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遊星仮面』(ゆうせいかめん)は、1966年昭和41年)6月3日から1967年(昭和42年)2月21日までフジテレビ系列局で放送されていたTCJ (現・エイケン)制作のテレビアニメである。全39話。並行して本作キャラクターデザイナーの楠高治による漫画作品が、『少年ブック』(集英社)の別冊付録などに連載されていた。

遊星仮面
アニメ
原作 仁田信夫
脚本 足立明
キャラクターデザイン 楠高治
音楽 嵐野英彦はやしこば
アニメーション制作 TCJ
放送局 フジテレビ系列
放送期間 1966年6月3日 - 1967年2月21日
話数 全39話
漫画
原作・原案など 仁田信夫
作画 楠高治
出版社 集英社
掲載誌 少年ブック
発表号 1966年7月号別冊付録 - 12月号別冊付録
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ漫画
ポータル アニメ漫画

目次

ストーリー編集

物語の概略編集

2001年に新発見された、地球と同じ公転軌道で常に太陽を挟んで地球と反対に位置する惑星ピネロンと地球は友好関係になり、地球のロケット操縦士ヨハンセンとピネロン人のマリアとの間に「宇宙結婚」による第1号の子供ピーターが生まれた。地球人とピネロン人は全く同じ外見をしており、ただ、ピネロン人およびその混血児のこめかみの付近に十字形の「ピネロンマーク」がある点が違う。

ピーター誕生後15年、地球とピネロン星の交流は進み、移住者や混血児もたくさんいた。そんな時、ピネロン星に核物質を輸送していたヨハンセンのロケットがピネロンの大都市上空で爆発事故を起こし、彼は死亡、ピネロン側にも多大の犠牲者が出る。ピネロン星では地球による攻撃だという誤解が広まり、ピネロンの権力者ホイヘンスは、その期に乗じて参謀役のイモシ博士と共に独裁的権力を手にし、地球との戦争を起こす。地球でも、滞在・移住していたピネロン人の成人を強制収容所へ送り、混血児童は孤児院に送るなどの強硬的な対抗措置を取るが、ピーターは地球人のソクラトン教授に救われた。地球の科学はピネロン星と比較して30年遅れており、地球軍は苦戦を強いられる。その時、「遊星仮面」と呼ばれる1人の謎の少年が現われ、危機に陥った地球を助けてピネロン軍と戦う。

遊星仮面の登場で良い戦果のあがらなくなったピネロン側は最新兵器を投入し、また「サップス」(宇宙忍者)と呼ばれる、特殊な能力を持った戦闘員を送り込むなどして対抗する。遊星仮面はこれらの攻撃をことごとく打ち破るが、ピネロン軍はついに地球に進撃してきた。一方、地球防衛軍のビッツ司令官やソクラトン教授らは、ヨハンセンの遭難・爆発事故当時のデータを分析し、これがピネロン側の策略である事を明らかにし、地球に来たホイヘンスに通告する。ホイヘンスは知らなかったが、実は全て、宇宙の支配者になろうと企てたイモシ博士の陰謀だったのだ。本性を現しホイヘンスを殺そうとするイモシ。しかし決闘によりホイヘンスは搭乗する宇宙船ごと自爆させ、イモシを道連れに自決した。あ然とするビッツらの前に現われ、素顔を見せる遊星仮面。その正体はピーターだった。

平和が戻った宇宙でピーターは父の跡を継ぎ、地球・ピネロン間の宇宙船の操縦士となる。

物語の構成編集

基本的に1話完結型の作品であるが、第1話では突然の開戦に困惑するピネロン人や地球人の姿に重点が置かれたり、最初に起こった謎の宇宙船事故が実は陰謀であったと最終話近くになって判明するなど、凝った構成になっている。また、それまで平和的に交流していた2つの惑星が、突然の開戦によって混乱状態になり、異星の人間が逮捕され、収容所に送られたり、ピーターがピネロン人の血を引いているために差別や疑惑を受け、自身も大いに苦悩するなどの、真に迫った描写も見られる。遊星仮面は地球を救う宇宙の戦士と自称し地球寄りであるが、母を捕らえている防衛軍に対しては手を貸しているというだけで、防衛軍の兵器を基地に侵入し強奪したりするなど決して防衛軍の一部であり、仲間という訳ではないし、防衛軍も初期は遊星仮面の登場を必ずしも快くは思ってはいなかった。当時の作品とは一線を画したようなものも多く、最終話のラストシーンで宇宙の暗闇に消えてゆくロケットとともに流れる暗いBGMに表れているように、この物語の先に必ずしも明るい未来が来るとは限らないとも捉えられる構成といった、ハードな内容もあった。マックとパイクという道化役的なギャグメーカーも存在するが、この人物らの背景もホイヘンスに近づきピネロン星へと亡命する目的であったりと、徹底的なこども向けとした先行作品の『遊星少年パピイ』に比べて画風や物語展開がやや重厚で、シリアスドラマの趣きがある。

「遊星仮面」の呼称および位置付け編集

遊星仮面登場の場面はやや定型化しており、敵側が「誰だ!」と叫ぶと、「人呼んで遊星仮面」と答えるのが決めゼリフになっていた。これは、「遊星仮面」の名が自称ではないためである。第1話では、主としてピーターの生い立ちや戦争勃発で大混乱の地球の様子が描写され、長い物語の導入部の様子を示しているが、終盤になって、パニック状態の群集を見下ろす正体不明の仮面の人物が現われ、それに対して人々が誰となく「遊星仮面だ!」と言い始めたことによる。遊星仮面自身は「正義の味方」と称している。

遊星仮面の正体は、物語中では最終話まで誰も知らないことになっており、視聴者にも明かされなかったが、放送中にしばしばピーターと遊星仮面を関連付けるシーンやカットが出てきて、それとなく分かるようになっていた。

遊星仮面はオープンカー型の小型単座ロケット「ロケットライダー」で、宇宙のどんな遠い戦場にも駆けつける。武器は「ウルトラシューター」で、手裏剣のように手で投げる物であるが、鋼鉄をも切り裂く威力がある。第8話によると、ピーター(遊星仮面)の身長は150cm。

登場人物編集

ピーター/遊星仮面
- 藤田淑子
本編の主人公。地球人ロバートとピネロン人マリアの間に産まれた宇宙混血児。年齢は15歳。ロバートが死に、マリアが収容されてからはソクラトン教授に引き取られ、密かに遊星仮面として行動する。アトランタから受け取った鞄を常に携帯しているが、この鞄には遊星仮面のスーツが入っている。
ソクラトン教授
声 - 原田一夫
地球の科学者。ピーターとリンダを引き取っている。
リンダ
声 - 栗葉子
ソクラトン教授の孫娘。髪型はツインテールで、常にワンピースを着てペンダントを首に掛けている。ピーターが遊星仮面である事は知らないので、すぐ姿を消して再び登場するピーターをからかっているが、兄弟の様に仲がいい。第18話で教授の実の孫ではなく、教授に引き取られた孤児である事が明かされる。
イモシ博士
声 - 槐柳二
ホイヘンスの軍師。地球への作戦やサップスの提案などは彼によるものである。ホイヘンスに媚びており、彼と共に地球を進攻していたがそれは表の顔であり、物語の元凶である輸送ロケットの爆発、ピネロン星への被害などを起こした張本人である。裏では地球を壊滅させた時点でのホイヘンス殺害・政権掌握を企んでおり、その為なら部下や同じピネロン人さえも犠牲にしていた。彼の片目には眼鏡があるが、その目は潰れている。
ホイヘンス
声 - 納谷悟朗
ピネロン星の独裁者であり、軍の権力も握っている。戦争の発生に乗じて政権を掌握し、地球への報復を名目に自身が宇宙を支配するための戦争を始める。電子鞭を所持しており、気に入らぬことがあったりするとそれを振り回し、戦争は楽しいと発言したりするなど、サディスティックな面がある。しかし、最後までこの事件を地球によるものと確固たる執念を持っていて、ピネロン星への思いは強かった。
ビッツ
声 - 村越伊知郎
地球防衛軍の指揮官。初期までは独裁者の色があり、度々や地球にいるピネロン人への当たりを強くしたり、部下に最後まで戦うことを命じたりして、ピーターとの関係も悪かった。物語の中盤からは次第に性格は良くなり、ピーターとの関係も良くなっていき、独裁的な面は薄れた。
ニック
声 - 不明
地球防衛軍の中佐。ビッツの付き人でもある。穏健とした性格だが、ピネロン人の拘束を支持した人物でもある(拘束はピネロン人側の安全などに配慮したもの)。
パイク
声 - 富山敬
地球人の小悪党コンビの一人で小柄。初登場は第2話で、マックと共に宇宙ステーションメンバーであり、ピネロンに人質にされるが帰還、その後遊星仮面の存在を知ると、マックと共に遊星仮面の秘密を暴いてピネロンに売りつけ、ピネロンに亡命しようと企てていた。しかし第35話で遊星仮面に助けられ、マック共々改心。最終話ではピーターの助手になった。概ね地球とピネロンの戦闘場面とは別の場所で暗躍するという、話の引っ掻き回し役な存在。
マック
声 - 藤本譲
小悪党コンビの一人でパイクの相棒。大柄で太っておりボケ役。
ロバート・ヨハンセン
声 - 小林清志
ピーターの父。地球の宇宙パイロットで、ピネロン人マリアと結婚した。だがピネロンに核物質を届ける時に、謎のロケット爆発に巻き込まれて死亡。第1話の回想場面では「25歳」と紹介されたため、享年は40歳。
マリア
声 - 江見京子
ピーターの母でピネロン人。夫ロバートが爆死すると、ピネロン人という理由から強制収容所に収容されるが、最終話で助かった。
アトランタ
声 - 石原良
ロバートの助手ロボット。ロバートがマリアと結婚する前から助手を務めていた。だがロバートが爆死する前に、ロバートの頼みで鞄を持って、這う這うの体で地球に帰還、ピーターに全てを教えて壊れた。その後第37話で電子頭脳から、ロケットの爆発理由の詳細が判明する事になる。
キニスキー
声 - 安田隆久
ハチュン
声 - 加茂喜久
ステッキィー
声 - 内海賢二
スピーデル
声 - 千葉耕市
ナレーター
声 - 納谷悟朗

このほか、永井一郎野本礼三なども登場人物たちの声を当てていた。

スタッフ編集

補足編集

映像ソフトに収録されているオープニングにはオープニングキャッチが無く、主題歌ラストの「グリココール」も収録されていない。しかし、当時発売されたレコード盤の一部には「グリココール」が収録されているバージョンがあり、映像ソフトに収録されているオープニングも最初の音声が切られているため、本放送時には存在したものと見られる[誰によって?]

各話リスト編集

本作では、次回予告時に紹介されたサブタイトルが実際のサブタイトルと異なっていることがある。括弧内は次回予告時に紹介されたサブタイトル。

  1. 謎の大爆発
  2. 宇宙大戦争始まる
  3. SOS宇宙ステーション
  4. 宇宙間ミサイルの恐怖
  5. 月基地を死守せよ
  6. 宇宙船レッドクロス号を救え
  7. 太陽でひっかきまわせ
  8. サップス一号がやってくる
  9. ステッキィーの最期
  10. サップス二号スピーデル
  11. クラックガンに気をつけろ
  12. 危うし!防衛隊本部
  13. あっ、サップストリオだ
  14. 地底戦車を見たか(モールタンクを見たか)
  15. 熱い、地球がとけるぞ
  16. 地球最後の日
  17. 謎の大渦巻
  18. ピネロンマークに惑わされるな
  19. 反乱軍を撃滅せよ
  20. サップス7号ギルドン
  21. あっ!月の軌道が狂った
  22. 鉛の部屋を出るな
  23. バズーカノンの目だ
  24. 敵は太陽の裏だ
  25. 標準時計台を狙え
  26. ハイクロイドガラスの秘密(科学者を救え)
  27. トーカサス星大戦争(トーカサス大戦争)
  28. 火星通信F・P
  29. ローレル島を救え
  30. サップスの笛をきくな
  31. サイボーグ犬の目を見るな
  32. 秘密基地をたたきつぶせ
  33. 仮面の正体をあばけ
  34. マイクロフィルムを渡すな
  35. 怒れ金星火山
  36. 消えるな南十字星
  37. ナゼなぜ何故
  38. 大爆発の謎を解け
  39. エピローグ・陽は今日も赤い

映像ソフト編集

2013年7月、TCエンタテインメントから本作のDVD-BOXが発売された。

漫画編集

外部リンク編集

フジテレビ系列 金曜19:00枠
グリコグループ単独提供枠】
前番組 番組名 次番組
遊星少年パピイ
(1966年1月7日 - 1966年5月27日)
遊星仮面
(1966年6月3日 - 1966年12月30日)
ロボタン(第1作)
(1967年1月6日 - 1968年9月27日)
【火曜19:30枠から移動】
フジテレビ系列 火曜19:30枠
【本番組までグリコグループ単独提供枠】
ロボタン(第1作)
(1966年10月4日 - 1966年12月27日)
【金曜19:00枠へ移動】
遊星仮面
(1967年1月3日 - 1967年2月21日)
スター芸能大会
(1967年4月4日 - 1968年4月30日)
【月曜20:00枠から移動】