銀行強盗 (ドクター・フーのエピソード)

ドクター・フーのエピソード

銀行強盗」(ぎんこうごうとう、"Time Heist")は、イギリスSFドラマドクター・フー』の第8シリーズ第5話。スティーヴン・トンプソン英語版スティーヴン・モファットが脚本を担当し、ダグラス・マッキノン英語版が監督を担った。2014年9月20日に初放送された。

銀行強盗
Time Heist
ドクター・フー(新シリーズ)』のエピソード
Doctor Who Symphonic Spectacular (Leeds 2015) (18035926950).jpg
警備員(左)とテラー(右)
話数シーズン8
第5話
監督ダグラス・マッキノン英語版
脚本スティーヴン・トンプソン英語版
スティーヴン・モファット
制作ピーター・ベネット英語版
音楽マレイ・ゴールド
初放送日イギリスの旗 2014年9月20日
エピソード前次回
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聞いて
次回 →
校務員
ドクター・フーのエピソード一覧

本作ではタイムトラベラーの異星人12代目ドクター(演:ピーター・カパルディ)とコンパニオンのクララ・オズワルド(演:ジェナ・ルイーズ・コールマン)、ミュータント人間のサイバラ(演:ピパ・ベネット=ワーナー英語版)、改造人間のサイ(演:ジョナサン・バイリー英語版)が、テラー(演:ロス・ムラン英語版)の守るカラブラクソスの銀行への強盗を強制される。本作はイギリスで699万人が視聴し、テレビ批評家からは一般に肯定的に評価された。

連続性編集

4人に強盗させるために使用されたメモリーワームは2012年クリスマススペシャル「スノーメン」で初登場した[1]

サイがテラーをクララから遠ざけるために銀河中の犯罪者の情報を自身の記憶媒体に移した際、シリーズに登場した数多くの敵の資料が映し出された。具体的にはセンソライツ(1964年、The Sensorites)、テリレプティル(1982年、The Visitation)、スリジーン(2005年、「UFO ロンドンに墜落宇宙大戦争の危機」など)、氷の戦士、ガンスリンガー(2012年、「情け無用の町」)、キャプテン・ジョン・ハート(2007年、『秘密情報部トーチウッド』第2シリーズ)、アンドロヴァックスおよびトリックスター(いずれも The Sarah Jane Adventures)、Abslom Daak(Doctor Who Magazine)が挙げられる[1][2]

製作編集

本作の試写会にて、監督ダグラス・マッキノンは「我々がやりたかったことは『ドクター・フー』のためのケイパー映画だった。私は事実上全てのケイパー映画を見てきたため『銀行強盗』にもその要素が含まれているが、本作は『ドクター・フー』であるためタイムトラベルも含まれている」と述べた[3]

台本の読み合わせは2014年2月11日に行われ、撮影は3月3日に開始された[1]。3月5日にはブジリェンドのジョージ・ストリートで、3月13日にはカーディフ湾英語版の Roald Dahl Plass (enで撮影された[1][4]。3月18日にはカーディフ大学の Hadyn Ellis Building で[5][6]、翌日にはビュート・パーク英語版の周囲で撮影された[7]。撮影現場では新手の怪物が目撃され、「『ドクター・フー』史上最も奇妙な怪物だ」と報じたメディアもあった[5][8][9]。また、「クリスマスイブの奇跡」や「ダーレクの中へ」でも使用されたUskmouth発電所 (enでも撮影が行われた。撮影は2014年3月24日に完了した[1]

本作の予告編は2014年9月15日に公開された[10]

放送と反応編集

流出編集

「銀行強盗」はマイアミBBCワールドワイドのサーバーから脚本が流出した第8シリーズのエピソード5本のうちの1つであった[11]。本作のラフカットも「深呼吸」と「ダーレクの中へ」および「シャーウッドの森のロボット」に続いて2014年8月21日に流出した[12]。本作の流出の直後には前話「聞いて」が流出することとなった[13]

レーティング編集

イギリスでの「銀行強盗」の放送当夜の視聴者数は493万人、番組視聴占拠率は23.8%を記録した。最終合計視聴者数は699万人に達した。これはその夜に放送された番組の中ではXファクターに次ぐ記録であった[14]。アメリカ合衆国での本放送は103万人が視聴した[15]

批評家の反応編集

専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
The A.V. Club英語版B+[16]
SFX     [2]
TV Fanatic     [17]
CultBox          [18]
IndieWireB-[19]
IGN8.5[20]
ニューヨーク・マガジン     [21]
デイリー・テレグラフ     [22]

本作は一般的に肯定的にレビューされた。デイリー・テレグラフのベン・ローレンスは「時折、巧妙なストーリー・アークを維持する必要性によって、むしろ負担になっている番組の中で、『銀行強盗』はいくつか息をつける独立したエピソードだった」と評価した[22]。Den of Geekのサイモン・ブリューは「しっかりとした楽しい『ドクター・フー』のエピソードだ。最高ではないが、楽しめるものだ。上手く纏まっていた」「水槽の中には45分楽しませてくれるだけの十分な量が入っていた」と主張した[23]

SFX誌のニック・セッチフィールドはダグラス・マッキノンの「ビジュアルの才能」を称賛したが、エピソード全体については「しっかりとした中間層の『ドクター・フー』だが、もっとスムーズな犯罪者にできたはずだ」と批評した[2]ラジオ・タイムズのパトリック・マルケーンはコールマンとカパルディの演技を称賛したが、エピソード自体について興味深いコンセプトに基づいているにも拘わらず「特に魅力的なものではない」と述べた[24]

出典編集

  1. ^ a b c d e Time Heist: The Fact File”. Doctor Who. BBC One. 2014年9月21日閲覧。
  2. ^ a b c Setchfield, Nick (2014年9月20日). “Doctor Who 8.05 "Time Heist" Review”. SFX. 2014年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月21日閲覧。
  3. ^ Kelly, Stephen (2014年9月13日). “Doctor Who series 8 episode guide: Time Heist”. ラジオ・タイムズ. 2014年9月14日閲覧。
  4. ^ Autumn 2014 Series: Series 8”. Doctor Who Spoilers. 2014年9月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月21日閲覧。
  5. ^ a b Duncan, Amy (2014年3月19日). “Revealed: The new horny Doctor Who monster that looks like nothing you've ever seen before”. Metro. 2014年9月4日閲覧。
  6. ^ Series 8 Filming: Sneak Peek at a New Monster”. Doctor Who TV (2014年3月18日). 2014年9月4日閲覧。
  7. ^ Owen, Cathy (2014年3月19日). “Doctor Who: Cut and bruised Peter Capaldi climbs trees in Cardiff”. WalesOnline. 2014年9月4日閲覧。
  8. ^ Welsh, Daniel (2014年3月19日). “'Doctor Who' Series 8: New Monster on Set With Peter Capaldi and Jenna Coleman Is Strangest Yet (pictures)”. ハフィントン・ポスト. 2014年9月4日閲覧。
  9. ^ Walker, Danny (2014年3月19日). “New Doctor Who monster spotted on set as Peter Capaldi and Jenna Coleman share a moment during filming”. デイリー・ミラー. 2014年9月4日閲覧。
  10. ^ Series 8, Episode 5 trailer”. Doctor Who. BBC One (2014年9月15日). 2014年9月15日閲覧。
  11. ^ Ben Dowell (2014年7月7日). “Please don't share secrets of Doctor Who series 8 - BBC Worldwide "sorry" for five leaked scripts”. Radio Times. 2014年9月4日閲覧。
  12. ^ Doctor Who Series 8 Leak Update: Episode 5 Time Heist (But NOT Ep 4) Now Available”. Combom (2014年8月21日). 2014年9月4日閲覧。
  13. ^ Doctor Who Series 8 Leak Update: Episode 4 Listen Now Available”. Combom (2014年8月23日). 2014年9月4日閲覧。
  14. ^ “Time Heist overnight viewing figures”, Doctor Who news, (September 2014), http://www.doctorwhonews.net/2014/09/time-heist-overnight-viewing-figures.html 
  15. ^ “Top 25 Saturday cable originals”, Show buzz daily, (20 September 2014), http://www.showbuzzdaily.com/articles/showbuzzdailys-top-25-saturday-cable-originals-9-20-2014.html 
  16. ^ Wilkins, Alasdair (2014年9月20日). “Doctor Who: "Time Heist"”. The A.V. Club. 2018年11月5日閲覧。
  17. ^ Pavlica, Carissa (2014年9月20日). “Doctor Who Season 8 Episode 5 Review: Time Heist”. TV Fanatic. 2018年11月5日閲覧。
  18. ^ Stewart, Malcolm (2014年9月20日). “'Doctor Who' review: 'Time Heist' is a sassy, spacey heist thriller”. CultBox. 2018年11月5日閲覧。
  19. ^ Welsh, Kaite (2014年9月21日). “Review: 'Doctor Who' Season 8 Episode 5, 'Time Heist,' Fails to Fulfill Its Potential”. IndieWire. 2018年11月5日閲覧。
  20. ^ Risley, Matt (2014年9月20日). “Doctor Who: "Time Heist" Review”. IGN. 2018年11月5日閲覧。
  21. ^ Ruediger, Ross (2014年9月21日). “Doctor Who Recap: See If You Remember This One”. Vulture.com. 2018年11月5日閲覧。
  22. ^ a b Lawrence, Ben (2014年9月21日). “Doctor Who, Time Heist, review: 'a blunt parody of the banking crisis'”. デイリー・テレグラフ. 2014年9月21日閲覧。
  23. ^ Simon Brew (2014年9月20日). “Doctor Who series 8 Time Heist review”. 2020年9月22日閲覧。
  24. ^ Time Heist”. ラジオ・タイムズ. 2020年9月22日閲覧。

外部リンク編集