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角田 夏実(つのだ なつみ、1992年8月6日 - )は、千葉県八千代市出身の日本柔道選手。階級は52kg級。身長161cm。バスト93cm。リーチ166cm。握力は右32kg、左34kg。血液型はA型。組み手は左組み。得意技は内股巴投げ寝技(とりわけ関節技[1][2][3]

獲得メダル
日本の旗 日本
女子 柔道
世界柔道選手権
2017 ブダペスト 52kg級
ワールドマスターズ
2018 広州 52㎏級
グランドスラム
2016 東京 52kg級
2017 パリ 52kg級
2018 大阪 52㎏級
2019 パリ 52kg級
アジア大会
2018 ジャカルタ 52kg級

目次

経歴編集

小学校2年の時に接骨院を経営する父親の影響により、八千代警察署で柔道を始めた。その後、河野道場でも稽古を積んだ[2][3]八千代松陰中学2年の時に全国中学校柔道大会の44kg級に出場するが初戦で開始早々一本背負投で敗れた。この敗戦がきっかけで近所の八千代高校でも稽古に勤しむことになった。そのうち全国大会常連の八千代高校へ進みたいと思うようになり、3年の時には勝田台中学へ転向した[2][3]。望み通り八千代高校へ進むと、2年の時にインターハイ52kg級準決勝で南筑高校3年の谷本和に技ありで敗れるも3位となった[1]高校選手権では5位だった。3年の時にはインターハイでも5位にとどまった[1]。これ以上柔道を続けたくなかったので、ケーキ屋になるための専門学校に進むことも考えたが、顧問に叱責されたこともあって柔道の強化を始め出した東京学芸大学へ進学することになった[2][3]

大学では柔道のみならずサンボ柔術の試合にも出ていた卒業生の影響で、関節技を始めとした寝技に重点を置くこととなった[3]。3年の時(2013年)には学生体重別の決勝で龍谷大学2年の田中千暁を得意の腕挫十字固で破って優勝を飾った。東京学芸大学出身者として初めてのチャンピンともなった[4]国体成年女子の部でも千葉県チームの優勝に貢献した[1]講道館杯では5位だった[1]。4年の時(2014年)には国体成年女子の部で2連覇を飾った[5]

2015年には了徳寺学園の職員となる[2]

2016年の実業個人選手権では決勝でコマツ橋本優貴に合技で敗れて2位だった[6]。講道館杯では準々決勝で橋本を有効で破るなどして決勝まで進むと、福岡大学2年の立川莉奈を指導2で破って初優勝を飾った[7]。12月のグランドスラム・東京では決勝まで進むと、夙川学院高校1年の阿部詩を腕挫十字固で破ってIJFワールド柔道ツアー初優勝を飾った[8]

2017年2月のグランドスラム・パリでは決勝まで進むも、オリンピックチャンピオンであるコソボのマイリンダ・ケルメンディに技ありで敗れたものの、「自分の柔道を出せば(世界で)通用するという希望も持てた」と前向きのコメントを発した[9]。4月の体重別では決勝で同じ所属の1年後輩である志々目愛GSに入った直後に大外刈で技ありを取られて2位に終わったが、世界選手権代表に選出された[10][11]。8月の世界選手権では準々決勝でブラジルのエリカ・ミランダをGSに入ってから巴投げで破るなどオール一本勝ちで準決勝まで進むと、イスラエルのギリ・コーヘンから技あり2つを取って快勝するが、決勝ではケルメンディを破った志々目と同門対決になると、指導2を先取しながら内股で逆転負けを喫して2位だった[12]。12月のグランドスラム・東京では準々決勝でフランスのアマンディーヌ・ブシャールに技ありを2つ取られて敗れると、敗者復活戦でも志々目に反則負けを喫して7位に終わった[13]。続くワールドマスターズでは準々決勝でブラジルのジェシカ・ペレイラに指導2で敗れると、敗者復活戦でもコソボのディストリア・クラスニキに技ありで敗れてまたも7位だった[14]

2018年2月のグランドスラム・パリでは準決勝で地元のブシャールに反則負けすると、3位決定戦でもクラスニキに技ありで敗れて5位だった[1]。4月の体重別では準決勝で阿部を巴投げで破ると、決勝でも志々目をGSに入ってから巴投げの技ありで破って今大会初優勝を飾った。この際に、「(巴投げは)練習では全然かからなくて一時は封印していたが、やっぱり自分のいちばんの技だと思う」とコメントした[15][16]。なお、世界選手権代表には選ばれなかったが、アジア大会代表に選ばれた[17]。8月のグランプリ・ブダペストでは準決勝でルーマニアのアンドレア・キトゥに反則勝ちすると、決勝ではベルギーのシャルリーヌ・ファンスニックをGSに入ってから小内刈で破るなどオール一本勝ちで優勝した[18][19]。続くアジア大会でも決勝で韓国の朴多率を腕挫十字固で破るなどオール一本勝ちで優勝した[20][21]。11月のグランドスラム・大阪では準決勝でブシャールを合技で破るも、決勝では過去3戦全勝の阿部にGSに入ってから反則負けして2位だった[22]。12月のワールドマスターズでは準決勝でロシアのナタリア・クジュティナ、決勝でブシャールをそれぞれ技ありで破って優勝した[23][24]

2019年2月のグランドスラム・パリでは準々決勝で技ありの勝利以外は全て一本勝ちするも、決勝で志々目にGSに入ってから反則負けを喫した[25]。なお、ライバルの阿部と志々目に関して次のように語っている。「阿部選手は勢いがあって伸びしろもある。戦うたびに(柔道が)変わっているので『若さって怖いな』と思う。(一つ年下の)志々目選手は高校時代から強い選手で、今戦っているのは不思議な気持ち。柔道が上手だし、強い」[26]。4月の体重別では決勝で志々目を巴投の技ありで破って2連覇を果たした[27]

IJF世界ランキングは5544ポイント獲得で3位(2018年4月22日現在)[28]

戦績編集

(出典[1]JudoInside.com)。

脚注編集

  1. ^ a b c d e f g 「柔道全日本強化選手名鑑 2018」近代柔道 ベースボールマガジン社、2018年4月号
  2. ^ a b c d e 「解体新書 角田夏実」近代柔道 ベースボールマガジン社、2017年7月号
  3. ^ a b c d e 柔道・角田夏実 キュートなルックスの関節技の鬼 東京スポーツ 2017年4月16日
  4. ^ 「全日本学生柔道体重別選手権大会」近代柔道 ベースボールマガジン社、2013年11月号 12頁
  5. ^ 千葉県が2年連続の優勝、地元長崎県は3位
  6. ^ 全日本実業柔道個人選手権大会
  7. ^ 平成28年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
  8. ^ 【柔道】関節技の一点突破 女子52キロ級を角田が制す 産経新聞 2016年12月2日
  9. ^ 角田、海外デビュー戦で存在感「世界で通用するという希望も持てた」/柔道 サンケイスポーツ 2017年2月12日
  10. ^ リオ銅の近藤が2連覇 女子48キロ級/柔道 サンケイスポーツ 2017年4月2日
  11. ^ 柔道世界選手権代表 19歳の阿部が初出場へ NHK 2017年4月2日
  12. ^ 女子52キロ級は志々目愛が初優勝 日本人対決制す 産経新聞 2017年8月30日
  13. ^ Grand Slam Tokyo 2017
  14. ^ World Masters St. Petersburg 2017
  15. ^ 角田が女子52キロ級初制覇=男子100キロ超級は小川-選抜体重別柔道 時事通信 2018年4月8日
  16. ^ 柔道体重別選手権 女子52キロ級は角田が初優勝 NHK 2018年4月8日
  17. ^ アジア大会の女子代表に素根、近藤ら 全日本柔道連盟が発表/柔道 サンケイスポーツ 2018年4月22日
  18. ^ 男子60キロ級永山、66キロ級田川らが優勝 GP大会/柔道 サンケイスポーツ 2018年8月11日
  19. ^ Budapest Grand Prix 2018, Hungary – Day one
  20. ^ 【アジア大会】柔道女子52キロ級、角田が金 豪快な巴投げ「やっぱり柔道は楽しい」 産経新聞 2018年8月29日
  21. ^ 柔道女子52キロ級 角田、代名詞で決めた 十字固めで金! スポーツニッポン 2018年8月30日
  22. ^ 阿部詩が優勝、兄の一二三はV逃す 柔道GS大阪大会 日本経済新聞 2018年11月23日
  23. ^ 女子57キロ級、芳田が優勝 柔道マスターズ大会 日本経済新聞 2018年12月15日
  24. ^ World Masters Guangzhou 2018
  25. ^ 高藤直寿、近藤亜美ら4階級でV GSパリ大会/柔道 サンケイスポーツ 2019年2月10日
  26. ^ 飛躍の18年、目指すは金 五輪へライバルと切磋琢磨 柔道女子52キロ級・角田夏実選手(了徳寺学園職員) 【この人に逢いたい ちばの才人たち】 千葉日報 2019年2月10日
  27. ^ 丸山、阿部一破り連覇=男子73キロ級は大野-選抜体重別柔道 時事通信 2019年4月7日
  28. ^ World ranking list

外部リンク編集