金文京
金 文京(きん ぶんきょう、朝鮮語: 김문경、男性、1952年3月9日[1] - )は、中国文学者。韓国国籍[2]。京都大学人文科学研究所教授を経て、京都大学名誉教授。現在、鶴見大学教授。専攻は中国文学。とくに小説と戯曲、および講唱文学を統一的な視点からとらえ、その相互のつながりを社会的背景に即して解明する研究を行っている。
経歴・人物編集
東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。京都大学大学院中国語学文学専攻博士課程満期退学。慶應義塾大学助教授、京都大学人文科学研究所教授、所長も務めた。2015年より鶴見大学教授、京都大学名誉教授。2010年『漢文と東アジア』で角川財団学芸賞受賞。
著書編集
- 『中国小説選 鑑賞中国の古典 23』角川書店 1989。作品8篇を紹介
- 『教養のための中国語』大修館書店 1991
- 『三国志演義の世界』東方書店「東方選書」 1993、増補版2010
- 『水戸黄門「漫遊」考』金海南名義、新人物往来社 1999/講談社学術文庫 2012
- 『三国志の世界 後漢三国時代 中国の歴史04』講談社 2005/講談社学術文庫 2020
- 『漢文と東アジア 訓読の文化圏』岩波新書 2010
- 『漢文與東亞世界』(中国語版、自訳)、衛城、2022
- 『能と京劇 日中比較演劇論』国際高等研究所 2011
- 『李白 漂泊の詩人 その夢と現実』岩波書店〈書物誕生〉 2012
翻訳編集
脚注編集
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.313
- ^ 京都大に同胞管理職…金文京教授 人文科研所長に 民団新聞 2006年1月1日
参考編集
- 中国の歴史〈04〉三国志の世界―後漢三国時代 - 紀伊國屋書店BookWeb