鈴木英春

鈴木 英春(すずき えいしゅん、1950年 - )は、日本将棋アマ強豪、元奨励会員。自らは「弱豪」と謙遜。

奨励会に在籍していたが、三段まで達しながら、1981年、年齢制限により退会。その後、全国を放浪しながらアマチュア大会に参加。全国タイトルのアマ王将を獲得する。タイトル獲得の原動力となった独自の「英春流かまいたち戦法」「必殺!右四間」「必殺!19手定跡」「必殺!陽動振り飛車」等でアマチュアながら書籍を出版するほどであり、英春流のホームページも存在している。

英春流は、対四間飛車に対し銀2枚を中央に布陣する中飛車戦法(かまいたち戦法)や、対三間飛車に対し序盤から一気に攻め潰す飛車先の歩を突かない右四間飛車戦法などが知られる。また、後手番で初手△6二銀と指す戦法を開発したのも鈴木であり、羽生善治も後手番の時採用したことがある。囲いでは矢内理絵子女流名人が得意とした「菊水矢倉戦法」も鈴木が開発したものである。

奨励会時代は升田幸三の将棋に魅了され、同じく奨励会員だった真部一男とともに升田の棋譜の記録を競って取った。

現在は石川県金沢市の自宅において道場「将棋晩成塾」を経営し、女流棋士の井道千尋らを育成した。なおライバルにメリケン流向飛車で有名な横山公望がいる。彼も同様にアマチュアながら書籍を出版し、神奈川県横浜市において道場「ハマ公望」を経営していたが現在は閉鎖されている。

年齢制限により退会したことがNHKで「勝負~名人への遠い道~」としてドキュメンタリーに取り上げられた。ジェームス三木のドラマ「煙が目にしみる」は、鈴木をモデルとしたとされる。また、漫画「月下の棋士」にも鈴木をモデルにした「鈴本永吉」が登場し、テレビドラマ版では高嶋政伸が演じた。