転回 (てんかい)、正式名称は「前方倒立回転跳び」(日本語)、「ハンドスプリング(Handspring)」(英語)、という。体操競技では「前転とび」と言われることが多い。これに対して後方に行う技として後方倒立回転跳び(バク転)がある。

アクロダンスルーチンの一部として実行されるフロントハンドスプリング

ハンドスプリングアクロバティックな動きであり、人は頭を最初に直立姿勢から逆立姿勢に突進させ、次に床から手で押して(つまり、「跳ねて」)跳躍することによって体の完全な回転を実行し直立位置に戻す。 ぜんまいの体の回転方向は、前向きでも後ろ向きでもよく、静止した立ち位置からでも、動いているときでもどちらでもよい。 体の動きは、ハンドスプリングが完了すると終了する場合がある。または、パフォーマーの勢いを利用して、別のハンドスプリングまたは他の回転動作をすぐに実行することもできる。

ハンドスプリングは、 アクロダンス 、 チアリーディング体操など、さまざまな身体活動で行われる。 競技では、ハンドスプリングはいくつかの基準で判断される。

概要 編集

助走から勢いとリズムをつけるための「ホップ」、手をつくための体の「前倒し」、倒立状態になってからの突き手による「跳び」、腕をバンザイにして体を反らせた「着地」で構成されている。

「着地」には大きく分けて「片足着地」と「両足着地」の2種類がある。

体操競技の基礎となる技である。体操競技での難度は床運動でA難度とされている。

体操競技だけでなくチアリーディング、パルクール、エクストリームマーシャルアーツ、トリッキング等様々なアクロバット系競技で多用される。

学校教育における体育の授業でも盛んに行われている。以前は体育教員採用試験の科目にあったが、難度が高いため2020年現在は削除されている。

参考文献 編集

  • 吉田哲郎『ハンドスプリング完全攻略本ー前転とび』スタジオタッククリエイティブ出版、2011年、100頁。ISBN978-4883934362
  • 畠田好章『技術と安定性を磨く! 男子体操競技 上達のポイント50 (コツがわかる本!)』メイツ出版、2018年。ISBN978-4780419504

外部リンク 編集