買物ブギー

買物ブギー」(かいものブギー)は、1950年(昭和25年)発売の笠置シヅ子の歌。作詞・作曲は服部良一(作詞は村雨まさを名義)。吹き込みは1950年(昭和25年)2月11日、発売は1950年(昭和25年)6月15日発売。レコード番号A822B。

買物ブギー
笠置シヅ子シングル
リリース
規格 シングル
録音 1950年2月11日
日本の旗 日本
ジャンル ブギ
レーベル 日本コロムビア
作詞・作曲 服部良一(作詞は村雨まさを名義)
テンプレートを表示

目次

概説編集

1949年(昭和24年)の日劇ショー(サンデー毎日主催)のために作られた。当時ちょうど入院していた服部を笠置が見舞い、新曲を頼まれた服部が頭に浮かんだのが上方落語の「無い物買い(無いもん買い)」であり[1]、これをもとに詩を付け、5分以上の大作となった。評判となりレコーディングされたが、当時のSPレコードでは収録出来ないので短縮バージョンで行われた。立て続けに歌う複雑な歌詞に、流石の笠置も「ややこし、ややこし」とぼやいたのを、服部が面白がって急きょ曲に取り入れたという。笠置は下駄履きに買い物かごの扮装で歌い踊り、あまりの激しさにいつも下駄が真二つに割れてしまった。

レコード売上は45万枚[2]に達した。

笠置は本楽曲を1952年の「第2回NHK紅白歌合戦」で歌唱した。

松竹映画『ペ子ちゃんとデン助』劇中に、今でいうプロモーションビデオのような映像(映像上でのタイトルは「買物ヴギ」)が存在し、その中には若き日の黒柳徹子も出演している。東宝映画「トットチャンネル」ではこのエピソードを元にしNHKの歌番組に設定を変えている。

映画『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』では、アニメーションで使われている。

斬新な歌編集

歌詞すべてが大阪弁であり、軽快なテンポで40品目の品物を歌い並べ「オッサン、オッサン」と連呼するなど斬新な内容で、いわゆる「立て板に水」の能弁を主題とするやり方は、洋の東西を問わず、特に日本では歌舞伎落語講談などの古典芸能から屋台の口上にまで多く見られる。服部はそれをブギにアレンジ、笠置が表現した。

歌詞に「わしゃつんぼで聞こえまへん。」「これまためくらで読めません。」という語句があり、差別用語にあたる(但し差別用語には明確な基準があるわけではない)として、長らく放送されなかった。その部分は近年の復刻版ではカットされたり、カバー版では歌詞を「私は耳が不自由で聞こえまへん。」に変えるなどしている。オリジナル版ラスト部分では、煙草屋で買いたい物のメモを見せるが、そこの「お婆さん」は目が不自由で買い物できず、「ああしんど」とオチになる。この部分も上記とおなじ理由で歌われなくなった。

また、歌詞に仁丹という特定の商品名があるので、NHKでは歌われない。 2010年(平成22年)7月26日放送のNHKラジオ深夜便「にっぽんの歌こころの歌」懐かしの歌謡スター 笠置シヅ子集では、「仁丹」部分は放送された。

歌唱したアーティスト達編集

脚注編集

  1. ^ 東京新聞 2015年8月7日夕刊「戦前・戦中・戦後70年 歌で読むニッポン」(佐藤利明 連載)
  2. ^ 朝日新聞』1985年4月1日付朝刊、23頁。
  3. ^ [1]
  4. ^ [2]
  5. ^ [3]

関連項目編集