辰鼓楼(しんころう)は、兵庫県豊岡市出石の出石総合支所敷地(旧出石町役場、旧弘道小学校敷地)にある明治時代初期の時計台豊岡市出石伝統的建造物群保存地区を代表する建造物である。

辰鼓楼

辰鼓楼のなりたち編集

辰鼓楼の楼閣本体は1871年6月1日明治4年4月14日)に完成し、辰の刻(7時から9時)の城主登城を知らせる太鼓を叩く楼閣であった。旧藩医蘭方医池口忠恕が大病を患った際、多くの人々が病気快癒の願掛けをした。忠恕は回復後、病気中出石の人々に多大な精神的支援を受けた感謝の意思を形にしたいとして、時計技師2名を招くとともにオランダ製の機械式大時計を取り寄せ寄贈した。これによって1881年(明治14年)より現在の姿の時計台となった。以後、弘道小学校では機械式時計の錘(おもり)を掛け替えるのが児童の大事な役割となった。現在は時計本体は入れ替えられている。

2017年平成29年)5月から10月まで修復工事が行われた[1][2][3][4][5]。この間、内部見学会なども開催された。

日本国内で二番目に古い時計台編集

 
城下町出石と辰鼓楼。

辰鼓楼は日本最古時計台とされることもあるが、時計台となったのは1881年(明治14年)9月8日であり、札幌農学校演武場に時計塔(札幌市時計台)が設置された1881年(明治14年)8月12日に比べて辰鼓楼の方が27日遅い[6]。ちなみに、ニ番目であることが発覚したきっかけとなったのは、出石の有志住民による調査であり、このエピソードはNHKで特集[7]されたほか、テレビ朝日系「激レアさんを連れてきた。」でも取り上げられた[8]。なお、建物から独立した洋式時計台、一般市民が時刻を共有するための洋式時計台、国以外が設置した洋式時計台としてはこれらより古いものは知られていない。

交通アクセス編集

周辺情報編集

脚注編集

  1. ^ 辰鼓楼:90年ぶり大修理 「保存過程も見て」 来月から4回、内部公開 /兵庫” (日本語). 毎日新聞. 2021年6月29日閲覧。
  2. ^ 出石の時計台「辰鼓楼」、平成の大修理へ 29日から外壁張り替え 兵庫
  3. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2017年6月10日). “大修理中の豊岡・出石「辰鼓楼」の内部公開 見学会に60人” (日本語). 産経ニュース. 2021年6月29日閲覧。
  4. ^ 時計台「辰鼓楼」90年ぶり大修理へ 豊岡・出石 | おでかけトピック | 兵庫おでかけプラス | 神戸新聞NEXT”. www.kobe-np.co.jp. 2021年6月29日閲覧。
  5. ^ 辰鼓楼:おかえり出石の象徴 修理が完了 観光客増へ期待 /兵庫” (日本語). 毎日新聞. 2021年6月29日閲覧。
  6. ^ どちらが日本最古の時計台か… 札幌市時計台と豊岡の辰鼓楼 “論争”に終止符:総合:ニュース”. 神戸新聞NEXT (2021年6月10日). 2021年6月10日閲覧。
  7. ^ WEB特集 「日本最古じゃなかった」正直に言うべきか、どうしよう… NHKニュース”. NHKNEWSWEB (2021年9月14日). 2021年9月14日閲覧。
  8. ^ 「激レアさんを連れてきた。」 2021年9月13日(月)放送内容”. 価格.com (2021年9月14日). 2021年9月14日閲覧。

座標: 北緯35度27分43.8秒 東経134度52分27.6秒 / 北緯35.462167度 東経134.874333度 / 35.462167; 134.874333