関東社会人サッカー大会

関東各都県サッカーリーグにおいて所定の成績を収めたチームによって行われるトーナメント

関東社会人サッカー大会(かんとうしゃかいじんサッカーたいかい)は、関東各都県サッカーリーグにおいて所定の成績を収めたチームによって行われるトーナメント大会である。

関東社会人サッカー大会
開始年 1967年
主催 #主催・主管参照
参加チーム数 16
前回優勝 FC N.
最多優勝 韮崎アストロスFC
エリース東京FC (3回)
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概要 編集

毎年11月に各都県の持ち回りで開催される。各都県リーグ1部の上位15チームに加えて開催県に1枠を付与し、計16チームによるトーナメント戦方式によって争われる。

決勝進出した2チームが自動昇格することを原則とするが、関東サッカーリーグとその上位リーグ(日本フットボールリーグ)との昇降格結果によっては、関東サッカーリーグ2部の下位チームとの入れ替え戦に勝利した場合のみ昇格となる場合がある。

2022年の各都県リーグからの出場枠は以下の通り。


  • 開催県 1

主催・主管 編集

  • 主催:関東サッカー協会[1]、関東社会人サッカー連盟[1]
  • 主管:開催都県のサッカー協会および社会人サッカー連盟[1]

試合方式 編集

試合時間は90分(ハーフタイム15分)。決着がつかない場合はPK方式により次戦進出チームを決定する。ただし、準決勝および決勝については10分ハーフの延長戦を行い、それでも決着がつかない場合はPK戦方式により勝敗を決定する。

参加資格 編集

同系列・同一母体のチーム(サブチーム・サテライトチーム・同一大学チームなど) が既に関東リーグに1チーム所属している場合は、本大会に2チーム参加することはできない[2]。 関東リーグに2チーム所属している場合は、本大会に参加できない。

歴代大会結果 編集

  • :本大会終了後において関東リーグ下位チームとの入れ替え戦の結果、昇格となったチーム
  • :本大会終了後において関東リーグ下位チームとの入れ替え戦の結果、未昇格となったチーム
年度 優勝 スコア 準優勝 開催地 開催期間
1 1967 児玉クラブ(埼玉県) 3-1 御殿下クラブ(東京都) 埼玉県 11月23、25、26日[3]
2 1968 湘南サーフライダース(神奈川県) 東京ガス(東京都1位) 山梨県
3 1969 藤和不動産(栃木県1位) 日立水戸勝田(茨城県) 茨城県
4 1970 読売クラブ(東京都1位) 東京ガス(東京都) 群馬県
5 1971 FC青山(東京都) 東芝本社(神奈川県) 千葉県
6 1972 古河電工千葉(千葉県) 東邦チタニウム(神奈川県) 栃木県
7 1973 埼玉教員(埼玉県) 電電関東(埼玉県2位) 山梨県
8 1974 神戸製鋼(神奈川県) 日産自動車(神奈川県1位) 神奈川県
9 1975 日産自動車(神奈川県1位) 東邦チタニウム(神奈川県) 埼玉県
10 1976 東芝堀川町(神奈川県3位) 東京ガス(東京都) 茨城県
11 1977 横河電機(東京都1位) 山武ハネウェル(神奈川県) 群馬県
12 1978 神奈川県教員SC(神奈川県1位) 神戸製鋼(神奈川県) 千葉県
13 1979 電電関東(埼玉県2位) 茨城教員(茨城県) 神奈川県
14 1980 日立栃木(栃木県1位) 3-2 千葉教員(千葉県1位) 山梨県 11月15-18日
15 1981 横浜トライスター(神奈川県1位) 2-0 栃木教員(栃木県1位) 栃木県 11月14-17日
16 1982 三菱養和(神奈川県1位) 3-0 パイオニア川越(埼玉県2位) 埼玉県 11月13-16日
17 1983 東京三洋電機(群馬県1位) 1-0 日立栃木(栃木県1位) 茨城県 11月12-15日
18 1984 横河北辰電機(東京都) 3-1 栃木教員(栃木県1位) 群馬県 11月10-13日
19 1985 東京ガス(東京都1位) 神奈川県教員SC(神奈川県) 千葉県
20 1986 東京教員(東京都) 横浜トライスター(神奈川県) 神奈川県
21 1987 韮葉クラブ(山梨県) 読売クラブジュニア(東京都) 山梨県
22 1988 栃木教員(栃木県1位) 2-2 aet
(PK 8 - 7)
関東自動車工業(神奈川県) 埼玉県 11月3-6日
23 1989 日産FCファーム(神奈川県1位) 1-1 aet
(PK 6 - 5)
茨城教員(茨城県1位) 栃木県 11月3-6日
24 1990 本田技研工業狭山(埼玉県1位) 5-1 FC旭(神奈川県2位) 茨城県 11月23-26日
25 1991 韮葉クラブ(山梨県1位) 東京三洋電機(開催地・群馬県2位) 群馬県 11月23-26日
26 1992 図南SC(群馬県1位) 横河電機(東京都3位) 千葉県 12月5-8日
27 1993 青梅FC(東京都2位) 1-1 aet
(PK 5 - 3)
プリマハムFC土浦(茨城県1位) 神奈川県 12月4-7日
28 1994 エリースFC(東京都1位) 東京海上火災保険(東京都2位) 山梨県 11月26-29日
29 1995 青梅FC(東京都1位) 九曜FC(東京都2位) 栃木県 11月25-28日
30 1996 原研東海(茨城県1位) 2-1 動燃東海(茨城県2位) 埼玉県 12月7-10日
31 1997 韮崎アストロスFC(山梨県1位) 4-2 茨城教員葵FC(茨城県2位) 茨城県 11月22-25日
32 1998 栃木SC(栃木県1位) 1-0 矢板SC(栃木県2位) 群馬県 11月14-17日
33 1999 佐川急便東京フリエ(東京都1位) 4-1 東邦チタニウム (神奈川県1位) 千葉県 11月20-23日
34 2000 海自厚木マーカス(神奈川県1位) 1-1 aet
(PK 5 - 3)
図南SC(群馬県1位) 神奈川県 11月18-21日
35 2001 群馬FCホリコシ(群馬県1位) 2-1 aet
VG
矢板SC(栃木県1位) 山梨県 11月17-20日
36 2002[4] 日立ビルシステム(東京都3位) 1-0 ザスパ草津(群馬県1位) 東京都 11月23-26日
37 2003 神奈川県教員SC(神奈川県1位) 4-1 古河電工千葉(千葉県1位) 栃木県 11月22-25日
38 2004 東芝府中(東京都1位) 3-0 飯能ブルーダー(埼玉県1位) 埼玉県 11月20-23日
39 2005 FC町田ゼルビア(東京都1位) 4-0 全神栖SC(開催地・茨城県2位) 茨城県 11月19-22日
40 2006 クラブ・ドラゴンズ(茨城県1位) 6-0 与野蹴魂会(埼玉県2位) 群馬県 11月18-21日
41 2007 エリースFC東京(東京都2位) 5-2 FC KOREA(東京都1位) 千葉県 11月10-11、17-18日
42 2008 tonan前橋(群馬県1位) 2-0 日立ビルシステム(東京都1位) 神奈川県 11月8-9、15-16日
43 2009 佐川コンピューター・システム(東京都3位) 4-1 東京海上日動火災保険(東京都2位) 山梨県 11月7-8、14-15日
44 2010[5] 横浜猛蹴(神奈川県2位) 2-2 aet
(PK 6 - 5)
SC相模原(神奈川県1位) 東京都 11月6-7、13-14日
45 2011[6] 浦安JSC(千葉県1位) 3-0 パイオニア川越(埼玉県2位) 栃木県 11月12-13、26-27日
46 2012 VONDS市原(千葉県1位) 3-2 坂戸シティFC(埼玉県1位) 埼玉県 11月10-11、24-25日
47 2013 ジョイフル本田つくばFC(茨城県2位) 3-1 tonan前橋サテライト(群馬県1位) 茨城県 11月16-17、30-12月1日
48 2014 早稲田ユナイテッド(東京都2位) 4-2 FC TIU(埼玉県2位) 群馬県 11月15-16、29-30日
49 2015 LB-BRB TOKYO(東京都2位) 5-1 エスペランサSC(神奈川県2位) 千葉県 11月13-15、28-29日
50 2016 TUY(神奈川県1位) 3-2 横浜GSFCコブラ(神奈川県2位) 神奈川県 11月5-6、19-20日
51 2017[7] アイデンティみらい(茨城県1位) 2-1 東京海上FC(東京都3位) 山梨県 11月4-5、18-19日
52 2018 Criacao Shinjuku(東京都2位) 3-2 aet 東邦チタニウム(神奈川県2位) 東京都 11月3-4、17-18日
53 2019[8] ザスパ草津チャレンジャーズ(群馬県1位) 1-0 aet VONDS市原Vert(千葉県1位) 栃木県 11月2-3、16-17日
54 2020 南葛SC(東京都1位) 2-1 アヴェントゥーラ川口(埼玉県2位) 埼玉県 11月14-15、28-29日
55 2021 エリース東京FC(東京都1位) 2-1 ヴェルフェ矢板(栃木県1位) 群馬県 11月6-7、20-21日
56 2022 はやぶさイレブン(神奈川県2位) 2-1 境トリニタス(開催地・茨城県2位) 茨城県 12月10-11、17-18日
57 2023 FC N.(東京都2位) 2-1 COEDO KAWAGOE F.C(埼玉県4位) 千葉県 11月4-5、18-19日

入れ替え戦結果 編集

1983年度(ホーム・アンド・アウェー方式) 編集

1984年1月29日
日立栃木
(関東社会人大会2位)
1 - 1 日立水戸勝田
(関東リーグ8位)

1984年2月5日
日立水戸勝田
(関東リーグ8位)
4 - 0 日立栃木
(関東社会人大会2位)
勝田・石川運動ひろば

1993年度(ホーム・アンド・アウェー方式) 編集

1994年2月20日
13:00
三洋電機東京
(関東リーグ8位)
0 - 1 プリマハムFC土浦
(関東社会人大会2位)

1994年2月27日
13:00
プリマハムFC土浦
(関東社会人大会2位)
3 - 1 三洋電機東京
(関東リーグ8位)

2002年度 編集

2003年1月13日
13:00
図南SC
(関東リーグ9位)
1 - 1 aet
(PK 1 - 3)
ザスパ草津
(群馬県1部1位)

2003年1月12日
11:00
埼玉SC
(関東リーグ10位)
2 - 0 佐川急便埼玉SC
(埼玉県1部1位)

2010年度 編集

2011年1月16日
11:00
SGシステム
(関東リーグ2部6位)
1 - 3 aet SC相模原
(関東社会人大会2位)

2017年度 編集

2017年12月24日
13:30
横浜GSFCコブラ
(関東リーグ2部7位)
5 - 2 東京海上FC
(関東社会人大会2位)
流通経済大学フットボールフィールドA

2017年12月24日
13:30
FC KOREA
(関東リーグ2部8位)
0 - 2 アイデンティみらい
(関東社会人大会1位)
流通経済大学フットボールフィールドB

2019年度 編集

2019年12月8日
14:00
ヴェルフェ矢板
(関東リーグ2部8位)
0 - 1 VONDS市原Vert
(関東社会人大会2位)

2021年度 編集

2021年12月25日
14:00
VONDS市原Vert
(関東リーグ2部8位)
0 - 3 ヴェルフェ矢板
(関東社会人大会2位)
非公開

2021年12月25日
14:00
さいたまSC
(関東リーグ2部9位)
0 - 4 エリース東京FC
(関東社会人大会1位)
非公開

脚注 編集

  1. ^ a b c 第55 回関東社会人サッカー大会要項 (PDF)”. 関東サッカー協会. 2022年6月26日閲覧。
  2. ^ 2018年・2020年・2021年の埼玉県リーグにおいて、東京国際大学サッカー部の社会人登録チームであるTokyo International Universityが優勝、ドリームスが本大会出場圏内の順位でリーグ戦を終えたが、関東リーグには既に東京国際大学FCが所属していたため、Tokyo International Universityにのみ本大会出場権が与えられ、ドリームスは出場不可(次順位のチームに出場権繰り下げ)となった。
  3. ^ 1回戦のみ開催日不明。
  4. ^ この年は関東サッカーリーグ2部制改編の為、各都県1部リーグ1位のチームが自動昇格した(ただし、関東リーグ1部からの降格チームの関係上、群馬県1位のザスパ草津は関東1部9位の図南SCと、埼玉県1位の佐川急便埼玉SCは関東1部10位の埼玉SCと、それぞれ入替戦を行った)。優勝の日立ビルシステムは昇格せず、東京都1位の九曜FCが昇格となった。
  5. ^ JFLから関東1部に流通経済大学FCの降格が決定したことに伴い、大会2位チームは関東2部6位チームとの入れ替え戦に出場した。
  6. ^ この年は、翌年から関東サッカーリーグが1部・2部ともに10チームに再編される関係により、準決勝まで進出した4チームが2部自動昇格となった(3位・三菱養和SC(東京都3位)、4位・日本工学院F・マリノス(神奈川県2位)。さらに、1部優勝のY.S.C.C.が翌年からJFLに昇格した関係より昇格枠が1枠増加したため、2回戦で敗退した4チーム間で、2012年1月14日・15日にトーナメント戦(関東サッカーリーグ昇格決定戦)を行った。結果、東京23FC(東京都1位)が優勝し、2部昇格を決めた。
  7. ^ JFLから関東1部にブリオベッカ浦安と栃木ウーヴァFCの降格が決定したことに伴い、大会上位2チームは関東2部下位チームとの入れ替え戦に出場した。
  8. ^ JFLから関東1部に流経大ドラゴンズ龍ケ崎の降格が決定したことに伴い、大会2位チームは関東2部8位チームとの入れ替え戦に出場した。

外部リンク 編集