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野口 幸夫(のぐち ゆきお、1950年 - 2004年)は、日本のSF翻訳家評論家東京大学中退。東京大学SF研究会、一の日会出身。

日本語の文法を無視した欧文直訳体での翻訳が特徴。日本語にない言い回しや表現を独特の言葉に置き換えたり、野口の造語で訳すなどしたため読者は物語を理解するのに困難を強いられる。

例を挙げると1990年に翻訳・発刊された、ジャック・L・チョーカーの『変容風の吹くとき』(原題『When the Changewinds Blow』)の冒頭は以下のように翻訳がされている。

「どことなく、ほとんど別世界めいた趣きが、どでかいショッピング・モールにはつきまとう。プロムナード式の館内に入ると、暑さとか寒さ、夜や昼は背後に残されるわけで、入っていく先は未来派的ヴィジョンそのままのディズニーみたい版の未来世界、これすべて無菌消毒、絶縁されて、人工的、それでいて、どういう具合にか叶えられるわけ、おたくの基本的な現代的欲求すべて。」

物語の全体がこのような文章の羅列が続くため、全8巻のシリーズが日本語版は1巻のみで絶版本となった。

訳書一覧編集

  • 新しいSF ラングドン・ジョーンズ編,サンリオ 1979 (サンリオSF文庫)
  • 未来企業 : 未来の衝撃の時にも変らぬ会社 マーチン・ハリイ・グリーンバーグ, ジョセフ・D.オランダー編,共訳 サンリオ 1979
  • どこからなりとも月にひとつの卵 マーガレット・セントクレア サンリオ 1980 (サンリオSF文庫)
  • コンピュータ・コネクション アルフレッド・ベスター サンリオ 1980 (サンリオSF文庫)
  • 遥かなる光 エリザベス・A・リン 早川書房 1981 (ハヤカワ文庫. SF)
  • 遊星からの物体X アラン・ディーン・フォスター サンリオ 1982
  • 死亡した宇宙飛行士 J・G・バラード NW-SF社 1982 (NW-SFシリーズ ; 3)
  • 無伴奏ソナタ オースン・スコット・カード 共訳 早川書房 1985 (ハヤカワ文庫. SF)
  • 冬の狼 エリザベス・A・リン 早川書房 1985 (ハヤカワ文庫. FT アラン史略 ; 1)
  • アランの舞人 エリザベス・A.リン 早川書房 1985 (ハヤカワ文庫. FT アラン史略 ; 2)
  • キャンプ・コンセントレーション トマス・M・ディッシュ サンリオ 1986 (サンリオSF文庫)
  • 北の娘 エリザベス・A.リン 早川書房 1986 (ハヤカワ文庫. FT アラン史略 ; 3)
  • エンダーのゲーム オースン・スコット・カード 早川書房 1987 (ハヤカワ文庫. SF)
  • 非常の灼熱惑星 F.A.ジェイヴァー 早川書房 1987 (ハヤカワ文庫. SF)
  • 密告者を撃つな ビル・ジェイムズ サンケイ出版 1987 (サンケイ文庫. 海外ノベルス・シリーズ)
  • 炎の夏 ボブ・ライス 扶桑社 1988 (扶桑社ミステリー)
  • 変容風の吹くとき ジャック・L・チョーカー 角川書店 1990 (角川文庫. チェンジウィンド・サーガ ; 1)
  • 蒸気駆動の少年 ジョン・スラデック 柳下毅一郎編,共訳 河出書房新社 2008 (奇想コレクション)


外部リンク編集