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釧路港(くしろこう)は、北海道釧路市にある24時間運用の国際港湾。港湾管理者は釧路市。国土交通省より、穀物の国際バルク戦略港湾に選定されている[1]港湾法上の重要港湾。国土交通大臣指定の重点港湾、特定貨物輸入拠点港湾(穀物)[2]港則法上の特定港である。

釧路港
Kushiro Port.JPG
米町公園から俯瞰した釧路港(2013年7月28日)
所在地
日本の旗 日本
所在地 北海道釧路市
座標 北緯42度59分9.0秒 東経144度21分8.0秒 / 北緯42.985833度 東経144.352222度 / 42.985833; 144.352222座標: 北緯42度59分9.0秒 東経144度21分8.0秒 / 北緯42.985833度 東経144.352222度 / 42.985833; 144.352222
詳細
開港 1899年(明治32年)
管理者 釧路市水産港湾空港部
種類 重点港湾
泊地面積 3,920,777m²
面積 2,695ha
係留施設数 公共49バース
埠頭数 9
統計
統計年度 平成24年
貨物取扱量 15,538,674トン
旅客数 9,207人
釧路港の位置
釧路港の位置
釧路港
釧路港の位置

[1]臨海部産業エリア形成促進港の指定を受けている[3]


釧路フィッシャーマンズワーフMOOからの眺望

概要編集

昭和30年代から昭和50年代にかけて世界最大の水揚げ量を記録する漁港として有名だったが、元来 北海道東部開拓のための物流拠点として設置された。

北海道最大の穀物輸出入港であり、穀物飼料コンビナート(釧路飼料(三井系)、道東飼料(三菱系)、住友アグリその他)を有する。地理的に扇状に広がる東北海道の要、釧路川の河口に位置し同地における港湾物流拠点として古くから発達した大規模不凍港である[4][5][6]

欧米から日本アジア各国へ輸送される穀物のファーストポートとして機能している。

釧路川が内陸との輸送に便利であることから、明治時代から(安田,三井,三菱,明治)財閥により、硫黄(釧路鉄道)・石炭・木材・水産品等の積出港として発展した。道東の物流拠点であったことから鉄道も釧路を起点に帯広、根室、網走へと内陸に伸びた。港湾後背地に北海道有数の工業団地である西港工業団地と釧路白糠工業団地が形成され、東北海道最大の大規模な工業集積地になっている。

大きく分けて東港区と西港区に分けられる。東港区は明治時代からの港湾区域として、海上保安庁の基地、造船、漁港などが置かれている。西港区は石油コンビナート、国際コンテナ埠頭(国際コンテナ定期航路)、内航貨物専用埠頭のほか北海道最大の大規模な飼料・肥料生産コンビナート、さらに北海道最大級の天然ガス受入基地[要検証]エネオス)が整備されている。

2011年(平成23年)に国際バルク戦略港湾に選定され、2018年パナマックス級の大型船舶に対応完了し、さらにポストパナマックス船対応大水深-16m整備が着手されてる[7]

中華人民共和国政府による一帯一路構想において、「北有钏路 南有新加坡」(北の釧路 南のシンガポール)として対北アメリカ・対ヨーロッパ北極海航路)「氷上のシルクロード」でのアジアの窓として、国際的に注目されている良港である[8]

ニューオーリンズ港、スワード港が姉妹港である。

歴史編集

  • 1887年明治20年) - 北海道庁イギリス人技師、チャールズ・スコット・メークが港湾造成の計画を立案する。
  • 1899年(明治32年)7月12日 - 開港。普通貿易港になる。(官報にて)
  • 1900年(明治33年) - 外国貿易船第1船となる、英国船ロイヤリスト号が釧路鉄道車両を輸送し入港する。
  • 1969年-1977年1979年-1991年 水産 水揚げ量全国一位(1983年 年100万トン突破世界一を記録)
  • 1978年昭和53年) - 釧路西港第一埠頭の供用開始を記念し、北海道こども博覧会が開催される(釧路新聞社主催)。
  • 2011年(平成23年)
    • 5月- 国土交通省の「国際バルク戦略港湾」に選定される[1]
    • - 港湾計画を改訂する。
  • 2015年(平成27年)- 国土交通省の「臨海部産業エリア形成促進港」に指定される。
  • 韓国との国際コンテナ航路 週2便に増便
  • 2017年 (平成29年) - COSCO社による北極海航路1船目 入港(ドイツベルケ港〜釧路港) 北海道初の北極海航路
  • 2019年 (平成31年)4月 国際コンテナ航路 週3便に増便

施設編集

岸壁総延長(10036m)と北海道最長の長さとなる北海道を代表する国際貿易港湾である。

 
MOO前岸壁に接岸する漁船と岸壁炉端
東港区
南埠頭、副港、中央埠頭、北埠頭、釧路漁港(国内有数の水揚げ量を記録する。国内3大漁港の一つ)、文化施設(港文館、港町かもめホール)、商業施設(釧路フィッシャーマンズワーフMOO、岸壁炉端)、国産石炭埠頭、海上保安部、造船、耐震旅客船ターミナル(大型クルーズ船が接岸する。平成23年6月18日にクルーズ客船ぱしふぃっくびいなすの入港を以って供用開始)[9]
なお、釧路港東港区水面貯木場は老朽化で廃止された[10]
西港区(国際バルク戦略港湾エリア)
第一埠頭、第二埠頭、第三埠頭、第四埠頭、第五埠頭(整備計画中)
国際コンテナヤード(釜山/天津~釧路 南星海運)、飼料・肥料コンビナート 日本配合飼料(株)・明治飼糧(株)・三井物産(株)の共同3社による合弁会社と雪印種苗(株)・日本農産工業(株)・三菱商事(株)による合弁会社。月産は約48,000トンとなっており、飼料生産規模は北海道最大)、穀物貯蔵基地(貯蔵量は北海道最大の106,946トン)、東西オイルターミナル(新日本石油コスモ石油の合弁)、出光興産釧路油槽所、北海道最大級のJXエネルギーLNG基地 ジャパンエナジー釧路西港油槽所。
北海道最大級 年間100万トン以上の鉄屑の集散地。集められた鉄くずはアジア各国に鋼材原料として輸出されている。
東北海道最大の取扱い貨物量となるJR貨物新富士駅ターミナル。
西港区の港後背地には東北海道最大の臨海工業地帯である西港臨界工業地区が広がり、日本製紙釧路工場、王子マテリア釧路工場、わらべや日洋釧路工場(白糠町)、大塚製薬(音別地区)等の大規模工場が立地している。

主要定期航路編集

 
釧路市中心部と釧路港(東港区)周辺の空中写真。1977年撮影の11枚を合成作成。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

現在は貨物専用フェリー、専用貨物のみ。

かつては近海郵船により東京港との間にフェリー航路があり、末期は十勝港にも寄港していた。

国際バルク貨物定期航路
国際コンテナ定期航路(週3便定期便) 
国内定期航路

統計編集

  • 外国貿易4,284千t(北米44%、東南アジア22%、オセアニア13%、東アジア9%)
  • 輸移出750万tの主要品目
    • 軽工業品 - 50%
    • 鉱山品 - 12%
    • 農水産品 - 17%
    • 雑工業品 - 7%
    • 金属機械工業品 - 6%
    • 化学工業品 - 4%
  • 輸移入1,300万tの主要品目
    • 化学工業品 - 28%
    • 金属機械工業品 - 13%
    • 林産品 - 14%
    • 特殊品 - 22%

釧路港は水産のイメージがあるが、入港船舶総トン数では、1700万tのうち25%が外国商船、70%が内航商船で、漁船は3%となっている。

脚注編集

外部リンク編集