開高健ノンフィクション賞
開高健ノンフィクション賞(かいこうたけしノンフィクションしょう)は、作家の開高健を記念して創られた賞。集英社主催、一ツ橋綜合財団後援。正賞は記念品、副賞は300万円(単行本化の際は別途印税)。発表は月刊誌『小説すばる』、PR誌『青春と読書』、季刊誌『kotoba』誌上および集英社のホームページ上で行う[1]。未発表もしくは未刊行の作品を対象にした文学賞で小学館ノンフィクション大賞とともにノンフィクション作家の登竜門の位置づけにある。
受賞作 編集
- 第1回(2003年) - 平岡泰博『虎山へ』、(優秀賞)姜誠『越境人たち 六月の祭り』、駒村吉重『ダッカへ帰る日 - 故郷を見失ったベンガル人』
- 第2回(2004年) - 廣川まさき『ウーマン アローン』
- 第3回(2005年) - 藤原章生『絵はがきにされた少年』
- 第4回(2006年) - 伊東乾『さよなら、サイレント・ネイビー - 地下鉄に乗った同級生』
- 第5回(2007年) - 志治美世子『ねじれ 医療の光と影を越えて』
- 第6回(2008年) - 石川直樹『最後の冒険家 太平洋に消えた神田道夫』
- 第7回(2009年) - 中村安希『インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日』
- 第8回(2010年) - 角幡唯介『空白の五マイル 人跡未踏のチベット・ツアンポー峡谷単独行』
- 第9回(2011年) - 水谷竹秀『日本を捨てた男たち フィリピンでホームレス―』
- 第10回(2012年) - 佐々涼子『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』
- 第11回(2013年) - 黒川祥子『壁になった少女 虐待−子どもたちのその後』
- 第12回(2014年) - 田原牧『ジャスミンの残り香 - 「アラブの春」が変えたもの』
- 第13回(2015年) - 三浦英之『五色の虹 ~満州建国大学卒業生たちの戦後~』
- 第14回(2016年) - 工藤律子『マラス-暴力に支配される少年たち』
- 第15回(2017年) - 畠山理仁『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』
- 第16回(2018年) - 川内有緒『空をゆく巨人』
- 第17回(2019年) - 濱野ちひろ『聖なるズー 動物性愛者、種も暴力も超えるセックス』
- 第18回(2020年) - 河野啓『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』
- 第19回(2021年) - 平井美帆『ソ連兵へ差し出された娘たち - 証言・満州黒川開拓団』
- 第20回(2022年) - 佐賀旭『虚ろな革命家たち - 連合赤軍森恒夫の足跡をたどって』
- 第21回(2023年) - 青島顕『MOCT「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日本人』
選考委員 編集
その他のノンフィクション賞 編集
脚注 編集
- ^ 、2010年、『kotoba』(2010年秋号)、集英社 p. 232