野木町
のぎまち 野木町 | |||||
---|---|---|---|---|---|
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 関東地方 | ||||
都道府県 | 栃木県 | ||||
郡 | 下都賀郡 | ||||
市町村コード | 09364-5 | ||||
法人番号 | 7000020093645 | ||||
面積 |
30.27km2 | ||||
総人口 |
24,275人 [編集] (推計人口、2024年11月1日) | ||||
人口密度 | 802人/km2 | ||||
隣接自治体 |
小山市、栃木市 茨城県古河市 | ||||
町の木 | エンジュ | ||||
町の花 | ヒマワリ | ||||
町の鳥 | フクロウ | ||||
野木町役場 | |||||
町長 | 真瀬宏子 | ||||
所在地 |
〒329-0195 栃木県下都賀郡野木町大字丸林571 北緯36度14分00秒 東経139度44分27秒 / 北緯36.23325度 東経139.74072度座標: 北緯36度14分00秒 東経139度44分27秒 / 北緯36.23325度 東経139.74072度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
概要
編集北に位置する小山市や、南に位置する茨城県古河市との交流が盛んである。通勤率は、古河市へ18.8%、東京都特別区部へ13.1%、小山市へ12.4%(いずれも平成22年国勢調査)。関東大都市圏に属する[1]。
もともと農業が盛んな町であったが、東京より約60キロと比較的近い地点に位置することもあり、近年は都心方面のベッドタウン化が進んでいる。また、優良な工業地としても発展を続けている。
森昌子が町民歌「野木町賛歌 ふれあいの町」および「野木町音頭」の歌唱を担当している。
地理
編集隣接する自治体
編集歴史
編集- 1183年(寿永2年)2月23日 - 小山朝政・小山宗政、野木宮合戦において志田義広軍を破る。
- 1806年(文化3年)2月23日 - 野木神社焼失する。
- 1869年(明治2年)12月 - 野木町域が古河県に属す。
- 1871年(明治4年)11月14日 - 寒川・都賀郡が栃木県の管轄下となる。野木町域も古河県より栃木県に移管される。
- 1872年(明治5年)
- 1873年(明治6年)
- 1876年(明治9年)4月 - 友沼村を区画整理により第一大区第六小区と改める。
- 1878年(明治11年)7月22日 - 郡区町村編制法制定に伴い、栃木県都賀郡を下都賀郡と上都賀郡に分割。野木町域は下都賀郡に属す。
- 1879年(明治12年)8月16日 - 友沼村に郵便取扱事務所を置く。
- 1887年(明治20年)4月1日 - 小学校令により野木町域は十二学区二五番学区となる。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い友沼村、野木宿、野渡村、南赤塚村、中谷村、丸林村、潤島村、佐川野村、川田村、若林村の10ヶ村を合併し、下都賀郡野木村となる。友沼宿通り107番地(法音寺境内)に役場設置。[2][3]
- 1890年(明治23年)12月19日 - 村役場を大字丸林字茶塚に移転する。
- 1931年(昭和6年)5月16日 - 友沼郵便取扱所が開設される。
- 1934年(昭和9年)9月11日 - 野木村に電話開通する。
- 1947年(昭和22年)11月 - 野木村立野木中学校発足。
- 1963年(昭和38年)
- 1973年(昭和48年)8月20日 - 町役場を現在地に新築移転。
- 1982年(昭和57年) - 野木ローズタウン分譲開始。
- 1985年(昭和60年)3月30日 - 町民歌「野木町賛歌 ふれあいの町」(作詞・新井清時、補作・なかにし礼、作曲・すぎやまこういち)および町民音頭「野木町音頭」(作詞・なかにし礼、作曲・猪俣公章)を制定。両曲とも森昌子の歌唱でレコードが製造された。
- 1988年(昭和63年)10月4日 - 野木町立図書館開館。
- 1992年(平成4年)- 第1回ひまわりフェスティバル開催。
- 2004年(平成16年)2月1日 - 小山市と境界変更。
- 2016年(平成28年)5月10日 - 旧下野煉化製造会社煉瓦窯が野木町交流センター“野木ホフマン館”として開館。
江戸期には古河藩に属し、「古河の3宿」の1つ、日光街道の野木宿として発展を見た。しかし領域は古くから泥湿地であり、なかなか人口の集積は起こらなかった。東北本線(宇都宮線)の野木駅ができたのも1963年と、同線の中では歴史が浅く、かつては陸の孤島と呼ばれたほどである。
野木ローズタウンの分譲が開始された1980年代からは野木駅やローズタウンを中心に東京方面への通勤者を抱えるベッドタウンが形成されている。平成17年国勢調査に基づいたデータでは栃木県の市町村で唯一東京都市圏(都市雇用圏)に属すなど雇用の都心志向がみられる[4]。なお、平成22年国勢調査に基づいたデータでは古河都市圏に組み込まれている[5]。
変遷表
編集野木町町域の変遷表(※細かい境界の変遷は省略) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
1868年 以前 |
明治元年 - 明治22年 | 明治22年 4月1日 |
明治22年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |
本野木町 | 野木宿 | 野木村 | 昭和38年1月1日 野木町 |
野木町 | 野木町 | |
新野木町 | ||||||
友沼村 | ||||||
潤島村 | ||||||
若林村 | ||||||
佐川野村 | ||||||
赤塚村 | 明治12年 南赤塚村 | |||||
中谷新田 | 明治6年 中谷村 | |||||
丸林村 | ||||||
野渡村 | ||||||
川田村 |
栃木県内の自治体で、1889年の町村制施行以降において一度も市町村合併を経験していないのは、2020年現在では野木町だけである(ただし、境界変更は経験している)。
人口
編集野木町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 野木町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 野木町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
野木町(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
- 1920年(大正9年)…7,982人
- 1925年(大正14年)…8,025人
- 1930年(昭和5年)…8,238人
- 1935年(昭和10年)…8,649人
- 1940年(昭和15年)…8,737人
- 1947年(昭和22年)…11,129人
- 1950年(昭和25年)…11,018人
- 1955年(昭和30年)…10,575人
- 1960年(昭和35年)… 9,974人
- 1965年(昭和40年)…10,339人
- 1970年(昭和45年)…11,983人
- 1975年(昭和50年)…14,015人
- 1980年(昭和55年)…16,454人
- 1985年(昭和60年)…18,983人
- 1990年(平成2年) …23,676人
- 1995年(平成7年) …26,489人
- 2000年(平成12年)…26,674人
- 2005年(平成17年)…25,907人
- 2010年(平成22年)…25,720人
行政
編集町長
編集- 真瀬宏子(2008年8月24日就任、3期目)
- 歴代町長
代 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 三橋慶作 | 1963年(昭和48年)1月1日 | 1963年(昭和38年)4月30日 | |
2 | 渡辺匠治 | 1963年(昭和38年)5月1日 | 1975年(昭和50年)4月30日 | |
3 | 岩崎清二 | 1975年(昭和50年)5月1日 | 1979年(昭和54年)4月30日 | |
4 | 舘野安雄 | 1979年(昭和54年)5月1日 | 1987年(昭和62年)4月30日 | |
5 | 金澤豊 | 1987年(昭和62年)5月1日 | 2003年(平成15年)4月30日 | |
6 | 永田元一 | 2003年(平成15年)5月1日 | 2008年(平成20年)7月16日 | |
7 | 真瀬宏子 | 2008年(平成20年)8月24日 | 現職 |
出典:『野木町史 歴史編』, p. 880、[6]
財政
編集年度 | 歳入 | 歳出 | 収支 |
---|---|---|---|
2001 | 6.90037 | 6.24426 | 0.65611 |
2002 | 6.81367 | 6.13373 | 0.67994 |
2003 | 7.08978 | 6.38097 | 0.70881 |
2004 | 7.60083 | 6.9363 | 0.66453 |
2005 | 7.25394 | 6.51028 | 0.74366 |
2006 | 7.91704 | 7.24642 | 0.67062 |
2007 | 6.45694 | 5.94629 | 0.51065 |
2008 | 6.3649 | 5.7929 | 0.572 |
2009 | 7.06292 | 6.67735 | 0.38557 |
2010 | 7.35847 | 6.73062 | 0.62785 |
2011 | 7.02580 | 6.43268 | 0.59312 |
2012 | 7.02997 | 6.62377 | 0.40620 |
2013 | 7.33173 | 7.06151 | 0.27022 |
2014 | 7.64420 | 7.29849 | 0.34571 |
2015 | 9.24839 | 8.82043 | 0.42797 |
年月日 | 一般会計 事業債 |
農業集落 排水事業債 |
下水道 事業債 |
水道事業債 | 町営墓地 事業債 |
野木東工業 団地周辺 開発事業債 |
総額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2006-09-30 | 3.7702 | 0.58444 | 3.59688 | 1.14717 | 9.09869 | ||
2007-09-30 | 4.1454 | 0.5573 | 4.21158 | 1.1609 | 10.07518 | ||
2008-09-30 | 4.10268 | 0.53294 | 4.26556 | 1.15616 | 10.05734 | ||
2009-03-31 | 4.19444 | 0.52065 | 4.32322 | 1.14416 | 10.18247 | ||
2010-03-31 | 4.25543 | 0.49735 | 4.29659 | 1.15025 | 10.19962 | ||
2011-03-31 | 3.94228 | 0.47525 | 4.11083 | 1.11284 | 0.0691 | 9.7103 | |
2012-03-31 | 4.65887 | 0.45294 | 4.11712 | 1.11749 | 0.06142 | 10.40784 | |
2013-03-31 | 4.38088 | 0.43015 | 4.28032 | 1.07369 | 0.05375 | 10.21879 | |
2014-03-31 | 4.94059 | 0.40687 | 4.28534 | 1.02757 | 0.03500 | 10.58827 | |
2015-03-31 | 5.23086 | 0.38309 | 4.23788 | 0.98171 | 0.03111 | 10.86465 | |
2016-03-31 | 6.04063 | 0.35881 | 4.23852 | 0.93710 | 0.33810 | 11.91316 |
警察
編集町内全域を小山警察署が管轄。
- 栃木県警小山警察署 野木交番 住所:下都賀郡野木町大字丸林383番地16
- 栃木県警小山警察署 佐川野駐在所 住所:下都賀郡野木町大字佐川野493番地4
消防
編集1985年4月1日より常備消防事務を小山市消防本部に委任し、同本部が町内の消防を担当している。
- 小山市消防本部 野木分署 住所:下都賀郡野木町大字丸林149
議会
編集町議会
編集- 定数:14人
- 任期:2019年5月1日 - 2023年4月30日
県議会
編集- 選挙区:小山市・野木町選挙区
- 定数:5人
- 投票日:2023年4月9日
- 当日有権者数:154,978人
- 投票率:41.34%
候補者名 | 当落 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 |
---|---|---|---|---|---|
白石資隆 | 当 | 47 | 自由民主党 | 現 | 13,060票 |
中屋大 | 当 | 44 | 無所属 | 現 | 10,115票 |
西村眞治 | 当 | 61 | 公明党 | 現 | 8,972票 |
大木英憲 | 当 | 42 | 自由民主党 | 新 | 8,288票 |
板橋一好 | 当 | 82 | 自由民主党 | 現 | 7,674票 |
平田廣一 | 落 | 43 | 無所属 | 新 | 7,363票 |
大橋勇太 | 落 | 46 | 無所属 | 新 | 4,182票 |
小鹿翔矢 | 落 | 39 | 無所属 | 新 | 3,400票 |
衆議院
編集- 選挙区:栃木4区(栃木市(旧大平町・藤岡町・都賀町・岩舟町域)、小山市、真岡市、下野市(旧石橋町・国分寺町域)、芳賀郡、下都賀郡)
- 任期:2021年10月31日 - 2025年10月30日
- 投票日:2021年10月31日
- 当日有権者数:402,456人
- 投票率:55.37%
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|
当 | 佐藤勉 | 69 | 自由民主党 | 前 | 111,863票 | ○ |
比当 | 藤岡隆雄 | 44 | 立憲民主党 | 新 | 107,043票 | ○ |
地域
編集町名一覧
編集- 大字潤島(うるうじま)
- 大字川田(かわだ)
- 大字佐川野(さがわの)
- 大字友沼(ともぬま)
- 大字中谷(なかや)
- 大字野木(のぎ)
- 大字野渡(のわた)
- 大字丸林(まるばやし)
- 大字南赤塚(みなみあかつか)
- 大字若林(わかばやし)
教育
編集中学校
編集- 野木町立野木中学校
- 野木町立野木第二中学校
小学校
編集- 野木町立佐川野小学校
- 野木町立新橋小学校
- 野木町立友沼小学校
- 野木町立野木小学校
- 野木町立南赤塚小学校
郵便
編集郵便番号は「329-01xx」が該当する。集配局は町内全域が野木郵便局の管轄となる。
郵便局
編集- 野木郵便局(07145)
- 野木駅東口郵便局(07314)
電話番号
編集町内全域が古河MAの管轄となり、市外局番は「0280」。収容局は以下のビルが該当し、市内局番は以下の通り。
- 新野木局:54、55、56、57
工業
編集文化
編集交通
編集鉄道
編集道路
編集路線バス
編集町域内にはバス路線は存在しない。
- 1972年時点では、国道4号の小山-新古河間および県道174号の栃木-新古河間について、東武バスが町域を通る路線を運航していた。また、県道261号の間々田-境間および県道294号の小山-古河間について、関東バスが町域を通る路線を運航していた[11]。
- 2012年3月、茨急バスの古河車庫 - 古河駅西口 - 二高前 - 西大堤 - 中田 - 栗橋駅線に「野木明神」停留所が存在したが路線廃止により停留所も廃止となった[12]。
- 2019年3月13日に 小山駅西口 - 新市民病院 - 間々田駅西口 - 白鳥 - ラムサール渡良瀬遊水地駅 (広域公営路線バス。名称:渡良瀬ライン)が開通[13]。磯の宮〜旧思川間は町内の友沼地区(国道4号、栃木県道174号南小林松原線)を走行する。「野木町内の停留所につきましては、関係機関との調整が整い次第、設置していく予定」との記載はある[13]が、2019年12月末時点では設置されていない。
観光
編集出身有名人
編集ゆかりのある有名人
編集脚注
編集- ^ 総務省統計局 経済センサスと統計地図(大都市圏の売上高)【1.関東大都市圏】
- ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 9 栃木県』、角川書店、1984年 ISBN 4040010906より
- ^ 日本加除出版株式会社編集部『全国市町村名変遷総覧』、日本加除出版、2006年、ISBN 4817813180より
- ^ “2005年国勢調査に基づく都市雇用圏について 地域経済研究会(第2回)” (PDF). 経済産業省. p. 11 (2014年). 2018年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月3日閲覧。
- ^ 2010年版大都市雇用圏地図 - 東京大学空間情報科学研究センター、2016年5月25日閲覧。
- ^ 70 歴代四役、議長、副議長 (PDF) p1. - 野木町公式ホームページ、2019年3月3日閲覧。
- ^ a b 野木町『広報のぎ』[1][2]
- ^ “野木工業団地”. 野木町移住ナビ. 野木町産業振興課商工観光係. 2022年4月23日閲覧。
- ^ “野木第二工業団地”. 野木町移住ナビ. 野木町産業振興課商工観光係. 2022年4月23日閲覧。
- ^ “野木東工業団地”. 野木町移住ナビ. 野木町産業振興課商工観光係. 2022年4月23日閲覧。
- ^ 『栃木年鑑 昭和47年版』栃木新聞社、1972年、147頁 。2023年6月14日閲覧。
- ^ “019は、第四小学校前や八坂神社前などのバス乗り場を運行する、茨城急行自動車(株)の路線バスです”. バスマップ. 2019年1月9日閲覧。
- ^ a b “県内初!広域公営路線バスが実現!〜新規路線「渡良瀬ライン」が開通しました〜”. 小山市. 2019年1月9日閲覧。
- ^ 野木町交流センター“野木ホフマン館” - 野木町公式ホームページ、2016年5月26日閲覧。
- ^ 読売新聞栃木版 2017年7月29日 29面。
- ^ “「いつか僕もメダルを」 北京パラ、日本勢躍進にエール チェアスキーに励む宇都宮の中学生”. 下野新聞 SOON (下野新聞). (2022年3月5日) 2023年6月13日閲覧。
- ^ “ありえへん∞世界「茨城人VS栃木人生態調査!衝撃どハマり(秘)グルメ店」”. WEBザテレビジョン. KADOKAWA (2023年10月17日). 2024年5月17日閲覧。