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誘拐報道』(ゆうかいほうどう)は、1980年に発生した宝塚市学童誘拐事件を描いた読売新聞大阪本社社会部編の同名ドキュメンタリーを原作とした1982年東映映画[2]

誘拐報道
監督 伊藤俊也
脚本 松田寛夫
製作 高岩淡後藤達彦
出演者 萩原健一
小柳ルミ子
和田求由(子役)
藤谷美和子
高橋かおり(子役)
伊東四朗
菅原文太
丹波哲郎
平幹二朗
音楽 菊池俊輔
撮影 姫田真佐久
編集 戸田健夫
配給 東映
公開 日本の旗 1982年9月25日
上映時間 134分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 3.5億円[1]
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製作の経緯編集

監督の伊藤俊也が「何としても映画化したい」と岡田茂東映社長(当時)に直談判して製作OKは取れたが[3]、伊藤が小柳ルミ子のヒロイン役に固執し、小柳の所属する渡辺プロダクションに何度も直訴するも、拘束期間の長い映画には出させられないと断られた[4]。出資している日本テレビ側の希望は吉永小百合大原麗子だった。小柳には伊藤からのオファーは伝わっていなかったが、萩原健一が小柳に話を伝え、出演を熱望した小柳と、小柳の起用を熱望する伊藤の説得に渡辺プロも折れ、ようやくクランクインが決定した[4]。そのため、小柳の多くの営業をキャンセルして大きな損害が出たという。また2か月で10kg減量して誘拐犯人役に挑んだ萩原健一の鬼気迫る演技も話題となった[5]。萩原健一は伊藤俊也監督を「いい監督だった」「理論的で画面構成もしっかりしていた」と評価していた。また車のスピン・シーンは、子供の安全の視点からカットされている。

1984年4月11日のテレビ放送では20.9%の視聴率ビデオリサーチ調べ)を記録した[6]

1990年にバップからビデオが発売され[7]、2015年にDVD化された[8]

2012年に萩原健一の映画イベント「萩原健一映画祭」で3日間上映されたが、配給会社にフィルムが所蔵されていなかったため、東京国立近代美術館フィルムセンターの保管フィルムを特別に借りて上映された[9]

受賞歴編集

スタッフ編集

作詞:谷川俊太郎
作曲:菊池俊輔
歌:林牧人

出演者編集

古屋数男 - 萩原健一
  • 喫茶店の経営に失敗し、森安らから金を借りる。三田村の家は医者の家で金持ちだし、十分に脅しさえすれば警察に知られることもなく、要求に応じるだろうと考え、息子である英之を誘拐し、身代金を要求する。妻がいるにもかかわらず、他の女性と肉体関係を持つ。
古屋芳江 - 小柳ルミ子
  • 数男の妻。森安から、数男が借金したことを聞かされる。
古屋香織 - 高橋かおり(子役)
  • 数男の娘。実は、数男が誘拐した英之と同級生で、友達になったばかりだった。
三田村昇 - 岡本富士太
  • 小児科医。親戚中に電話して、金を工面しようとする。
三田村緋沙子 - 秋吉久美子
  • 昇の妻。数男からの電話で、英之の安否を確かめようとするが、無視される。
三田村英之 - 和田求由(子役)
  • 私立若葉学園の一年生。下校時、阪急の宝塚駅で電車を降りた英之。自宅に向かう途中、頭上から落ちてきた大きな布団袋が英之に被さる。
滝耕太郎 - 宅麻伸
  • 新聞記者。芳江と香織が、ひっそりと夜逃げするところをカメラに収めるが、香織の言葉を聞き、結局「空振りでした」と大西らに報告し、写真を撮ったことを打ち明けなかった。
津島友子 - 藤谷美和子
  • 耕太郎の恋人。新聞社に入社し、忙しくなった耕太郎と、今後について話し合おうと思い、新神戸駅に降りる。
ホステス・ヒロミ:高沢順子
  • 映画冒頭の葬式のシーンで、母親を追悼する記者の文章を読み、泣き崩れる。
庄司のぶ代:池波志乃
  • 主人公と肉体関係を持つ。ヌードなし。唯一、誘拐された子供を目撃する
森安泰明 - 中尾彬
  • 高利貸。数男から200万の手形をもらう。数男を騙し、数男から店を取り上げた。
借金取り - 三谷昇
  • 森安に出した200万の手形が自分に回って来たと、芳江に言う。
遠藤警部 - 伊東四朗
  • 最後の取引の時、子供を持つ親の気持ちになってくださいと被害者の父、昇に言われ、昇と緋沙子だけで取引場所に行かせる。
剣持県警捜査第一課長 - 平幹二朗
  • 宝塚署から捜査の指揮をとる。6回目の取引の時、数男と昇の通話を聞き、数男が喫茶店に張り込んでいる刑事に気付いたと言うが、我々は絶対感付かれていないと言う。そして最後の取引に二人だけで行かせた遠藤に、私情は無しで、法を犯した犯人を検挙するんだ、と言い、カーショップでの張り込みを指示。
数男の母 - 賀原夏子
  • 数男の実家の丹後で機織りをしている。
久保信次 - 湯原昌幸

ほか

逸話編集

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集