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金久實

日本のバイオインフォマティクス研究者

金久 實(かねひさ みのる、1948年1月23日 - )は、日本のバイオインフォマティクス研究者である。京都大学特任教授、パスウェイソリューションズ社の取締役、特定非営利活動法人バイオインフォマティクス・ジャパンの理事長を務めている[1][2][3]。彼は日本で最も知られ注目されているバイオインフォマティクスの専門家であり、KEGGバイオインフォマティクスデータベースの開発者としても知られる[4]

金久 實
生誕 (1948-01-23) 1948年1月23日(71歳)
日本の旗 日本長崎県
研究分野
研究機関
出身校 東京大学
論文  (1976)
主な業績 KEGG
主な受賞歴 ISCBフェロー英語版 (2013)
公式サイト
www.kanehisa.jp/ja/kanehisa_ja.html
プロジェクト:人物伝
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2018年、彼は「KEGG (Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes) の開発を含むバイオインフォマティクスへの貢献」でクラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞において生理学・医学賞部門を受賞した[5]

経歴編集

金久は東京大学で学び、1976年に物理学分野で博士(理学)を取得した。

博士研究員としてジョンズ・ホプキンズ大学医学部とロスアラモス国立研究所で研究した後、1981年にロスアラモス国立研究所所属の研究員となった[6]。ロスアラモスにいる間、公開されているすべてのヌクレオチド配列とその転写タンパク質のデータベースGenBankの開発者の一人であった[4][7]。1985年、金久は助教授として京都大学の所属となり、1987年には教授となった。

1995年、金久はKEGG(京都遺伝ゲノム百科事典)のデータベースプロジェクトを開始した[8][9]ゲノム配列データの生物学的解釈に使えるコンピュータ化された情報源が必要になると予見し、彼はKEGG PATHWAYデータベースの開発を始めた。これは、手動で描かれた代謝に関する実験的知識を表したKEGGパスウェイマップと、細胞生物のその他機能に関する情報を集めたものである。各パスウェイマップには分子相互作用や反応のネットワーク情報が記載され、ゲノム中の遺伝子からパスウェイ中の遺伝子産物英語版(その大半はタンパク質)にリンクするよう設計されているこれによりKEGGパスウェイマッピングと呼ばれる分析ができ、それによってゲノム中の遺伝子をKEGGパスウェイデータベースと比較してどのパスウェイや関連する機能がゲノム中にコードされていそうなのかを調べられるようになった。

受賞歴編集

1999年、金久は初代の日本バイオインフォマティクス学会の会長に選出された[7][10]。また2013年、国際計算生物学会英語版フェロー英語版に選ばれた[4]

参照情報編集

  1. ^ 金久ラボラトリーズ - 金久 實”. www.kanehisa.jp. 2017年9月29日閲覧。
  2. ^ Minoru Kanehisa - Google Scholar
  3. ^ Minoru Kanehisa - DBLP Bibliography Server
  4. ^ a b c Fogg, Christiana N.; Kovats, Diane E. (2013-08-22). “International Society for Computational Biology Welcomes Its Newest Class of Fellows”. PLoS Computational Biology 9 (8): e1003199. doi:10.1371/journal.pcbi.1003199. 
  5. ^ Citation Laureates 2018”. Clarivate Analytics. 2018年9月29日閲覧。
  6. ^ Minoru Kanehisa - Curriculum Vitae”. www.kanehisa.jp. 2017年9月13日閲覧。
  7. ^ a b Overview of Bioinformatics Research in Japan”. 2017年9月13日閲覧。
  8. ^ Kanehisa M; Goto S (2000). “KEGG: Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes”. Nucleic Acids Res 28 (1): 27–30. doi:10.1093/nar/28.1.27. PMC: 102409. PMID 10592173. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC102409/. 
  9. ^ Kanehisa M (1997). “A database for post-genome analysis”. Trends Genet 13 (9): 375–6. doi:10.1016/S0168-9525(97)01223-7. PMID 9287494. 
  10. ^ Japanese Society for Bioinformatics - JSBi :: 1st Board” (英語). www.jsbi.org. 2017年9月13日閲覧。

外部リンク編集