野口啓代
日本のフリークライマー
野口 啓代(のぐち あきよ、1989年5月30日[1] - )は、茨城県龍ケ崎市出身の日本のフリークライマー[2]。
![]() 2010年IFSCボルダリングワールドカップ ウィーン大会での野口啓代。 | |
個人情報 | |
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フルネーム | のぐち あきよ |
国籍 |
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生誕 |
1989年5月30日(30歳) 茨城県龍ケ崎市 |
スポーツ | |
競技 | スポーツクライミング |
東洋大学附属牛久高等学校を卒業、東洋大学ライフデザイン学部健康スポーツ学科を中退。身長:165cm[2]、体重:49kg。
経歴編集
2000年、小学校5年生の夏に家族旅行で訪れたグアムのゲームセンターでフリークライミングを体験する[1]。帰国後もクライミングへの興味を持ち続け、自宅近くのつくば市にオープンしたばかりのPUMPスポーレクライミングジムに通いはじめる。小学校から中学校に進学する期間の春休みに開催された全日本ユース選手権では中高生を押しのけて優勝し[1]、天才少女の出現と話題になった。
2008年7月、フランスのモンタウバンで開催されたボルダリング・ワールドカップで優勝し、日本人としては2000年リード・ワールドカップの平山ユージ以来女子としては初めての優勝となった。秋のリード・ワールドカップでも入賞を続け、2008年度から新設されたクライミング・ワールドカップ・オーバーオール部門で初代女子チャンピオンを獲得した。
2019年8月に開催された『2019 IFSC クライミング世界選手権大会』(八王子市総合体育館)では2020年東京オリンピックスポーツクライミング日本代表選考対象の大会となり、8月20日の女子複合種目決勝間に於いて総合2位となり、野口は世界選手権の日本人選手最上位に与えられるオリンピック日本代表選手内定を獲得した[3]。
なお、野口自身は2020年東京オリンピックを最後に現役を引退することを表明している[3]。
競技会の戦績編集
- 2002年
- 小学6年生で全日本ユース選手権 優勝
- 2003年
- B-Session 年間チャンピオン
- 2004年
- ジャパンツアー年間2位 日本選手権2位 世界ユース選手権ユースB 4位
- 2005年
- 第5回アジアユース選手権 ユースA 優勝
- 世界選手権リード3位入賞・ボルダー 21位
- 世界ユース選手権3位入賞 リード・ワールドカップ・上海大会 15位
- 第1回ボルダリング・ジャパンカップ(神戸市) 優勝
- 2006年
- 2007年
- 2008年
- 2009年
- 第4回ボルダリング・ジャパンカップ(川越市) 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ加須大会(加須市) 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ オーストリア(ハル・イン・チロル)大会 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ オーストリア(ウィーン)大会 準優勝
- ボルダリング・ワールドカップ アメリカ(ヴァイル[要曖昧さ回避])大会 3位
- ボルダリング・ワールドカップ オランダ(アイントホーフェン)大会 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ2009 年間ランキング 優勝
- 世界選手権・ボルダリング 5位
- 世界選手権・個人総合 優勝
- アジア選手権(韓国春川市) ボルダリング 優勝・リード 準優勝
- 第5回ボルダリング・ジャパンカップ(深谷市) 優勝
- 2010年
- ボルダリング・ワールドカップ スイス大会 準優勝
- ボルダリング・ワールドカップ オーストリア大会 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ アメリカ大会 7位
- ボルダリング・ワールドカップ ロシア大会 4位
- ボルダリング・ワールドカップ オランダ大会 4位
- ボルダリング・ワールドカップ イギリス大会 3位
- ボルダリング・ワールドカップ ドイツ大会 優勝
- アルコロックマスター招待コンペ イタリア大会 3位
- リード・ワールドカップ 中国大会 3位
- リード・ワールドカップ 韓国大会 9位
- アジア選手権リード 中国大会 準優勝
- アジア選手権ボルダー 中国大会 優勝
- リード・ワールドカップ 中国大会 9位
- リード・ワールドカップ スロベニア大会 3位
- クライミング・ワールドカップ・ボルダリング部門 年間ランキング 1位
- クライミング・ワールドカップ・オーバーオール部門 年間ランキング 2位
- 2011年
- 2012年
- 2013年
- THE NORTH FACE CUP 2013 本戦(入間市) Women's Division1 優勝
- 第8回ボルダリング・ジャパンカップ(世田谷区) 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ オーストリア(インスブルック)大会 3位
- ボルダリング・ワールドカップ カナダ(トロント)大会 準優勝
- ボルダリング・ワールドカップ アメリカ(ヴェイル)大会 準優勝
- 2014年
- THE NORTH FACE CUP 2014 本戦(入間市) Women's Division1 優勝
- 第9回ボルダリング・ジャパンカップ(静岡市) 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ 中国(重慶市)大会 3位
- ボルダリング・ワールドカップ アゼルバイジャン(バクー)大会 3位
- ボルダリング・ワールドカップ スイス(グリンデンワルト)大会 4位
- ボルダリング・ワールドカップ オーストリア(インスブルック)大会 2位
- ボルダリング・ワールドカップ カナダ(トロント)大会 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ アメリカ(ヴァイル)大会 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ 中国(海陽)大会 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ フランス(ラヴァル)大会 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ 年間 優勝
- 2015年
- ボルダリング・ワールドカップ カナダ(トロント)大会 2位
- ボルダリング・ワールドカップ アメリカ(ヴェイル)大会 2位
- ボルダリング・ワールドカップ 中国(重慶市)大会 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ 中国(海陽市)大会 2位
- ボルダリング・ワールドカップ ドイツ(ミュンヘン)大会 4位
- ボルダリング・ワールドカップ 年間 優勝
- 2016年
- 2017年
- 2018年
- 第13回ボルダリング・ジャパンカップ(世田谷区) 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ スイス(マイリンゲン)大会 3位
- ボルダリング・ワールドカップ ロシア(モスクワ)大会 3位
- ボルダリング・ワールドカップ 中国(重慶市)大会 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ 中国(泰安市)大会 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ 日本(八王子市)大会 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ アメリカ(ヴェイル)大会 3位
- 第1回コンバインド・ジャパンカップ(盛岡市) 優勝
- ボルダリング・ワールドカップ ドイツ(ミュンヘン)大会 3位
- ボルダリング・ワールドカップ オーストリア(インスブルック)大会 2位
- ボルダリング・ワールドカップ 中国(呉江区)大会 4位
- ボルダリング・ワールドカップ 中国(廈門)大会 3位
- アジアン・チャンピオンシップ 日本(倉吉市)大会 優勝
- 2019年
- 第14回ボルダリング・ジャパンカップ(世田谷区) 2位
- ボルダリング・ワールドカップ スイス(マイリンゲン)大会 2位
- ボルダリング・ワールドカップ 中国(重慶市)大会 2位
- ボルダリング・ワールドカップ 中国(呉江区)大会 2位
- 第2回コンバインド・ジャパンカップ(西条市) 2位
- ボルダリング・ワールドカップ アメリカ(ヴェイル)大会 2位
外岩での記録編集
- 2008年11月23日 伊豆の国市城山の「ポコチン大魔王」(5.12d)をフラッシング[4]
- 2008年12月11日 伊豆の国市城山の「リキッドフィンガー」(5.13d)をレッドポイント[4]
- 2013年2月12日 伊東市城ヶ崎・シーサイドのシンデレラボーイ(5.13a/b)をオンサイトし、日本人女性による国内オンサイトグレードを更新[5]
- 2013年6月22日 北海道占冠村・赤岩青巌峡の「日高源流エサオマン」 (5.13b) をオンサイトし、自分が持つ国内オンサイトグレードを更新[6]
- 2013年12月7日 スペイン・オリアナで「Mind Control」(8c+/5.14C)をレッドポイントし、日本人女性最高RPグレードを更新[1][7]
参照編集
- ^ a b c d “PROFILE 野口啓代”. 牛乳石鹸共進社. 2016年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月28日閲覧。
- ^ a b “野口 啓代 Akiyo Noguchi”. 日本スポーツクライミングカウンシル. 2016年8月28日閲覧。
- ^ a b “野口 東京五輪新競技切符1号 世界選手権「スポーツクライミング女子複合」銀で決めた”. Sponichi ANNEX. スポーツニッポン新聞社. (2019年8月21日) 2019年8月21日閲覧。
- ^ a b “伊豆 城山 “ロジカルプログレッション”、“リキッドフィンガー””. 日本フリークライミング協会 (2008年12月14日). 2011年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月28日閲覧。
- ^ “野口啓代、シンデレラボーイをオンサイト。日本人女性による国内オンサイトグレード更新”. CLIMBING-net/山と溪谷社. (2013年2月19日). オリジナルの2013年3月1日時点によるアーカイブ。 2016年8月28日閲覧。
- ^ “野口啓代、赤岩青巌峡・日高源流エサオマン (5.13b)をオンサイト”. CLIMBING-net/山と溪谷社. (2013年6月26日). オリジナルの2013年6月29日時点によるアーカイブ。 2016年8月28日閲覧。
- ^ “野口啓代、スペインでMind Control(5.14c)完登”. CLIMBING-net/山と溪谷社. (2013年12月26日). オリジナルの2013年8月8日時点によるアーカイブ。 2016年8月28日閲覧。
外部リンク編集
- フリークライマー野口啓代(公式サイト)
- 啓代の住みか(旧ブログ)
- 船橋ロッキー
- PowerNavi(インタビューあり)
- IFSC(国際スポーツクライミング連盟)