メインメニューを開く

概要編集

山名の由来は、白峰三山の真ん中の山であるためとされている[4]。南アルプスの最高峰である北岳の南側約3.3 kmに位置し、さらに南の農鳥岳とあわせて白峰三山と呼ばれている。 2014年4月1日に、国土地理院が最新の衛星測位システム(GNSS測量)に基づき標高を改定し、奥穂高岳と並んで日本で3番目の高峰となった。南アルプスでは北岳に次いで第2の標高を誇り、日本百名山[5]、及び山梨百名山[6]に選定されている。山頂の東側には細沢カール(圏谷)がある。

白峰三山を全体としてみると高山植物の豊富な山域で間ノ岳も同様だが、山頂近辺に限っては岩屑帯で、高山植物は少ない[7]

なお、山頂付近には地すべりによってできたと考えられる線状凹地が発達しており、この地滑りが起こる前は現在より数十メートル程度標高が高かったのではないか、と考えられている。そのため、現在でこそ日本で3番目の高さの山だが、最終氷期には日本最高峰だったのではないか、とも推定されている。その当時、富士山はまだ現在の高さに達しておらず、また2位の北岳との現在の標高差がわずか4 m弱しかない為である。

行政区域としては山梨県静岡県の境に位置しており、山頂の南側は静岡県の最北端となっている。

歴史編集

登山編集

 
テントを担いで間ノ岳山頂部を歩く登山者、背景は富士山

登山ルート編集

麓から直接山頂に立つ登山道がないため間ノ岳のみを単独で登られることは少なく、白峰三山や南アルプスを縦走する際に登られることが多い[4][12]

  • 白峰三山縦走ルート - 広河原の北岳方面または、奈良田温泉の農鳥岳からの登山道を利用して白峰三山縦走するルート
  • 三峰岳からのルート - 南アルプス縦走時に仙塩尾根の三峰岳から立ち寄る場合がある
  • 積雪期のルート - 積雪期には北岳の池山吊尾根[13]、間ノ岳の稜線から東に伸びる尾無尾根又は弘法小屋尾根のルートがとられる場合がある。また細沢圏谷は滑降対象となる。

山小屋編集

 
間ノ岳山頂の線状凹地

周辺の白峰三山には、複数の山小屋があり、キャンプ指定地がある。営業期間外は、一部が冬期避難小屋として開放される場合がある[14]。北岳山荘では、南アルプスで唯一の夏山診療所が一部期間のみ開設されている。

画像 名称 所在地 標高
(m)
収容
人数
キャンプ
指定地
備考
  農鳥小屋 間ノ岳と西農鳥岳との鞍部 2,800 120人 50張 水場あり
  北岳山荘 北岳と中白根山との鞍部 2,900 150人 80張 夏山診療所

地理編集

周辺の主な山編集

 
毛無山から望む白峰三山
左から農鳥岳・間ノ岳北岳
 
上空から望む周辺の山

南アルプスの主稜線にある三峰岳から東に0.9 kmの位置にある。北側には北岳方面に標高が3,000 mを越える尾根が延び、南方には農鳥岳を経て長く白峰南嶺が延びる[15]

山容 山名 標高
(m)[1][2]
三角点等級
基準点名[1]
間ノ岳からの
方角と距離(km)
備考
  甲斐駒ヶ岳 2,967 (一等)「甲駒ケ嶽」
(2,965.58m)
 北 12.5 日本百名山
  鳳凰山 2,840 (停止)  北東 9.3 日本百名山
観音岳が主峰
  仙丈ヶ岳 3,032.56 二等
「前岳」
 北西 9.2 日本百名山
  北岳 3,193 (三等)「白根岳」
(3,192.18m)
 北 3.3 日本百名山
  中白根山 3,055  北 1.4 (中白峰)
  間ノ岳 3,189.50 三等
「相ノ岳」
  0 日本百名山
  三峰岳 2,999  西 0.9 三国境
長野山梨静岡
  農鳥岳 3,025.90 二等
「農鳥山」
 南 2.9 日本二百名山
  塩見岳 3,047 二等
「塩見山」
 南 9.0 日本百名山
  富士山 3,776.24
[16][17]
二等
「富士山」
 南東 55.3 日本百名山

源流の河川編集

以下の源流となる河川は、太平洋へ流れる。

関連画像編集

間ノ岳の山頂編集

間ノ岳からの眺望編集

間ノ岳の風景編集

脚注編集

[ヘルプ]

注釈編集

  1. ^ 2014年(平成26年)4月1日に三角点の標高成果を改定に伴い、三等三角点「相ノ岳」(基準点コード TR35338317801)の標高は、3189.13 mから3189.50 mに改定された。
  2. ^ GNSS測量等の点検・補正調査による2014年4月1日の国土地理院『日本の山岳標高一覧-1003山-』における改定値。なお、旧版での標高は3,189m。

出典編集

  1. ^ a b c d 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2014年4月3日閲覧。
  2. ^ a b c 日本の主な山岳標高”. 国土地理院. 2011年3月23日閲覧。
  3. ^ “標高値を改定する山岳一覧 資料1” (PDF). 国土地理院. http://www.gsi.go.jp/common/000091072.pdf 2014年3月26日閲覧。 
  4. ^ a b c 『日本の山1000』山と溪谷社、1992年8月、p.452。ISBN 4-635-09025-6
  5. ^ a b 深田久弥『日本百名山』朝日新聞社、1982年7月、pp.300-303。ISBN 4-02-260871-4
  6. ^ 『山梨百名山』山梨日日新聞社、2004年3月。ISBN 4897108500
  7. ^ 中西俊明『北岳を歩く』山と溪谷社〈山小屋の主人がガイドする〉、1993年7月、p48。ISBN 4-635-17066-7
  8. ^ ウォルター・ウェストン『日本アルプス再訪』水野勉訳、平凡社ライブラリー、1992年8月、454頁。ISBN 4582761615
  9. ^ a b c 『目で見る日本登山史』山と溪谷社、2005年10月、p13, 32, 41(別冊・登山史年表)。ISBN 4635178145
  10. ^ 南アルプスの国立公園紹介”. 環境省自然環境局. 2011年3月23日閲覧。
  11. ^ 三角点「相ノ岳」復旧測量記|国土地理院”. 国土地理院広報 (2007年12月). 2014年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月7日閲覧。
  12. ^ 中西俊明、山下春樹『アルペンガイド10 南アルプス』山と溪谷社〈ヤマケイアルペンガイド〉、2009年6月。ISBN 978-4-635-01358-1
  13. ^ 中村成勝『新版・日本雪山登山ルート集』山と溪谷社、2006年12月。ISBN 978-4-635-18009-2
  14. ^ 山梨県北岳山荘”. 南アルプス市観光協会. 2011年3月23日閲覧。
  15. ^ a b 『北岳・甲斐駒』昭文社〈山と高原地図2011年版〉、2011年3月。ISBN 9784398757814
  16. ^ 二等三角点「富士山」の標高は3,775.63 m。
  17. ^ 富士山情報コーナー”. 国土交通省富士砂防事務所. 2012年10月28日閲覧。

関連項目編集