親子ジグザグ』(おやこジグザグ)は、1987年4月10日から同年8月21日まで、TBS系列で毎週金曜日21:00 - 21:54JST)に放送されていたホームドラマである。全20回。

親子ジグザグ
ジャンル ホームドラマ
脚本 黒土三男
演出 竹之下寛次大岡進柳井満
出演者 長渕剛
オープニング 長渕剛「ろくなもんじゃねえ
製作
プロデューサー 柳井満
制作 TBS
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1987年4月10日 - 8月21日
放送時間金曜日21:00 - 21:54
放送枠TBS金曜9時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数20
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概要 編集

長渕剛の主演連続テレビドラマ第4作。

あらすじ 編集

10年前に故郷を捨て上京した下別府勇次は、定食屋を営んでいた。恋人の安西梨花と同棲しようとした矢先に陽子(梨花の母)が現れてひと悶着した後、代わるようにノブ(勇次の母)が現れ、ノブが故郷(博多)へ帰ると勇(勇次の息子だという小学生)が現れた。このドラマは恋人の梨花、勇次の母ノブ、そして勇次の息子だという勇が騒動を巻き起こすホームドラマである。

出演 編集

(参考:[1]

レギュラー 編集

下別府 勇次(しもべっぷ ゆうじ)
演 - 長渕剛
10年前に博多から上京し、「おふくろの味」が売り物の食堂チェーンの店長として働く。中学生の頃からツッパっていて女好き。
安西 梨花(あんざい りか)
演 - 安田成美
良家のお嬢様だが、親に内緒で勇次の店を手伝う。女子大学の学生だったが、周りがファッションやボーイフレンドのことばかりに夢中なのに嫌気がさして中退した。
下別府 勇(しもべっぷ いさむ)
演 - 伊崎充則
ノブの孫。本来ならば小学4年生(昭和52年6月12日生)だが事情があって1年遅れの小学3年生。小学生であるが、ノブが留守の間はタバコ屋の店番をする[注釈 1]。ノブ曰く「しっかり者」[注釈 1]とのことだが、普段は口数が少ない。第6話で勇次の店を訪ねた後、勇次たちと暮らして店を手伝うようになる[注釈 2]
下別府 ノブ(しもべっぷ ノブ)
演 - 李麗仙
勇次の母。タバコ屋を営むが、散々苦労を掛けさせられた息子への“復讐”のために家業を孫に任せて上京。第6話で故郷(博多)に帰ったが、終盤に再び上京し、“復讐”(前述)の続きをはじめる。
安西 陽子(あんざい ようこ)
演 - 白川由美
梨花の母。娘が勇次と付き合うことに猛反対する。
酒井(さかい)巡査
演 - 加藤善博
勇次が暮らす町の派出所交番)の巡査。勇次の話し相手の1人だが、勇次たちが起こすトラブルに翻弄されることもある。
宮下(みやした)
演 - 石倉三郎
宮下薬局の店主。下の名は不明だが、息子(守)が居る。勇次の話し相手の1人だが、次から次へと付き合う女性を替える勇次を苦々しく思う。
中川(なかがわ)
演 - 岡本信人
勇次の食堂チェーンの専務。仕事に厳しく真面目だが、勇次たちのことを深く心配する面もある。
探偵
演 - 利重剛
スナックのママ
演 - 室井滋
美加(みか)
演 - 朝倉沙友美
ホステス。
幼稚園の先生
演 - 内山みどり
慶子(けいこ)
演 - 長尾みか代
弘美・奈緒と同じ会社で働くOL。弘美・奈緒の先輩で3人で行動することが多く、おふくろ定食の常連でもある。
弘美(ひろみ)
演 - 大谷香奈子
慶子・奈緒と同じ会社で働くOLで、この2人と行動することが多い。
奈緒(なお)
演 - 名川忍
慶子・弘美と同じ会社で働くOLで、この2人と行動することが多い。勇次が付けたあだ名は「豚汁」。弟が居る。
大熊 百合(おおくま ゆり)
演 - 堺美紀子
東京に転校した勇が通う小学校の担任。
宮下 守(みやした まもる)
演 - 岩瀬威司
宮下薬局の店主の息子。東京に転校した勇が通う小学校の同級生[注釈 3]であり、参観日に発表した作文で勇次が大笑いしたが、担任に「それだけですか?」と素っ気ない反応をされる。
大介(だいすけ) / 幸太(こうた) / 寛(ひろし) / 美奈(みな) / ゆかり / 智子(ともこ)
演 - 中田貴裕 / 坂根慶祐 / 穴倉由之 / 平子美幸 / 谷川鮎 / 宮沢純江
勇の同級生たちであるが、名字は不明。
「おふくろ食堂」の客
演 - 中村哲也
次郎(じろう)
演 - 佐々とんび

ゲスト 編集

※「(第〇話)」という表記がある出演者は、複数回出演している。

第1話 編集

スナックの客
演 - 渡辺司(第5話)、佐久間一生(第5話)、峯好浩(第5話)
「おふくろ食堂」の客
演 - 山中康司

第2話 編集

「おふくろ食堂」の客
演 - 原武昭彦(第9話)、荒井孝(第9話)、佐藤修(第9話)

第3話 編集

白井(しらい)刑事
演 - 出水元
川上(かわかみ)巡査
演 - うえだ峻
先生
演 - 猪狩道子
パチンコ屋の客
演 - 深沢猛

第4話 編集

そば屋の店員
演 - 藤木陽子
「おふくろ食堂」の客
演 - 芳野亜梨沙
ヤクザ
演 - 藤原益二渥美博伊藤康二吉江芳成

第7話 編集

三宅(みやけ)先生
演 - 成田光子(第8話)

第8話 編集

藤本(ふじもと)
演 - 岸本功
浅野(あさの)
演 - 森山米次(第12話)
「おふくろ食堂」の客。
竹田(たけだ)
演 - 梅原正樹(第12話)
「おふくろ食堂」の客。
番号案内嬢
演 - 布村恭子

第9話 編集

大友(おおとも)巡査
演 - 渡部雄作
麻雀屋のおばさん
演 - 沢柳廸子(第10話)
梨花の友達
演 - 小原靖子浅見純子
昇(のぼる)
演 - 太組富士雄(第12話)
「おふくろ食堂」の客
演 - 石川香増田康好

第10話 編集

スーパー店長
演 - 小林昭二
麻雀屋の客
演 - 南英二朝光
小学生
演 - 田島加奈子谷口真一木村晶子

第11話 編集

佳介(けいすけ)
演 - 鈴木正俊
佳介の仲間
演 - 荒川亮金子大樹小野晃弘石井邦昭細井正美

第12話 編集

「おふくろ食堂」の客
演 - 山崎猛

第13話 編集

坂上(さかがみ)
演 - 早崎文司

第14話 編集

母親
演 - 青木和代

第15話 編集

小坂(こさか)
演 - 酒井郷博
医師。

第16話 編集

アナウンサー
声 - 広森信吾
七百美
演 - 長瀬潮美

第17話 編集

佐竹マキ
演 - 黒田福美
バーのマスター
演 - 上田忠好

第18話 編集

女の子
演 - 塙紀子
婦警
演 - 武田美代子山倉直美高橋好子

スタッフ 編集

主題歌 編集

放送リスト 編集

話数 放送日 サブタイトル 演出
1 1987年
4月10日
鬼ババ VS ろくでなし 竹之下寛次
2 4月17日 ホホホママとガハハ鬼ババ
3 4月24日 鬼ババの味はおふくろの味 大岡進
4 5月01日 子供が恐くて親といえるか!
5 5月08日 鬼ババの危険なヒミツ 竹之下寛次
6 5月15日 この子はお前の子供たい
7 5月22日 ションベン小僧のオヤジは誰ダ 大岡進
8 5月29日 オヤジはねむいヨ!
9 6月05日 僕には泣けないワケがある! 竹之下寛次
10 6月12日 僕が本気でおこった日
11 6月19日 僕はお父さんが大キライです 柳井満
12 6月26日 みんな同じ三つの約束 大岡進
13 7月03日 今日のケンカは2対1 竹之下寛次
14 7月10日 母ちゃんなんかいらねえ!
15 7月17日 死なないで父ちゃん!
16 7月24日 イサムのいない夜 大岡進
17 7月31日 7年振りの危険なオンナ
18 8月07日 またまた鬼ババ VS バカ息子 竹之下寛次
19 8月14日 ばっちゃんとの悲しい別れ
20 8月21日 天国からの手紙

エピソード 編集

  • 第5話『鬼ババの危険なヒミツ』は、1987年日本民間放送連盟賞最優秀賞を受賞した。
  • 次作品『スタンドバイミー 〜気まぐれ白書〜』には長渕剛と伊崎充則が出演したが、共演はしていない。長渕は第1話の冒頭で本作の衣装を着てゲスト出演(役名なし)し、伊崎は第3話から『白井トオル』役[注釈 4]でそれぞれ出演した。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ a b ※第2話から第6話のオープニングおよび第2話で勇に宛てた手紙の回想シーンより。
  2. ^ ※勇次は「店を手伝うこと」(例:出前など)を一緒に暮らす条件とした。
  3. ^ ※参観日の回で担任が指名したのは、宮下守と下別府勇の2人だけ(ともにフルネームで指名)。
  4. ^ (※第4話と第5話の役名は「トオル」だった(※『スタンドバイミー 〜気まぐれ白書〜』のオープニングの出演欄より))

出典 編集

  1. ^ 週刊テレビ番組(東京ポスト)1987年4月10日号 p.72〜81「完全テレビシナリオ」

外部リンク 編集

TBS 金曜21時枠連続ドラマ
前番組 番組名 次番組
パパはニュースキャスター
(1987.1.9 - 1987.3.27)
親子ジグザグ
(1987.4.10 - 1987.8.21)