走水神社 (神戸市)

神戸市中央区にある神社

走水神社(はしうどじんじゃ)は、兵庫県神戸市中央区元町通5丁目にある神社元町商店街から1本南に下った東西の道に面したところに鎮座している。

走水神社
所在地 兵庫県神戸市中央区元町通5-6-1
位置 北緯34度41分5.5秒 東経135度10分53.2秒 / 北緯34.684861度 東経135.181444度 / 34.684861; 135.181444 (走水神社 (神戸市))座標: 北緯34度41分5.5秒 東経135度10分53.2秒 / 北緯34.684861度 東経135.181444度 / 34.684861; 135.181444 (走水神社 (神戸市))
主祭神 天照大神応神天皇菅原道真
社格 村社
創建 平安時代
例祭 1月18・19日(厄除祭)
7月24・25日(天神祭)
地図
走水神社の位置(神戸市内)
走水神社
走水神社
走水神社の位置(兵庫県内)
走水神社
走水神社
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「はしうど」の読みは難読
走水神社の狛牛(神使)

走水神社は旧走水村の氏神で、社伝によると1100年以上の歴史を持つ由緒ある神社である。五穀豊穣・健康長寿・商売繁盛に学問の神様といわれ、書道の神としても有名で、社殿の脇には筆塚がある。菅原道真祭神なので、狛犬ではなく狛牛が祀られている。1月18・19日の厄除祭と7月24・25日の天神祭が有名である。旧社格は村社。

略歴 編集

明治維新までは、現在の元町通5丁目にあたる地域の山側に極楽寺と八幡神社があったため、この辺り一帯は八幡町と呼ばれていた。その後、1874年(明治7年)には現在の「元町通」という地名に改称され、1875年(明治8年)に現在の場所にあった天満宮とこの八幡神社を合祀した時に、現在の場所が旧走水村であったことから「走水神社」と呼ばれるようになった。

祭神 編集

「走水」の名の由来 編集

元来神戸市中央区は、摂津国に属し、夙川から旧生田川までの地域が菟原郡(うはらぐん)、旧生田川から須磨までの地域が八部郡(やたべぐん)と呼ばれていた(なお、東灘区にあるJR住吉駅の南にあるうはらホールという区民ホールの名の由来は、これである)。

八部郡には、生田郷神戸郷宇治郷という3つの郷があった。このうち宇治郷に流れていた川は宇治川と呼ばれ、この川は1938年(昭和13年)の阪神大水害を契機に改修工事が行われ、現在(2006年)は大倉山の東側を流れ、山手幹線を越えるあたりから宇治川商店街[1]の地下を流れ、ハーバーランドの東側に流れる川となっている。

「走水」という名前の由来となった宇治川は、雨が降るたびに「走り渦」で河水が渦を作って流れ、その流域の村はさまざまな被害にあってきた。これにより、この流域にあった村が走水村とよばれるようになった。

「はしうど」由来にはもう一つの説がある。この地域に、天皇に仕えていた氏族の間人が住みついたことから「はしひと」とよぶようになり、のちにそれがなまって「はしうど」となり、「走水」の字があてられた、という説である。

尚、当地で代々寺子屋教育で有名であった間人氏は明治19年11月、間人幼児保育所を創立した間人たね子(はしうどたねこ)(弘化4年1月13日生~大正10年3月18日死去)を出している。

近隣の神社 編集

元町商店街でも地区によってそれぞれ氏神が異なる。元町通5・6丁目は走水神社を氏神としているが、元町通4丁目は厳島神社(中央区花隈町)、元町通3丁目は三宮神社(中央区三宮町2丁目)を氏神としている。

近隣の名所・文化施設 編集

関連項目 編集

脚注 編集