講談社ノベルス(こうだんしゃノベルス、: KODANSHA NOVELS)は、講談社1982年から発行しているノベルズレーベル。

沿革と概要 編集

創刊当初から主に推理小説書き下ろしや、講談社から刊行された推理小説の単行本などを新書化して発行。その後はライトノベルに分類される小説も多数出版しており、『メフィスト』掲載の小説が出版される際には基本的にこのレーベルから出版される。また、メフィスト賞受賞作も講談社ノベルスに収録されることが多い。

講談社ノベルスのカバー背の「犬」のイラストは滝田ゆうによる[1]。電子書籍版も発売されている。装幀は、ブックデザイナーの辰巳四郎が多くを手掛けていたが、彼が死去した後は、welle design(ヴェレデザイン)の坂野公一が多くを手掛けるようになっている[2]宇山日出臣は講談社ノベルス編集長を務めた[3]。文庫化時に講談社文庫に収録されることが多いが、島田荘司『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』や小池真理子『死者はまどろむ』などのように例外もある。

2002年、講談社ノベルス創刊20周年を記念して、小説本文のすべてが袋とじになった「密室本」が発売された[4]2012年、講談社ノベルス創刊30周年感謝祭が開催された[5]

2015年、講談社ノベルスの兄弟レーベルとして、文庫版の講談社タイガが創刊される[6]

主なシリーズ作品 編集

シリーズ名 著者 備考
《あかずの扉》研究会 霧舎巧
安藤直樹 浦賀和宏
S&M 森博嗣 2014年連続ドラマ化
ST 警視庁科学特捜班 今野敏 2014年連続ドラマ化
X 森博嗣
大貫警部 赤川次郎
鏡家サーガ 佐藤友哉
硝子の探偵 小島正樹
神麻嗣子の超能力事件簿 西澤保彦
鬼籍通覧 椹野道流
QED 高田崇史
薬屋探偵妖綺談 高里椎奈
刑事長 姉小路祐
警視庁捜査一課十一係 麻見和史 2015年連続ドラマ化
建築探偵桜井京介の事件簿 篠田真由美
国名 有栖川有栖
三姉妹探偵団 赤川次郎
JDC 清涼院流水
G 森博嗣
〈書物狩人〉 赤城毅
私立霧舎学園ミステリ白書 霧舎巧
北山猛邦
創竜伝 田中芳樹
戯言 西尾維新
伝説 西尾維新
周木律
百鬼夜行 京極夏彦
V 森博嗣
松浦純菜・八木剛士 浦賀和宏
綾辻行人
薬師寺涼子の怪奇事件簿 田中芳樹

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集