長沼 範良(ながぬま のりよし、1955年 - )は、日本法学者。専門は刑事訴訟法松尾浩也に師事。

群馬県出身。成蹊大学講師、金沢大学助教授、成蹊大学教授、上智大学法科大学院院長を経て、上智大学大学院法学研究科教授司法試験考査委員刑事訴訟法)。

経歴 編集

不適切事案 編集

【事案の概要】 上智大学法科大学院長かつ早稲田非常勤の長沼教授(刑訴法)が、早稲田法科大学院未修女子に対し、 大学院定期試験終了後の平成20年2月18日、歌舞伎町付近のバーからの帰り道において、 「人のいないところで今後の話がしたい」「考査委員の私があたなを指導するメリットは大きいと思う」 などと申し向け、同女をラブホテルに誘った。これに対し、同女は 「どんな話をするか聞いてみたい」「変な雰囲気になればすぐ出ればいい」 との思いから、氏の誘いに応じてホテル4階の一室に入室。 同部屋において、長沼氏は、同女に対し、「ごめんね、ごめんね」などと申し向けつつ、 同女を強いて姦淫しようとしたという。 なお、長沼氏からは、同女に対する謝罪文、同女のブラジャーとコートが提出されている。 長沼氏は文春側の取材に対し、学生とラブホテルにいたことは認め、合意があったとして 強いて姦淫した点については否認している。 その後、長沼氏は嫌疑不十分で不起訴[1]

著書 編集

  • 井上正仁酒巻匡大澤裕川出敏裕他共著『ケースブック刑事訴訟法』有斐閣、2004年。ISBN 4-641-04218-7 
    • 井上正仁、酒巻匡、大澤裕、川出敏裕他共著『ケースブック刑事訴訟法 第2版』有斐閣、2006年。ISBN 4-641-04235-7 
  • 酒巻匡、田中開、大澤裕、佐藤隆之共著『演習刑事訴訟法』有斐閣、2005年。ISBN 4-641-04224-1 
  • 寺崎嘉博、田中開共著『刑事訴訟法』有斐閣(有斐閣アルマ)、2001年。ISBN 4-641-12099-4 
    • 寺崎嘉博、田中開共著『刑事訴訟法 第3版』有斐閣(有斐閣アルマ)、2008年。ISBN 978-4-641-12361-8 
    • 寺崎嘉博、田中開共著『刑事訴訟法 第4版』有斐閣(有斐閣アルマ)、2015年。ISBN 978-4-641-12473-8 
    • 寺崎嘉博、田中開共著『刑事訴訟法 第5版』有斐閣(有斐閣アルマ)、2017年。ISBN 978-4-641-22050-8 
    • 寺崎嘉博、田中開共著『刑事訴訟法 第6版』有斐閣(有斐閣アルマ)、2020年。ISBN 978-4-641-22157-4 

脚注 編集

  1. ^ “[『週刊文春』 2008年11月27日号。]”. 2008年11月27日閲覧。