メインメニューを開く

逸文(いつぶん、いつもん、佚文とも)とは、かつて存在していたが、現在は伝わらない文章のこと。伝わらない書物のことは、逸書(いつしょ)または佚書という。ただし、それらは書籍等の原本が伝えられていないとしても、他書などに引用され、断片的な形で伝えられている場合がある。例えば、風土記は、原本は5ヵ国分しか伝えられていないが、それ以外の国の風土記を、諸書に引用された箇所から部分的に復元する事が可能である。こうした作業のことを、輯佚(しゅういつ)と呼ぶ。また、輯佚の結果、復元を試みられた成果物のことを、輯本(しゅうほん)・輯佚書(しゅういつしょ)などと呼ぶ。同様の作業は、現存する書物についても行われる。前近代の書物は書写が繰り返される中で内容に変化が生じていることも多々あり、他書に引用された部分を参照することでその過程を復元できる。

日本近代文学研究のうえでは、個人全集に収録もれになった文章(特に新発見の場合が多い)のことを呼ぶ場合がある。

逸文がある文書編集

代表的なものだけ例示する。

出典編集

  1. ^ Aristotle's Monograph On the Pythagoreans
  2. ^ Jonathan Barnes, "Life and Work" in The Cambridge Companion to Aristotle (1995), p. 9.

関連項目編集

失われた書物の分類
  • 焚書 - 政権などの不興を買い燃やされた書物(例:虚栄の焼却など)
  • 佚存書 - 一部の国で失われたが、他国で生き残った書物
一覧