西部方面対舟艇対戦車隊
西部方面対舟艇対戦車隊(せいぶほうめんたいしゅうていたいせんしゃたい、JGSDF Western Army Ground-to-Ship and Anti-Tank Unit: WA GS&AT)は、大分県玖珠郡玖珠町の玖珠駐屯地に駐屯する、西部方面隊直轄(平時第8師団隷属)の普通科部隊である。
西部方面対舟艇対戦車隊 | |
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訓練展示を行う西部方面対舟艇対戦車隊 | |
創設 | 2013年(平成25年)3月26日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 隊 |
兵科 | 普通科 |
兵種/任務 | 対舟艇・対戦車 |
所在地 | 大分県 玖珠郡玖珠町 |
編成地 | 玖珠 |
通称号/略称 | 西方対舟 |
上級単位 | 西部方面隊・第8師団 |
担当地域 | 九州 |
概要
編集「96式多目的誘導弾システム」を装備し、西部方面隊隷下作戦部隊では最大の対舟艇・対機甲火力戦闘部隊[1]を持つ普通科部隊である。『西部方面』を名乗っているが平時は第8師団隷下[1]であり、有事の際は西部方面総監隷下に直属変更を行う、という特殊な部隊運用を受けている。普通科連隊の対戦車小隊・西部方面戦車隊と共に対舟艇・対機甲戦闘を行うとともに、西部方面隊隷下諸部隊への火力支援を行う。
前々身は、1962年(昭和37年)に湯布院駐屯地で編成された「75mm無反動砲」を装備する第4対戦車隊[2][1]であり、1977年(昭和52年)に第4戦車大隊とともに玖珠駐屯地に移駐した[1][2][3]。
第4対戦車隊当時「75mm無反動砲」、「106mm無反動砲」、「64式対戦車誘導弾」、「87式対戦車誘導弾」へと最新の対戦車火力装備に更新を進めてきた[1]。
2002年に(平成14年)「96式多目的誘導弾システム」の装備を受けて、前身である第4対舟艇対戦車隊に一度改編している[1]。
2013年(平成25年)3月26日に第4師団の改編に伴い、第4対舟艇対戦車隊を一度廃止し、方面直轄部隊として再編したうえで編成完結を行っている。改編に伴い、隷属先の指定を従来の第4師団としていた。「隊」を名乗るが、部隊は大隊に準ずる部隊のため、指揮官は2等陸佐である。
沿革
編集第4対戦車隊
- 1962年(昭和37年)8月15日:湯布院駐屯地において第4対戦車隊が編成完結[1][3]。
- 1966年(昭和41年)3月10日:湯布院駐屯地から玖珠駐屯地に移駐[1][2][3]。
- 1990年(平成 2年)3月26日:第4対戦車隊に重MAT小隊を新編。
- 2002年(平成14年)3月26日:第4対戦車隊(玖珠駐屯地)を廃編。
第4対舟艇対戦車隊
- 2002年(平成14年)3月27日:96式多目的誘導弾システムを装備する第4対舟艇対戦車隊に改編[1]。
- 2003年(平成15年)3月27日:後方支援体制変換に伴い、整備機能を第4後方支援連隊第2整備大隊対舟艇対戦車直接支援隊へ移管。
- 2013年(平成25年)3月25日:第4対舟艇対戦車隊(玖珠駐屯地)を廃編。
西部方面対舟艇対戦車隊
部隊編成
編集- 西部方面対舟艇対戦車隊本部
- 西部方面対舟艇対戦車隊本部付隊
- 第1対舟艇対戦車小隊
- 第2対舟艇対戦車小隊
- 第3対舟艇対戦車小隊
装備車両の部隊表示は、全て「西方対舟」
支援部隊
編集第4対舟艇対戦車隊
西部方面対舟艇対戦車隊
- 第302対舟艇対戦車直接支援隊「302対直支」(玖珠駐屯地):2013年(平成25年)3月26日から
主要装備
編集- 96式多目的誘導弾システム
- 1/2tトラック/73式小型トラック
- 1 1/2tトラック/73式中型トラック
- 3 1/2tトラック/73式大型トラック
- 89式5.56mm小銃
脚注・出典
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 西部方面対舟艇対戦車隊 - 第8師団
- 陸上自衛隊 玖珠駐屯地 公式(@camp_kusu) - Twitter