鈴木悦

鈴木悦（すずき えつ、1886年 - 1933年）は、著作家・記者・労働運動の指導者・大学講師。

すずき えつ 鈴木 悦
生誕	1886年 日本愛知県渥美郡老津村
死没	1933年9月 日本愛知県豊橋
出身校	早稲田大学
職業	著作家・記者・労働運動の指導者・大学講師
配偶者	彦坂かね(1907-1922) 田村俊子(1923-)

トルストイの『戦争と平和』の全訳やカナダでの労働組合運動で知られる（後述）。

略歴　

• 1886年（明治19年） - 愛知県渥美郡老津村に生まれる。
• 1900年（明治33年） - 老津小学校を修了。
• 1901年（明治34年） - 成城中学校に入学。
• 1906年（明治39年） - 東京外語大学仏文科から早稲田大学英文科へ移る。
• 1907年（明治40年） - 彦坂かねと結婚。彼女との間に4人の男女が生まれたが、全て早世した。
• 1910年（明治43年） - 早稲田大学英文科を卒業し、萬朝報に入社。
• 1914年（大正3年） - 萬朝報を退社。植竹書院入社。
• 1917年（大正6年） - 「戦争と平和」全訳本出版。
• 1918年（大正7年） - カナダへ渡り大陸日報の主筆になる。また、同年田村俊子もカナダへ渡る。
• 1920年（大正9年） - カナダ日本人労働組合を結成する。
• 1922年（大正11年） - 正式に彦坂かねと離婚。
• 1923年（大正12年） - 鈴木悦と田村俊子、正式に結婚。
• 1932年（昭和7年） - 健康に不安をおぼえて、帰国。田村は現地に残った。
• 1933年（昭和8年） - 上智大学ならびに明治大学の新聞学科の講師になった。同年9月、豊橋にて死去。
• 1936年（昭和11年） - 田村俊子、帰国。

文学碑

鈴木・田村の記念碑（高師緑地、2016年11月）

鈴木と田村の文学碑が、豊橋市高師緑地の駐車場の西側にある。二人の顔のレリーフと瀬戸内寂聴の撰文が組み合わされており、高さは約5メートルである。

参考文献

• 田村紀雄『鈴木悦（すずき・えつ）－カナダと日本を結んだジャーナリスト』リブロポート〈シリーズ民間日本学者35〉、1992年12月。ISBN 4-8457-0787X。 
• 豊橋市中央図書館『豊橋の文学碑―ガイドブック―』豊橋市中央図書館、1996年3月。 

外部リンク

• 早稲田と文学（鈴木悦） - ウェイバックマシン（2015年4月29日アーカイブ分） - 早稲田大学