長谷川信哉

日本のプロ野球選手

長谷川 信哉(はせがわ しんや、2002年5月17日 - )は、京都府京都市出身のプロ野球選手外野手内野手)。右投右打。埼玉西武ライオンズ所属。

長谷川 信哉
埼玉西武ライオンズ #63
2022年7月5日 京セラドーム大阪
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 京都府京都市
生年月日 (2002-05-17) 2002年5月17日(21歳)
身長
体重
183 cm
80 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手内野手
プロ入り 2020年 育成選手ドラフト2位
初出場 2022年7月2日
年俸 1100万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

愛称は「ハセシン」。

経歴 編集

プロ入り前 編集

小学生時代に陵ヶ岡クラブで野球を始め、中学生時代は京都嵐山ボーイズで投手を務めた。敦賀気比高校進学後、2年生の春から野手に挑戦。2年生の夏に甲子園でベンチ入りを果たし全3試合に途中出場した。3年生の夏は新型コロナウイルスの影響で甲子園が中止となったものの、県大会では打率.400・2本塁打・4盗塁を記録し、チームは県2連覇を果たした。同期に笠島尚樹、1学年下に前川誠太、1学年上に木下元秀、2学年上に黒田響生がいる。

2020年10月26日に行われたドラフト会議では、埼玉西武ライオンズから育成選手ドラフト2位指名を受け[2]、11月14日に支度金350万円・年俸280万円で入団に合意した(金額は推定)[3]。ドラフト時は外野手での指名であったが内野手として登録された。背番号は122

西武時代 編集

2021年は、イースタン・リーグで二塁・三塁・遊撃・中堅・右翼と、複数のポジションを守り、前半戦までで打率.220、11打点、6盗塁を記録[4]。新型コロナウイルスワクチン接種の副反応で欠場者が複数出たチーム事情もあり[5]、育成選手ながらエキシビションマッチ最後のカードとなる対中日ドラゴンズ3連戦では一軍に帯同。8月8日の初戦では守備から途中出場すると、第1打席でライデル・マルティネスからソロ本塁打を放った[4]

2022年は、SNSの不適切使用により3月から謹慎処分が下されていたことが4月に判明した(2日に解かれて復帰)。当初は「SNSのアカウントが何者かに乗っ取られた」と釈明していたが、球団から「警察に被害届を出す」と言われ、自発的であったことを認めたという[6]。シーズンでは、7月1日までにファームで31試合に出場し、打率.319、4本塁打、19打点の成績を残し、7月2日に支配下登録された。背番号は63[7]。7月2日中に一軍に昇格すると、その日の福岡ソフトバンクホークス戦(ベルーナドーム)で、「9番・中堅手」として初出場初スタメン出場[8]。7月9日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦(楽天生命パーク宮城)では、5回表に辛島航からプロ初安打を放ち、直後にプロ初盗塁を決めた[9]。さらに、8回表には鈴木翔天から決勝打となる右前適時打を放ち、プロ初打点も記録した[9]

2023年は、5月16日の対北海道日本ハムファイターズ戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)で1点を追う9回二死無走者の打席で田中正義からプロ初の本塁打となる同点本塁打を放った[10]。同月30日に倦怠感と腹痛のため、「特例2023」で出場選手登録を抹消[11]。6月2日に出場選手登録される[12]と、同月7日の対中日戦(ベルーナドーム)では7回無死から川越誠司の代走で途中出場し、1-1の同点で迎えた9回一死無走者の打席で祖父江大輔からプロ初のサヨナラ本塁打を放った[13]。オフの11月28日の契約更改では430万円増の推定年俸1100万円でサインした[14]

選手としての特徴 編集

50メートル走5.8秒の俊足を持つ[15]

打撃フォームは横浜DeNAベイスターズ宮崎敏郎のフォームを参考にしている[16]

詳細情報 編集

年度別打撃成績 編集

















































O
P
S
2022 西武 37 68 65 6 12 4 0 0 16 3 2 1 0 0 3 0 0 21 1 .185 .221 .246 .467
2023 59 198 180 17 40 9 0 4 61 12 3 4 2 2 11 1 3 34 3 .222 .276 .339 .614
通算:2年 96 266 245 23 52 13 0 4 77 15 5 5 2 2 14 1 3 55 4 .212 .261 .314 .576
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績 編集



三塁 遊撃 外野




































2022 西武 2 2 0 0 0 1.000 2 2 8 0 1 1.000 30 53 0 0 0 1.000
2023 - - 58 109 4 2 0 .983
通算 2 2 0 0 0 1.000 2 2 8 0 1 1.000 88 162 4 2 0 .988
  • 2023年度シーズン終了時

記録 編集

初記録

背番号 編集

  • 122(2021年 - 2022年7月1日)
  • 63(2022年7月2日 - )

登場曲 編集

脚注 編集

  1. ^ 西武 - 契約更改 - プロ野球」日刊スポーツ。2023年11月29日閲覧
  2. ^ 西武育成2位の高校生外野手が掲げたでっかい夢」西日本スポーツ、2020年10月31日。2022年1月4日閲覧
  3. ^ 西武育成2位の敦賀気比・長谷川が入団内諾「まずは支配下、将来的にはトリプルスリーを」」Sponichi Annex、2020年11月14日。2021年8月8日閲覧
  4. ^ a b えっ!!西武育成の高卒ルーキー、1軍で中日R・マルティネスの直球粉砕ホームラン 19歳の長谷川信哉」西日本スポーツ、2021年8月8日。2021年8月8日閲覧
  5. ^ 西武ワクチン接種の副反応出た選手が欠場 侍源田と平良は10日から合流」日刊スポーツ、2021年8月8日。2021年8月8日閲覧
  6. ^ 西武ライオンズ 19歳の長谷川信哉、山村崇嘉の2選手を飲酒、喫煙、ネットナンパで処分」『文春オンライン』2022年4月6日。2022年7月3日閲覧
  7. ^ 【西武】長谷川信哉が支配下登録、背番122→63「トリプルスリーを狙える選手になりたい」」『日刊スポーツ』2022年7月2日。2022年7月2日閲覧
  8. ^ a b c 西武の〝秘密兵器〟長谷川信哉 支配下登録で即スタメン出場…第1打席は3球三振」『東スポWeb』2022年7月2日。2022年7月3日閲覧
  9. ^ a b c d e 初安打、初適時打、初打点、初盗塁、初決勝打 西武「育成の星」は23歳以下選抜の有望株」『西日本スポーツ』2022年7月9日。2022年7月9日閲覧
  10. ^ 西武・長谷川信哉が9回2死からプロ初本塁打で同点 育成出身3年目が大仕事」『スポニチ Sponichi Annex』スポーツニッポン新聞社、2023年5月16日。2023年11月30日閲覧
  11. ^ 【西武】長谷川信哉「特例2023」で登録抹消、倦怠感と腹痛で 代替指名選手で川越誠司が登録」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2023年5月30日。2023年11月30日閲覧
  12. ^ 広島床田寛樹、巨人岸田行倫ら登録 ソフトバンク・ガルビス、西武陽川尚将ら抹消/2日公示」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2023年6月2日。2023年11月30日閲覧
  13. ^ 【西武】“持ってる男”長谷川信哉がプロ初サヨナラ弾「追い込まれるほど力発揮出来る」」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2023年6月8日。2023年11月30日閲覧
  14. ^ 【西武】長谷川信哉が430万円増の年俸1100万円でサイン 来季外野手登録が正式決定」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2023年11月28日。2023年11月30日閲覧
  15. ^ ドラフト 敦賀気比2選手育成指名 長谷川▼西武、笠島▼巨人」中日新聞、2020年10月27日。2022年1月4日閲覧
  16. ^ 西武期待の21歳が“宮崎敏郎打法”で開眼 レギュラー奪取へ…打撃の“悪癖”を逆利用」Full-Count、2023年6月10日。2023年8月22日閲覧
  17. ^ 西武長谷川信哉〝あと1人〟からプロ1号同点弾 育成出身3年目」西スポWEB OTTO、2023年5月16日。2023年5月16日閲覧

関連項目 編集

外部リンク 編集