辰野高司(たつの たかし、1923年12月17日-2012年2月19日[1])は、薬学者。

辰野隆の次男として東京駒場に生まれる。本名は高(たかし)。祖父は建築家の辰野金吾東京帝国大学医学部薬学科卒。1954年薬学博士(論文タイトルは『側鎖に環状塩基性中心を有するベンツオキノリチン類の合成研究』[2])。東京大学医学部助手、日本大学助教授、1960年東京理科大学薬学部教授。62年11月からパリ大学薬学部、フランス原子力研究所に学ぶ。1963年理化学研究所主任研究員。1962-65年日本薬学会の薬学研究白書の作成に参加。中央薬事審議会委員、日本薬学会理事、日本薬剤師会理事、日仏薬学会会長。理化学研究所名誉研究員。[3]

著書

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  • 『日本の薬学』紀伊国屋新書 1966、新版・薬事日報新書 2001
  • 『薬そのプラスとマイナス』三省堂 1982
  • 『薬って何だろう 不思議な商品・くすり』ダイヤモンド社 1995
  • 『カビがつくる毒 日本人をマイコトキシンの害から守った人々』東京化学同人 科学のとびら 1998

共編著

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  • 『冷却水の障害と処理』鈴木静夫共著 コロナ社 1968
  • 『薬学概論』川瀬清・山川浩司共編集 南江堂 1983、増訂版2005ほか
  • 『対談でつづる昭和の薬学の歩み』じほう 1994
  • 『効けば効くほど薬はこわい からだの言い分を聞きなさい』伊沢凡人共著 ダイヤモンド社 2002

論文

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  1. ^ [1]
  2. ^ 国立国会図書館. “博士論文『側鎖に環状塩基性中心を有するベンツオキノリチン類の合成研究』”. 2023年4月7日閲覧。
  3. ^ 『現代日本人名録』