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間合い運用(まあいうんよう)とは、主に鉄道などの交通機関における運用法の一種で、次の運用に入るまでの間合い(次の列車までの時間)を利用して他の列車の運用にその車両を割り当てる運用のこと[1]

本項では関連として、ある特定の鉄道車両形式および編成による、本来の所属区の場所から大幅に離れた運用の意味を指す広域運用(こういきうんよう)についても記述する。

過去に行われていた間合い運用・広域運用編集

向日町運転所の481・485系の超広域運用
この項目の出典:JTBパブリッシング JTBキャンブックス『485系物語』内記事「ある日の485系」 梅原淳著 2013年2月22日発売 ISBN 9784533089749
1969年にキハ80系気動車・信越本線経由から481系・485系電車上越線経由に車種と経由地を変更した際に、「雷鳥」「しらさぎ」「うずしお」の編成を共通運用した上で向日町運転所の車両を間合いで運用することとし、同一の編成を関東地方の東京都から九州地方の大分県まで運用すると言う、当時としては極めて異例の広域運用となった。
1970年3月1日より共通運用列車に「北越」が、1971年7月30日より「しおじ」がそれぞれ加わるも、翌年の1972年3月15日改正でまず「うずしお」が廃止されたが、一方で同改正より「つばめ」との共通運用を開始。同年4月27日よりさらに共通運用列車に「はと」と「にちりん」を追加し、同年10月2日改正では「つばめ」の熊本編成を運用することとなったため、新たに熊本県でも運用を開始した。
その後1973年10月1日には「なは」が481系・485系に置き換えられた際に、「雷鳥」「しらさぎ」「はくたか」「北越」「しおじ」「みどり」「つばめ」「はと」「にちりん」との共通運用群に加わったため鹿児島県にも進出し、同一の編成が東京都から鹿児島県まで運用されると言う超広範囲での運用となった。
さらには1974年4月25日改正でその共通運用に「日向」が加わり宮崎県にも進出(これとは別に「みどり」も宮崎県に延長して進出)し、ここに向日町運転所の481系・485系電車の運用範囲は最大規模となった[2]
しかし、1975年3月10日改正で一挙に「雷鳥」「はくたか」「北越」の3列車に激減(この内「しらさぎ」は金沢運転所所属車両での運用に、「にちりん」は南福岡電車区および鹿児島運転所所属車両での運用にそれぞれ変更して存続したが、それ以外の特急は廃止となる)し、配置編成数も13本所有の10本使用予備編成3本にまで著しく減少した後、1978年10月2日改正で「はくたか」も金沢運転所所属車両での運用に変更し、同時に481系・485系から489系に置き換えたため、広域運用を解消。

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ 高橋政士、㈱講談社エディトリアル(代表:堺公江)編、 『完全版! 鉄道用語辞典 鉄道ファンも鉄道マンも大重宝』 講談社〈9750語超収録!〉、2017年11月29日、690頁
  2. ^ この改正時点では、共通運用を組んでいた全特急がTcM'MTsTsTdM'MM'MTcでの組成による6M5Tの11両編成であった上に、配置編成数も37本所有し、うち32本使用で5本は予備編成であった。また、1本の編成が運用を始めると32日間連続で運用すると言う極めて過酷な運用となった。ただし、32日間連続の運用ではあるものの、この間に整備の目的で数時間程度向日町運転所に数度入区する運用が組まれていた。