開南湾(かいなんわん、: Kainan Bay)は、南極ルーズベルト島の北西端から北東に約37海里(70キロメートル)にあるロス棚氷の前方にある白瀬海岸の一部にあたる。

海南湾の氷壁、画像の端近くにアメリカ海軍シービーが見える
開南湾の位置(南極大陸内)
開南湾
開南湾 (南極大陸)

歴史 編集

1902年1月、イギリスのロバート・スコット率いる英国南極探検隊のディスカバリー号の探検[注釈 1]によって発見された。1912年1月に、日本の南極探検隊を率いた白瀬矗中尉によって、開南丸から同地の棚氷に着陸したことに因み「開南湾」と命名された[1]。1955年から56年にかけてのアメリカ海軍作戦のディープフリーズ作戦英語版の主要拠点であるリトル・アメリカ基地V英語版は、1955年12月下旬に建設された[2][3]

脚注 編集

注釈

  1. ^ 正式名称は British National Antarctic Expedition。1901年から1904年にかけておこなわれた。「スコットの第一回南極探検」とも。エドワード7世半島はこの探検隊によって発見されている。

出典

  1. ^ Nobu Shirase
  2. ^ "Kainan Bay". Geographic Names Information System. U.S. Geological Survey. 2013年4月11日閲覧
  3. ^ Alberts, Fred G., ed (June 1995). Geographic Names of the Antarctic (second ed.). United States Board on Geographic Names. p. 381. https://archive.org/download/GeographicNamesOfTheAntarctic2ndEdition/Gna-GeographicNamesOfTheAntarctic2ndEdition1995.pdf 2012年4月5日閲覧。