遠山 雄亮(とおやま ゆうすけ、1979年12月10日 - )は、日本将棋連盟所属の将棋棋士である。加瀬純一七段門下。棋士番号は258。東京都練馬区出身。成蹊大学卒。日本将棋連盟棋士会副会長(2019年6月7日 - )。

 遠山雄亮 六段
名前 遠山雄亮
生年月日 (1979-12-10) 1979年12月10日(44歳)
プロ入り年月日 2005年10月1日(25歳)
棋士番号 258
出身地 東京都練馬区
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 加瀬純一七段
段位 六段
棋士DB 遠山雄亮
2018年2月23日現在
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棋歴

1993年奨励会に入会(6級)。2005年、年齢制限を目前にして25歳で四段に昇段した。昇段を決めた一局を終えた直後、思わずうれし涙にむせぶ姿が、「囲碁・将棋ジャーナル」で映された。

2006年度は勝率6割台の好成績を挙げたが、初参加の第65期(2006年度)C級2組順位戦に黒星が集まり、3勝7敗でいきなり降級点を喫した。翌第66期(2007年度)では一転して8勝2敗の好成績を挙げたが、順位の差で次点となり、C級1組への昇級と五段昇段を逃した。

第15期銀河戦(2006 - 2007年)のブロック戦で最多連勝し、決勝トーナメントに進出(ベスト16)。

2007年、第57回NHK杯戦で、本戦初出場。また、第20期(2007年度)竜王戦のランキング戦6組で準優勝(5組昇級)。その5か月後の2007年10月から2008年1月にかけて公式戦10連勝を記録(真部一男の死去による不戦勝が含まれている)。

2009年、第59回NHK杯戦で、2度目の本戦出場。

第81期(2010年度)の棋聖戦にて、一次予選・二次予選で島朗松尾歩らを破り、決勝トーナメントに進出(ベスト16)。

2010年、6月から10月にかけて公式戦11連勝を記録し、一時、連勝ランキングでトップに立つ。同年、第52期(2011年度)王位戦において、予選で渡辺明先崎学らを破り、初のリーグ入り(3勝2敗で陥落)。リーグ初戦で王将挑戦中の豊島将之に勝ったのが公式戦通算100勝目(72敗)となり、五段昇段。順位戦でも8勝2敗の好成績だったが、稲葉陽との順位1枚の差に泣き、またしてもC級1組への昇級はならなかった。

2012年、第25期竜王戦にて4組昇級を果たすも、順位戦が不調で2度目の降級点が付いた。

第76期(2017年度)順位戦は8勝2敗で降級点を1つ減らすも、順位差によりC級1組への昇級はならなかった。

人物

昇段履歴

昇段規定は、将棋の段級を参照。

  • 1993年09月00日 : 6級 = 奨励会入会
  • 1997年08月00日 : 初段
  • 1999年09月00日 : 三段(第26回奨励会三段リーグ<1999年度後期>からリーグ参加)
  • 2005年10月01日 : 四段(第37回奨励会三段リーグ成績2位) = プロ入り
  • 2011年02月22日 : 五段(勝数規定/公式戦100勝、通算100勝)
  • 2018年02月23日 : 六段(勝数規定/五段昇段後公式戦120勝、通算220勝)[4]

主な成績

在籍クラス

順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
出典[5]
(出典)竜王戦
出典[6]
名人 A級 B級 C級 0 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
2005 64 四段昇段前 19 6組 -- 5-2
2006 65 C245x 3-7 20 6組 -- 5-1
2007 66 C237* 8-2 21 5組 -- 1-2
2008 67 C202* 4-6 22 5組 -- 3-2
2009 68 C227* 6-4 23 5組 -- 1-2
2010 69 C214* 8-2 24 5組 -- 3-2
2011 70 C203* 4-6 25 5組 -- 6-1
2012 71 C224*x 2-8 26 4組 -- 2-2
2013 72 C240** 5-5 27 4組 -- 2-2
2014 73 C228** 4-6 28 4組 -- 1-2
2015 74 C234** 4-6 29 4組 -- 1-2
2016 75 C235** 5-5 30 4組 -- 1-2
2017 76 C226*+ 8-2 31 4組 -- 6-1
2018 77 C203* 6-4 32 3組 -- 1-2
2019 78 C212* 6-4 33 3組 -- 2-2
2020 79 C215* 7-3 34 3組 -- 4-1
2021 80 C210* 7-3 35 2組 -- 0-2
2022 81 C213* 7-3 36 3組 -- 0-2
2023 82 C208* 4-6 37 4組 -- 0-3
2024 83 C233* 38 5組 --   
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

著書

  • 遠山流中飛車持久戦ガイド(マイコミ将棋BOOKS)、2009年
  • 遠山流中飛車急戦ガイド(マイコミ将棋BOOKS)、2010年

脚注

  1. ^ 将棋世界2016年11月号に掲載の自戦記より
  2. ^ 遠山雄亮 (2009年7月28日). “ご報告”. 遠山雄亮のファニースペース. 2022年8月2日閲覧。
  3. ^ 遠山雄亮/将棋プロ棋士|note”. note(ノート). 2020年7月2日閲覧。
  4. ^ 遠山雄亮五段が六段に昇段
  5. ^ 名人戦・順位戦」『日本将棋連盟』。
  6. ^ 竜王戦」『日本将棋連盟』。

関連項目

外部リンク