遊色効果(ゆうしょくこうか、英語: play of color)は、宝石などが示す光学効果の一種[1]で、表面に近い結晶の層状構造により、干渉光が反射しているため、のような多色の色彩を示す現象である。多色は、物質内部の結晶構造や粒子配列によって光が分光され、多色の乱反射が生じる事で引き起こされる。

エチオピア産オパールの遊色効果
アワビの貝殻内面の遊色効果(イリデッセンス)

遊色効果を示す鉱物の代表例がオパールである。オパールは非晶質であり、珪酸粒子の六方最密充填構造を主体とする含水コロイド(シリカゲル)である。ここに光が入射すると、珪酸粒子の大きさに応じた波長の光が回折を起こし、波長毎に分かれた光が虹色を呈する。これは特に蛋白光(opalescence)と呼ばれる。

オパールの他に、ラブラドライト真珠研磨した貝殻などに見られる暈色(うんしょく; iridescence、イリデッセンス)を遊色効果に含める場合もある。

脚注編集

関連項目編集