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敷島製パン株式会社(しきしませいパン、: Pasco Shikishima Corporation[3])は、愛知県名古屋市東区白壁5-3に本社を置く製パン会社。日本国内製パン業界第2位のシェアを占める。

敷島製パン株式会社
Pasco Shikishima Corporation
Pasco logo.svg
Shikishima Baking Company Limted 20121121.JPG
敷島製パン本社(テクノコア)
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 シキシマ、パスコ
本社所在地 日本の旗 日本
461-8721
愛知県名古屋市東区白壁5-3[1]
設立 1919年大正8年)
1920年(大正9年)6月創業)[1][2]
業種 食料品
法人番号 1180001016877
事業内容 パン、和洋菓子の製造、販売[1]
代表者 代表取締役社長 盛田淳夫[1]
代表取締役副社長 田中正樹 盛田宏
代表取締役専務 坪田正明 盛田兼由
資本金 1,799百万円(2017年8月末時点)
売上高 156,158百万円(2017年8月期)[1]
総資産 104,550百万円(2012年8月末時点)
従業員数 4,106名(2017年8月末時点)[1]
決算期 8月
主要子会社 株式会社四国シキシマパン
株式会社信州シキシマ
株式会社レアールパスコベーカリーズ
関係する人物 盛田善平(創業者)
外部リンク http://www.pasconet.co.jp/
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目次

概要編集

Pasco(パスコ)」(Pan Shikishima Company)のブランド名で知られる。かつては「Pasco」ブランドの使用は関東地方東北地方の一部のみで、中部地方静岡県長野県)以西では旧来の「シキシマ」ブランド[4]を使用していたが、2003年平成15年)に「Pasco」へ統一している。これらは第二の創業と位置付けている。コーポレートカラーは、「Pasco」を使用していた当時の関東地方では青、それ以外の地域では赤(過渡期で「Pasco」「シキシマ」を併記していた時期も)であったが、ブランド統一に合わせ、グリーンに統一した。航空測量大手のパスコとは無関係。発祥は製粉所で、第一次世界大戦ドイツ捕虜収容所(名古屋俘虜収容所)の捕虜(ドイツ兵)の指導をきっかけにパンづくりに取り組み、第一次世界大戦終結後、敷島製パンが発足する際に元捕虜のハインリヒ・フロインドリーブを技師長として招聘するなど、ドイツ流製法から発展している[5][6]1918年米騒動を受けて創業者の盛田善平は「パンが米の代用食になる」と考え、1920年に会社を興した。「敷島」は日本の古称の一つで、善平が国学者本居宣長を尊敬していたことから社名とした[7](「社名・ブランド名」参照) 。

中部地方からの全国展開は、高速道路網の利用がきっかけで、名神高速道路の開通によって関西地方進出が試みられて成功し、その後他の地域展開も徐々になされ現在に至った。

食パンで大きなシェアを持ち、1998年(平成10年)に関西地方限定で発売した「超熟食パン」がヒット商品となり、全国発売として以来、食パンのトップブランドとなった。これは従来から効果が知られていたが量産化が難しく、使われることが無かった湯種製法を用いており、この量産化製法特許を持つことで他社に先駆けて製品化することが出来た(2000年(平成12年)に奥本製粉が奥本式湯種の特許を取得した事によって、独占は崩れた)。

売上構成はパン類(菓子パン含む)76%、菓子類13%、その他11%となっている(2005年(平成17年)8月時点)。子会社のレアールパスコベーカリーズがフランスの有名高級ベーカリーカフェ「PAUL」ブランドで日本国内20店を展開している(2014年(平成26年)1月時点)。またフォションブランドもレアールパスコベーカリーズが日本国内24店舗を展開している(2014年(平成26年)1月時点)。

創業にはミツカンも出資したが、盛田家の同族企業である。ソニー創業者盛田昭夫造り酒屋盛田株式会社で有名な盛田家の分家筋の盛田善平が創業家にあたる。現在の代表取締役社長である盛田淳夫は、創業者・盛田善平の曾孫であり、また、安倍晋三首相とは成蹊大学アーチェリー部の同窓である[8]

社名・ブランド名編集

社名の「敷島」は善平が尊敬していた本居宣長の和歌「敷島の大和心を人とはば朝日に匂う山桜花」から採られた。[9]「Pasco」は前述の通り「Pan Shikishima Company」の頭文字を取ったものだが、これは東京進出に際して当時の社長が懇意にしていた女優・ミヤコ蝶々から「東京でモノを売るには名前次第」というアドバイスを受けて考案したものであった[10]

主な事業所・工場[11]編集

本社・カンパニー編集

工場編集

関連会社・団体編集

  • 株式会社四国シキシマパン
  • 株式会社信州シキシマ
  • 株式会社レアールパスコベーカリーズ
  • 株式会社ジャパンフレッシュ
  • 株式会社クチーナ
  • 愛知ミタカ運輸株式会社
  • パスコ・ロジスティクス株式会社
  • 第一食品株式会社
  • Nippon Indosari Corpindo(インドネシア
  • Panash Limited(香港
  • シキシマ学術・文化振興財団
  • 株式会社パスコ・エクスプレス
  • 岩島成專業烘焙公司(台湾
  • 上海頂盛食品工業公司(中華人民共和国

主な製品編集

  • なごやん
  • 「超熟」シリーズ
  • 「スナックパン」シリーズ
  • 「十勝バタースティック」シリーズ
  • 「イングリッシュマフィン」シリーズ
  • 「窯焼きパスコ」シリーズ
  • 「My Bagle」シリーズ
  • 「低糖質」シリーズ
  • 「ゆめちから」シリーズ
  • 「バラエティーブレッド」シリーズ
  • 「PASCO SPECIAL SELECTION」
  • 「ゆめちから入り塩バターパン」
  • 「銀チョコロール」
  • 「あらびきソーセージ」
  • 「フレンチアップルパイ」
  • 「厚ぎりフレンチ」

その他編集

本社ビルはテクノコアという名称である。

北海道宮崎県鹿児島県では販売拠点がないため、ごく一部の店舗を除き、原則として販売されていない(理由は不明だが、配送網や製造拠点からの距離(商品の品質保持など)があったと思われる)[12]。ただし、子会社のレアールパスコベーカリーズは北海道・九州地方にも展開している。

この他自社の生産拠点がない東北地方沖縄県では広義のエリアフランチャイズとして、Pasco(シキシマ)ブランドの商品を委託製造している会社がある。

東北地方では白石食品工業に生産・販売を委託している。

沖縄県では、オキコにライセンス生産・販売を委託しており、オキコの公式サイトにもPascoの通販サイトへのリンクが組まれている。

バンダイから発売される食玩としてのパン(「たまごっち」「SDウルトラシリーズ」)も手がけている。

2006年(平成18年)に、愛知県から「愛知ブランド認定企業」とされた。

「超熟」の開発から販売までを綴った書籍『超熟ヒットの理由 「食パン」から学ぶブランドNo.1物語』(品川雅彦著、幻冬舎)が発刊されている。

2008年(平成20年)に、17年振りに価格改定を実施した。

パスコイーストカンパニーがある東京都目黒区内のイオンスタイル碑文谷では、目黒工場で生産される限定商品「碑文谷パン・ド・ミ」が販売されている[13]

2013年(平成25年)に北海道札幌市にPASCO夢パン工房手稲店をオープン。2018年(平成30年)、同じ北海道の江別市に野幌店とPasco札幌セントラルキッチンを開店させている。併設される「Pasco札幌セントラルキッチン」は、「Pasco夢パン工房」各店舗への商品供給のほか、札幌近郊の一部スーパーに商品を供給して北海道でも販売を開始している。[14][15]

敷島製パンが個人商店に販売を委託して、「ニュージョイス」という名称でごく一部地域に店舗展開している。

2019年(令和元年)7月1日、北九州エリア(福岡県・佐賀県・長崎県・大分県・熊本県)への商品供給が開始され、これまで未展開だった九州地区へ進出した[16](なお、供給開始に先立ち、同年5月30日に福岡県糟屋郡に営業拠点となる「パスコウエストカンパニー 西日本支社 福岡営業所」が開所されている)。当面はセンター共同配送にて店舗輸送が可能な流通チェーンに限定し、一部店舗にて「超熟」シリーズ・バラエティブレッド・国産小麦シリーズを中心に販売される[17]。また、九州地区では専用のTVCMが制作・放映[18]され、製品には円形の緑色で「はじめましてパスコです。」のシールが貼られている。

CM編集

イメージキャラクター編集

提供編集

一社提供編集

複数社提供編集

協賛するイベント編集

  • 東京箱根間往復大学駅伝競走 - 通称「箱根駅伝」。
    • 暮れ頃に製造販売される食パン等の製品には必ず広告ステッカーが貼り付けられている。また、中継番組の提供もしている。
  • 犬山国際友好シティマラソン - 愛知県犬山市で行われるマラソン大会。
    • 当社が協賛企業であるのは、犬山工場があることが関係している。また、参加者への景品として、パンを提供している。
  • 名古屋ウィメンズマラソン - 2011年より協賛している。
    • こちらも同マラソン中継の提供スポンサーでもある。かつての箱根駅伝中継同様、販売地域外の局ではACジャパンに差し替えられている。

脚注編集

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  1. ^ a b c d e f 会社概要”. 敷島製パン株式会社. 2015年8月14日閲覧。
  2. ^ Pascoの歩み”. 敷島製パン株式会社. 2015年8月14日閲覧。
  3. ^ 公式サイト下部のコピーライト表記より。
  4. ^ ロゴマークの総称として「桜のマークのシキシマパン」と呼ばれていたことがある。後に「Pascoシキシマ」と併記されるようになった。
  5. ^ 「チンタオ・ドイツ兵俘虜研究会」メール会報 - 0370号「桜パンの話」を参照。
  6. ^ ヒストリー” (日本語). フロインドリーブ (2018年1月18日). 2019年6月20日閲覧。
  7. ^ もとをたどれば:Pasco(敷島製パン)米騒動でパンに着目毎日新聞』朝刊2019年6月9日(6面)2019年6月12日閲覧。
  8. ^ 成蹊人 vol.91”. 成蹊学園WEBマガジン. 2015年8月14日閲覧。
  9. ^ Pascoの歩み(社名・ブランドについて)
  10. ^ 2013年9月6日付『中日新聞』11面「時流の先へ 〜中部財界ものがたり〜」
  11. ^ 営業所・ネットワーク - 敷島製パン 2018年3月11日閲覧
  12. ^ 全国ネットのテレビ番組ではそれらの地域でもCMが放送されることがあるが、「一部の地域では発売されておりません」や、「商品はPascoの直販サイトでも買えます」のお断りテロップが表示される。
  13. ^ 【イオン】ダイエー旗艦店を「イオンスタイル碑文谷」に、改装オープン - ダイヤモンド・オンライン2016年12月20日2018年3月11日閲覧
  14. ^ 札幌での商品供給を拡充 『Pasco夢パン工房野幌店』、『Pasco札幌セントラルキッチン』 2018年5月25日(金)グランドオープン | Pasco | 超熟のPasco | 敷島製パン株式会社” (日本語). www.pasconet.co.jp. 2018年9月13日閲覧。
  15. ^ 【スタッフのつぶやき】パスコ北海道の旅に行ってきました♪ ‹ パスコ・サポーターズ・クラブ Pascoとおいしい時間」『パスコ・サポーターズ・クラブ Pascoとおいしい時間』。2018年9月13日閲覧。
  16. ^ 福岡県に関しては、山口県に本拠地を持つ食品スーパー「アルク」の北九州市内の2店舗、県内のサンクスで一部商品が販売されていた
  17. ^ “九州地区へ初進出 Pascoは、北九州エリア(福岡・佐賀・長崎・大分・熊本)への商品供給を2019年7月1日(月)より開始します” (プレスリリース), 敷島製パン株式会社, (2019年6月27日), https://www.pasconet.co.jp/release/695/ 2019年7月2日閲覧。 
  18. ^ CM・動画ページに九州限定CMを追加しました”. 敷島製パン株式会社 (2019年7月1日). 2019年7月2日閲覧。
  19. ^ 現在は降板、その後終了
  20. ^ 一部地域ではノンスポンサー

関連項目編集

外部リンク編集