迷子石(まいごいし、glacial erraticerratic boulder[1],、erratic block[1])とは、氷河によって削り取られた岩塊が、長い年月のうちに氷河の流れに乗って別の場所に運ばれ、氷河が溶け去った後に取り残された岩のこと。

ヨセミテ国立公園ランバートドーム英語版の迷子石

多くの場合、その場所の地質とは異なる岩が不自然な形で留まるため、まるで誰かが意図的に置いたかのように見える。迷子石を調べることで、氷河がどのように存在したかが分かる。赤道付近の南アフリカナミビアにある迷子石が、22億年前と6億年前に地球全体が厚い氷で覆われたというスノーボールアース(全球凍結)仮説の証拠のひとつとして挙げられる[2]。アメリカのセントラルパークには芝生の上に迷子石が残されている。ドイツのベルリン大聖堂前の広場には,北欧から運ばれた迷子石で作られたシャーレがある。

脚注 編集

  1. ^ a b 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年、ISBN 4-8181-8401-2
  2. ^ NHK「地球大進化」プロジェクト編 『NHKスペシャル 地球大進化 46億年・人類への旅 : 全球凍結』 日本放送出版協会、2004年、ISBN 4-14-080862-4

関連項目 編集

外部リンク 編集