重遠社(じゅうえんしゃ)は、民族派青年組織の一つ。日本学生同盟(略称は日学同)のOBらによって結成された。

概要 編集

1966年(昭和41年)11月14日に結成された日本学生同盟(初代委員長齋藤英俊)は、「ヤルタ・ポツダム体制打倒」「自主憲法制定」「自主防衛体制確立」「北方領土奪還」「全学連打倒」を掲げて大学を中心に活動してきた。

日学同委員長を経験した三浦重周は、大学卒業後も政治局長という立場で学生を指導してきたが、1977年(昭和52年)4月29日には社会人戦線としての重遠社を結成し、自ら代表に就任した。

重遠社の名前の由来は、1945年(昭和20年)8月14日の終戦の詔書の一節「任重クシテ道遠キ」にあるという。

関連団体 編集

重遠社結成後、更に関連団体として、国防問題研究会(1981年)、新民族主義青年同盟(1986年)、憲法問題研究会(2000年)が次々と結成されている。ただし、三島由紀夫研究会のみは矢野潤らによって重遠社結成前の1971年(昭和46年)につくられ、後に三浦重周が同会の事務局長を務めた。

1995年(平成7年)に重遠社を離脱したグループが、森垣秀介をリーダーに「超国家主義『民族の意志』同盟」を結成している。「『民族の意志』同盟」には雨宮処凛や元オウム真理教信者も一時参加していた。近年では千葉麗子が参加している。