡が発足により、英田郡西粟倉村となる。

行政 編集

村長:青木秀樹(2011年9月10日就任)

経済 編集

主な産業は林業。移住者や村民により木材など山の恵みを活用した約20社の企業が相次ぎ設立され、2010年代には「起業家の村」として知られるようになった。森林再生支援などを手掛ける企業トビムシ(東京)などの出資により2009年に設立された企業「西粟倉・森の学校」が、間伐材の木製品への加工などを展開。これに触発されて、家具の製造、ゲストハウス運営、ウナギ養殖などの事業が立ち上がり、起業家養成講座も開かれている[15]

あわくら温泉など観光資源があり、温浴施設や宿泊施設がある。

地域 編集

人口 編集

 
西粟倉村と全国の年齢別人口分布(2005年) 西粟倉村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 西粟倉村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

西粟倉村(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


教育 編集

文化施設 編集

交通 編集

 
村内の南北を縦断する国道373号
(影石で撮影)

鉄道 編集

路線バス 編集

道路 編集

※県道は岡山県内の自治体では唯一通っていない。

道の駅 編集

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事 編集

出身有名人 編集

その他 編集

市外局番は、0868(79,73,75)となっている。

  • 美作MA:0868(70〜89)

郵便番号は、以下の通りとなっている。

脚注 編集

  1. ^ a b 郵便番号検索 > 岡山県:英田郡西粟倉村 アイダグンニシアワクラソン 日本郵便(2022年6月11日閲覧)
  2. ^ a b 環境モデル都市取組紹介 > 西粟倉村 内閣官房地域活性化統合事務局「環境未来都市」構想推進協議会(2022年6月11日閲覧)
  3. ^ 「脱炭素先行地域 岡山・西粟倉:先人の財産 森林の村/豊かな自然 最大限活用」毎日新聞』朝刊2022年6月6日13面(世界環境デー企画特集)2022年6月11日閲覧
  4. ^ 地域をあきらめないという意思表示。いま振り返る『百年の森林構想』とは”. 2022年1月29日閲覧。
  5. ^ a b c 西粟倉村にある、一番の地域資源は「心」。心産業の議論から、この村のチャレンジが始まった”. 2022年1月29日閲覧。
  6. ^ 百年の森林構想”. 西粟倉村役場. 2022年1月29日閲覧。
  7. ^ 西粟倉村共有の森ファンド2009”. ミュージックセキュリティーズ株式会社. 2021年1月29日閲覧。
  8. ^ 「共有の森ファンド」募集開始 -(株)トビムシ”. 一般社団法人 農協協会. 2022年1月29日閲覧。
  9. ^ a b 岡山県市町村合併誌 総編(岡山県、1960)
  10. ^ 西粟倉村が脱会届を提出しました(合併デジタルアーカイブ)”. 総務省自治行政局市町村課. 2022年1月29日閲覧。
  11. ^ 総務省|平成30年度ふるさとづくり大賞受賞者の決定及び表彰式の開催”. 総務省. 2019年11月10日閲覧。
  12. ^ SDGs未来都市及び自治体SDGsモデル事業の選定について - 地方創生推進事務局”. www.kantei.go.jp. 2019年11月10日閲覧。
  13. ^ あわくら会館・図書館 新施設OPEN | 西粟倉アプリ村民票へようこそ!” (2020年7月22日). 2021年9月12日閲覧。
  14. ^ あわくら会館が完成、業務を開始 西粟倉、村産材使った新拠点施設:山陽新聞デジタル|さんデジ”. 山陽新聞デジタル|さんデジ. 2021年9月12日閲覧。
  15. ^ 【開拓者】エーゼロ牧大介社長 森の中に起業家の村/林業再生、移住者集まる『日経産業新聞』2017年7月13日
  16. ^ 岡山県神社庁. “粟倉神社”. 2014年5月23日閲覧。
  17. ^ 勝英地方振興局『東美作路名木百選』2000年。 
  18. ^ 岩倉寺の会陽 | 岡山県北の生活情報 アットタウンWEBマガジン”. 2019年10月15日閲覧。
  19. ^ 西粟倉村役場. “金子長之助顕彰碑”. 2014年5月23日閲覧。

外部リンク 編集