閃マンガン鉱(せんマンガンこう、alabandite、アラバンダイト)はマンガン硫化鉱物硫マンガン鉱アラバンド鉱ともよばれる。英名のAlabanditeは、トルコのアラバンダ(Alabanda)地方で最初に発見されたことに由来する。

閃マンガン鉱
閃マンガン鉱
閃マンガン鉱
分類 硫化鉱物
化学式 MnS
結晶系 等軸晶系
へき開 三方向に完全
モース硬度 3.5 - 4
光沢 亜金属光沢
鉄黒色
条痕 緑褐色
比重 4.0
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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マンガン鉱山に普通に産出される鉱物であり、菱マンガン鉱、あるいはばら輝石と伴って産出される。

性質・特徴 編集

化学組成は、MnS。等軸晶系。立方体、八面体あるいは塊状で産出され、{001}に完全なへき開がある。モース硬度は3.5。比重は4。

色は黒から鉄黒色で、亜金属光沢があり、条痕は暗緑色である。粉末にするとニンニクのような悪臭がする。

特徴としては酸化のされやすさがあげられる。しばらく放置しておくとすぐに光沢を失い、二酸化マンガンのくすんだ褐色となる。このため、現在では「閃マンガン鉱」よりも「アラバンド鉱」と呼ばれることが多い。

関連項目 編集

参考文献 編集

外部リンク 編集