鈴木道彦

日本のフランス文学者

鈴木 道彦(すずき みちひこ、1929年4月26日 - )は、日本フランス文学者獨協大学名誉教授[1]金嬉老「特別弁護団」のひとり。鈴木信太郎 (フランス文学者)の子。

鈴木 道彦
人物情報
生誕 (1929-04-26) 1929年4月26日
日本の旗 日本
出身校 東京大学
学問
研究分野 文学(フランス文学)
研究機関 一橋大学獨協大学
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略歴

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フランス文学者鈴木信太郎の子として東京に生まれる。1953年、東京大学文学部仏文科を卒業し[2]同大学院へ進学する。卒業後に一橋大学助教授となり、後に教授[1]。その後獨協大学教授[1]

若い頃はサルトルに傾倒し、政治参加の評論を多く書いていた。

プルースト失われた時を求めて』の完訳に取り組み、1992年に抄訳を刊行したところ評判を呼んだ、完訳は1996年から2001年に集英社で刊行した。井上究一郎に続く二つ目の個人完訳となった。同翻訳で2002年読売文学賞受賞[3]日本翻訳文化賞受賞[1]

2022年、海老坂武他との翻訳のジャン=ポール・サルトル『家の馬鹿息子 ギュスターヴ・フローベール論』が日本翻訳出版文化賞受賞。 

金嬉老事件について

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1968年金嬉老事件が起こると、銀座東急ホテルで「金さんへ」という呼びかけで始まる文書をとりまとめて、後日文化人・弁護士5人がその文書を吹き込んだテープを持って、金嬉老を訪ね会見した。

家族・親族

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著書

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  • 『サルトルの文学』紀伊国屋新書 1963、復刻単行判1994
  • 『アンガージュマンの思想』晶文社 1969
  • 『政治暴力と想像力』現代評論社 1970
  • 『プルースト論考』筑摩書房 1985
  • 『異郷の季節』みすず書房 1986 新装版2007
  • 『プルーストを読む』集英社新書 2002
  • 『越境の時 1960年代と在日』集英社新書 2007
  • 『マルセル・プルーストの誕生 新編プルースト論考』藤原書店、2013.10
  • 『フランス文学者の誕生 マラルメへの旅』筑摩書房 2014.10。父信太郎の評伝
  • 『余白の声 文学・サルトル・在日 鈴木道彦講演集』閨月社 2018.3
  • 『私の1968年』閏月社 2018.10

共著・編著

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翻訳

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脚注

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  1. ^ a b c d 鈴木道彦”. www.jimbunshoin.co.jp. 人文書院. 2022年7月31日閲覧。
  2. ^ 鈴木道彦”. みすず書房. 2022年7月31日閲覧。
  3. ^ 受賞作品一覧 | ニュース | 集英社 ― SHUEISHA ―”. 集英社. 2022年7月31日閲覧。