逆引き辞典

単語の配列が一般的(e.g 五十音、アルファベット etc.)なものとは逆順となっている辞書

逆引き辞典[1](ぎゃくびきじてん、: Reverse dictionary)とは、見出し語の綴り字を、通常とは逆に、末尾から見た順に配列した辞典のことである。

概要編集

国語(日本語)辞典を例にとると、通常の辞典では、語句は語頭から五十音順に排列されるのに対し、逆引き辞典においては語尾から五十音順に排列される。具体的には、以下のような排列となる。

  • セコイア[sequoia]
  • メタセコイア[metasequoia]
  • せいあ[井蛙]
  • エンサイクロペディア[encyclopedia]
  • メディア[media]
  • マスメディア[mass media]
  • ボランティア[volunteer][2]

したがって「エンサイクロペディア」を引こうとする場合、通常の辞典では前方から「え→ん→さ→い…」の順に引くのに対し、逆引き辞典では、後方から「あ→い→て→へ…」の順に引いていくことになる。

語尾の音が同じ語が並ぶことになるので、脚韻を探したり、語尾に同じ意味の構成部分を持つ熟語を一覧したりする場合などに用いられる[3][4]。通常の国語辞典では検索できない、語尾の共通する類義語を検索することも可能である[5]

日本では1990年代前半に数種類の逆引き辞典が発行され、小さなブームとなった。1990年11月に発売された『日本語逆引き辞典』(大修館書店)は、2年間で発行部数5万部を超え、また、1992年11月に発売された『逆引き広辞苑』(岩波書店)は、予約だけで12万部を超えたという[6]

主な逆引き辞典編集

国語辞典編集

  • 田島毓堂; 丹羽一弥編 『日本語尾音索引 現代語篇』 笠間書院〈笠間索引叢刊 65〉、1978年9月。  - 『岩波国語辞典』第2版に基づく。
  • 風間力三編 『綴字逆順排列語構成による大言海分類語彙』 冨山房、1979年6月。  - 『大言海』に基づく。
  • 北原保雄編 『日本語逆引き辞典』 大修館書店、1990年11月。ISBN 4-469-02104-0 
  • 日外アソシエーツ辞書編集部編 『逆引き熟語林』 日外アソシエーツ、1992年4月。ISBN 4-8169-1126-X 
  • 岩波書店辞典編集部編 『逆引き広辞苑』 岩波書店、1992年11月。ISBN 4-00-080106-6 机上版 ISBN 4-00-080107-4。 - 『広辞苑』第4版に基づく。語釈は掲載されておらず、語義を確かめるには『広辞苑』を引く必要がある。
  • 三省堂編集所編 『漢字引き・逆引き大辞林』 三省堂、1997年6月。ISBN 4-385-13901-6  - 『大辞林』第2版に基づく。語釈は掲載されておらず、語義を確かめるには『大辞林』を引く必要がある。

古語辞典編集

  • 田島毓堂; 丹羽一弥編 『日本語尾音索引 古語篇』 笠間書院〈笠間索引叢刊 73〉、1979年8月。 

英和辞典編集

中国語辞典編集

脚注編集

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  1. ^ 岩波書店辞典編集部編 「はじめに」 『逆引き広辞苑』 岩波書店、1992年11月。ISBN 4-00-080106-6 
  2. ^ 北原保雄編 『日本語逆引き辞典』 大修館書店、1990年11月、1頁。ISBN 4-469-02104-0 
  3. ^ 北原保雄編 「編者の言葉」 『日本語逆引き辞典』 大修館書店、1990年11月、iii-iv頁。ISBN 4-469-02104-0 
  4. ^ 精選版 日本国語大辞典. “逆引” (日本語). コトバンク. 2021年9月29日閲覧。
  5. ^ 北原保雄編 「編者の言葉」 『日本語逆引き辞典』 大修館書店、1990年11月、iv頁。ISBN 4-469-02104-0 
  6. ^ 田中啓介 「逆引き辞典 「おかちめんこ」の次は「フラメンコ」 逆さにみた日本語の不思議さ。『逆引き広辞苑』に予約12万」 『AERA』 5巻48号 朝日新聞社、74頁、1992年11月24日。 
  7. ^ 國廣哲彌; 堀内克明編 「まえがき」 『プログレッシブ英語逆引き辞典』 小学館、1999年6月。ISBN 4-09-510181-4 

関連項目編集