近江塩津駅(おうみしおつえき)は、滋賀県長浜市西浅井町余にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)のである。

近江塩津駅
駅舎
駅舎
おうみしおつ
Ōmi-Shiotsu
所在地 滋賀県長浜市西浅井町余245
所属事業者 JR logo (west).svg西日本旅客鉄道(JR西日本)
電報略号 オオ
駅構造 高架駅(盛土上)
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
203人/日(降車客含まず)
-2015年-
開業年月日 1957年昭和32年)10月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 A 北陸本線
駅番号 JR-A03
キロ程 31.4km(米原起点)
余呉 (4.9km)
(7.8km) 新疋田*
所属路線 B 湖西線
駅番号 JR-B10
キロ程 74.1km(山科起点)
京都から79.6km
永原 (5.8km)
(-km) (新疋田)**
備考 簡易委託駅
* この間に近畿統括本部金沢支社の境界あり(当駅から余呉・永原寄りは近畿統括本部管内)
** 一部列車を除き北陸本線に直通。
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目次

概要編集

滋賀県の駅では最北端の駅[1]に当たり、近畿統括本部管区でも最北端の駅[2]である。大阪近郊区間の終端駅の一つで、ICOCA等のICカードが利用できる駅も案内上は当駅までとなる。そのICカードは敦賀方面や米原駅から大垣方面に乗車する場合は使用できない(2018年(平成30年)夏頃に利用可能となる予定)。

当駅は北陸本線所属線としており[3]湖西線を加えた2路線が乗り入れている。湖西線は当駅が終点であるが、日中を中心に北陸本線へ直通する列車が多い。北陸本線米原側からの折り返し列車も日中を中心に設定されており、後述の敦賀駅までの直流化完成以降は乗り換え駅としての役割がより強くなった。駅番号は北陸本線がJR-A03、湖西線がJR-B10

1957年10月1日に深坂トンネルなどを含む木ノ本駅 - 敦賀駅間の新線切り替えと交流電化完成とともに開業した。当時は2面3線の小さな駅であった。明治初期の北陸線敷設当時に一旦この塩津を通るルートが検討されたものの、深坂トンネルの掘削が難しく、柳ヶ瀬越えにルート変更して鉄道が開業した。ところが、昭和になり柳ケ瀬越えが輸送上のネックとなったため、再び塩津ルートが検討され、戦争で一時中断したものの、5.1km強の深坂トンネルなどで開通となった。

その後、湖西線の開業(1974年7月20日)に合わせ湖西線部分が従来の構内に張り付く形で拡張された。湖西線が東海道線 - 北陸線の短絡線であることから、特急や貨物列車など多くの列車が湖西線から北陸線へと直通している。湖西線開業時の普通列車は近江今津駅 - 敦賀駅間の気動車列車が運転されているだけであったため、湖西線から北陸線下りへの本線にはホームが設けられていない。

もともと湖西線と北陸線の相互をまたぐ流動はほとんどなかったが、近年滋賀県が鉄道整備事業として琵琶湖環状線構想を進めており、敦賀駅までの直流化やそれに伴う列車増発、各種観光施策を打つなど湖西 - 湖北間の移動の利便性を高める施策を行っている。長浜駅 - 近江今津駅直通電車運転に際し渡り線を新設し、さらに2006年10月21日のダイヤ改正(敦賀駅までの直流電化完成)に合わせ、一部ホームの短縮と引き上げ線の整備、渡り線の追加新設が行われ、湖西線 - 敦賀駅間列車と当駅 - 米原方面列車が対面乗り換え可能となるよう工夫されている。このような列車増発・インフラ整備に加え、県の補助施策による小学生対象の琵琶湖環状線体験学習(平成20年度で6000人目標)などの利用増加のための施策もあり、当駅を挟んで列車を乗り継ぐ乗客も増えている。

開業の頃は新潟駅大阪駅への長距離普通列車があったが、国鉄時代末期に普通列車の電車化が進み、主に米原駅 - 富山駅間とその区間運転となる列車が発着していた。現在は上記の通り直流電化区間となって北陸方面へは列車のほとんどが敦賀駅までと短くなったが、西側で京都駅・大阪駅を越え、姫路駅網干駅播州赤穂駅[4]まで、あるいは上郡駅[5]からの列車が湖西線および米原駅経由で設定されている。

歴史編集

駅構造編集

 
ホーム(2007年1月3日)
右側が3・4番のりば、左側が1・2番のりば。
 
ホーム(2005年8月8日)
左側が1・2番のりば、右側が3・4番のりば。
 
改札口・通路(2007年12月7日)

島式ホーム2面4線を持つ盛土上の高架駅である。開業時は2面3線だったが、湖西線建設の際に駅西側に盛土を迫り出す形で線路を増設した。最も西側を通る湖西下り線にはホームがない(そのため当駅に停車する湖西線下り列車は、北陸下り本線か中線に転線しなければならない)。

1番のりばが湖西上り本線、2番のりばが下り1番線(中線)、3番のりばが北陸下り本線、4番のりばが北陸上り本線である。通常の停車には1・3・4番のりばが用いられ、2番のりばは特急の通過待ちを行う列車や、近江今津駅 - 米原駅間直通列車(当駅でスイッチバック[6]、一部の当駅折り返し列車が使用する(ただし、湖西線方面から敦賀方面に向かう列車の一部には、特急の通過待ちを行わない列車でも2番のりばに停車する設定がある)。湖西線の当駅折り返し列車は原則として2番のりばで直接折り返すのに対して、米原方面からの当駅折り返し列車のほとんどは、2番のりばで客を降ろした後に一度敦賀方に引き上げて4番のりばから発車する。

湖西線からの下り列車は1番のりばに停車後、湖西下り本線側へは発車できない(渡り線がないため)。2番のりばからは北陸本線側への渡り線を通って下り側への発車はできる。

のりば編集

のりば 路線 方向 行先 備考
1・2 B 湖西線 - 近江今津京都方面  
3 A 北陸本線 下り 敦賀福井方面
(湖西線からの直通を含む)
一部2番のりば
4 上り 長浜米原方面
  • 各ホームの接近警報機からは固定音声が3回流れた後チャイムが流れる。

敦賀駅までの直流化に合わせホームのかさ上げも行われたが、ホームかさ上げ分は4両分のみ。また構内配線変更に伴い3・4番のりばは8両分に短縮されてしまった。ただ、旧来2面3線の北陸線駅(下り1番・下り本線・上り本線で構成)に湖西線部分を後付けした形であり、かつ敦賀直流化の際に一部配線変更を行ったため、一般的なホームの使い方とは異なる。そのため、乗り換えの際乗車ホームを誤る可能性がある。ホームの南側(米原・近江今津方面)の端に風雪除けを兼ねた囲いがあり、待合室として利用されている。待合室の奥に地上への階段がある。

駅中心よりおよそ2km北、湖西線と北陸本線との合流(下り)・分岐(上り)点である旧沓掛信号場跡までを含む長い構内を持つ駅である。またその先、北隣の新疋田駅構内までの駅間距離約5.2kmのほぼ全区間が、深坂越の直下を貫く深坂トンネル(5,170m)で覆われている。

もともと線路と同一平面にあった駅舎は湖西線建設により線路より低い位置、擁壁横の集落と同一平面に移動した。そのため、駅舎からホームへは階段を登る(階段は極めて急であり、エレベーターなどもないためバリアフリーの面では課題がある)。

現在の駅舎は「海道・あぢかまの宿」との合築となっている。「あぢかま」とはの別名である。駅構内の改札外にはレンタサイクルの営業所も存在する。

待合室には「お食事処 給食屋さん」(営業時間10:00~14:00終了.不定休)というかつて地元の給食センターで腕を奮っていた栄養士有志が営業する食堂がある(待合室は食堂営業時間外でも利用可)。

駅舎からホームへ向かう通路入り口付近にICOCA等のICカード専用のカードリーダー・ICOCA簡易チャージ機が設置されていて、自動券売機自動改札機は設置されていない。マルス端末POS端末とも設置されていない簡易委託駅で、乗車券は携帯車発機によるレシートのものであるため、自動改札機を通過することはできない。また、他に駅構内には飲料の自動販売機トイレ(身障者用もあり)がある。なお、当駅は米原駅が管理している。

直流化工事による輸送改善編集

 
湖西線から米原方面への接続(2011年10月26日)
右側が湖西線から到着した225系新快速、左側が当駅始発の223系新快速

2006年10月21日に、北陸本線長浜駅湖西線永原駅から北陸本線敦賀駅までの直流化工事完成に伴うダイヤ改正があり、新快速が京阪神から直通するようになった。

直流化工事の目的の一つである、湖西地区 - 湖北地区の接続改善のため、構内配線が変更された。北陸線米原駅方面から到着した当駅止まりの列車から同一ホーム上で敦賀駅発の湖西線経由京都駅方面行き新快速に、また湖西線経由の敦賀行きから、当駅発米原駅経由の京都駅方面行き新快速に同じく同一ホームで対面乗り換えができる。

敦賀駅への直通が日中湖西線経由となったため、もともとの北陸線での米原駅 - 敦賀駅間は当駅での乗り換えが必要で、20分ほどの待ち時間がある。しかし米原駅 - 木ノ本駅間の区間列車が当駅まで延長されるなど、直流化工事によって列車本数は増加し、総合的に見た利便性は増している。

利用状況編集

「滋賀県統計書」によると、1日平均の乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
出典
1992年 222 [7]
1993年 220 [8]
1994年 205 [9]
1995年 200 [10]
1996年 222 [11]
1997年 195 [12]
1998年 191 [13]
1999年 163 [14]
2000年 189 [15]
2001年 184 [16]
2002年 170 [17]
2003年 160 [18]
2004年 168 [19]
2005年 164 [20]
2006年 178 [21]
2007年 204 [22]
2008年 215 [23]
2009年 194 [24]
2010年 175 [25]
2011年 175 [26]
2012年 204 [27]
2013年 206 [28]
2014年 209 [29]
2015年 203 [30]

駅周辺編集

周辺三方は山に囲まれている。駅前に国道8号が通っており、集落と水田が広がっている。

  • 大川
  • 正応寺
  • 長浜市立塩津小学校

バス路線編集

乗り場 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
近江塩津駅 深坂線 近江鶴ケ丘 新道野 湖国バス
深坂線 塩津北口・湖北病院 木ノ本駅 湖国バス
  横波公民館 保健福祉センター 西浅井おでかけワゴン 1日1本、水曜運休
沓掛会館 保健福祉センター 1日1本、水曜運休
野坂作業所・保健福祉センター 永原駅 1日1本、水曜運休
山門水源の森 永原駅 1日1本、水曜運休

隣の駅編集

西日本旅客鉄道
A 北陸本線
新快速・普通
余呉駅 - 近江塩津駅 - 新疋田駅
快速(湖西線直通のみ運転)
(永原駅 -) 近江塩津駅 - 新疋田駅
B 湖西線
新快速・快速・普通
永原駅 - 近江塩津駅 (- 新疋田駅)

脚注編集

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  1. ^ 滋賀県最南端の駅は油日駅、最東端の駅は柏原駅、最西端の駅は追分駅
  2. ^ 新疋田駅以北は金沢支社管内。境界標は上り第一場内信号(すなわち旧沓掛信号場跡)付近に設置されている。
  3. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  4. ^ 2012年3月17日現在、特に平日10時半過ぎに当駅に到着する列車は本来の快速運転区間(西明石駅高槻駅間)に加え、その前後に長い各駅停車区間が2箇所(播州赤穂駅 → 西明石駅間と高槻駅 → 米原駅経由当駅間)ある上に途中の駅での連結解放作業もあるため、北陸本線#新快速・快速の項でも触れている通り全区間の走破に5時間2分を要する。なお近畿統括本部エリア内で完結し、5時間を超えて運行される列車は他にない。
  5. ^ ダイヤ上では「上郡発米原経由当駅行き」でも、実際には網干駅 → 米原駅間は12両編成であることと、上郡駅始発の8両編成が米原駅止まりとなるために当駅には来られず、最終的には網干駅で連結した4両編成だけが当駅に来る(そのため、正式には大阪近郊区間内だけで完結している)。さらに同区間では列車内から互いの編成同士(当駅行きの9号車と米原止まりの8号車)の通り抜けもできず、同一列車であっても最低1度はいったんホームに降りてから編成移動をしなければならない。
  6. ^ 2012年3月17日現在、ダイヤ上では近江今津駅からの米原行きの片道1日1本のみであるが、反対方向についても2006年10月21日から2012年3月16日までは米原方面からの当駅止まりの新快速が2番のりば到着後、そのまま当駅始発の近江今津行き普通に変わる運用が1日1回あったが、平成24年春ダイヤ改正について(西日本旅客鉄道金沢支社プレスリリース 2011年12月16日)でも触れている通り近江今津行きは敦賀始発に変更されたため、この変則運用は消滅し5年半の歴史に幕を降ろした。
  7. ^ 平成4年滋賀県統計書
  8. ^ 平成5年滋賀県統計書
  9. ^ 平成6年滋賀県統計書
  10. ^ 平成7年滋賀県統計書
  11. ^ 平成8年滋賀県統計書
  12. ^ 平成9年滋賀県統計書
  13. ^ 平成10年滋賀県統計書
  14. ^ 平成11年滋賀県統計書
  15. ^ 平成12年滋賀県統計書
  16. ^ 平成13年滋賀県統計書
  17. ^ 平成14年滋賀県統計書
  18. ^ 平成15年滋賀県統計書
  19. ^ 平成16年滋賀県統計書
  20. ^ 平成17年滋賀県統計書
  21. ^ 平成18年滋賀県統計書
  22. ^ 平成19年滋賀県統計書
  23. ^ 平成20年滋賀県統計書
  24. ^ 平成21年滋賀県統計書
  25. ^ 平成22年滋賀県統計書
  26. ^ 平成23年滋賀県統計書
  27. ^ 平成24年滋賀県統計書
  28. ^ 平成25年滋賀県統計書
  29. ^ 平成26年滋賀県統計書
  30. ^ 平成27年滋賀県統計書

関連項目編集

外部リンク編集