関西高等学校

関西高等学校(かんぜいこうとうがっこう)は、岡山県岡山市北区にある私立学校で、県下唯一の男子校である。一般的な通称は「関西(かんぜい)」。

関西高等学校
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人関西学園
校訓 敢為の精神
質実剛健
天分発揮
設立年月日 1887年
創立記念日 10月25日
創立者 中川横太郎ら数名
共学・別学 男女別学
男子校
設置学科 普通科
商業科
電気科
高校コード 33506B
所在地 700-0056
岡山県岡山市北区西崎本町16番1号
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目次

概要編集

スポーツ分野(野球体操、ボート、硬式テニス、少林寺拳法等)で全国的に有名。関西学園に属し、岡山中学校・高等学校とは姉妹校。全校生徒数は1300人超。

私立校であるが、過去に県立への移管要請を断ったことがある。また過去に近隣の女子高との合併話を断られたことがあり、近年は少子化による生徒の減少により全国的に男女別学の高校が共学化に転向する流れがあるが、関西高校は県下で唯一男子校を保ち続けている。

制服は男子校の伝統でもある一般的な金ボタン5個の黒学ラン(標準型学生服)で左襟には校章を形どった襟章、右襟には学年章をつけている。2018年よりデニム生地を採用したブレザーに変更する予定[1]、食堂も設置。

校名の由来編集

1894年、当時校長代理をしていた片平周三郎が東京で修行中、福沢諭吉が関東での教育事業を展開していることに憧れ感銘を受け、自らも関西の地でそれを行いたいと決めたことに由来する。実際に片平が教育事業を行ったのは関西よりも西にある岡山の地であるが、「広く関西からも優秀な生徒を集めたい」として同校の校名とした。当時の読み方は「カンサイ」であった可能性がある。

読みについては、関西高校の戦後初めての甲子園出場である1948年夏、および1949年春のユニフォームには「KANSAI」と書かれ、一方で校歌は「カンゼイ」であり、そのことから、当時は「カンサイ」と「カンゼイ」の呼称が混同していた。しかし後になって創立ごろの読みとしては「カンゼイ」の方が正しかったのではないか、という声が挙がり、校歌にもならって1960年春の甲子園出場時より「カンゼイ」が正式な読みとなっている。但し、「カンサイ」を岡山弁風に発音すると「カンセー」になり、さらにそれが訛って「カンゼー」と呼んでいたことから、という説もある。

なお、校名が類似している関西大学や、同校と同じく「かんさい」と読まない関西学院大学とのつながりは特に無い。

学科編集

2007年度からコース改編が行われている。2008年度も普通科と商業科でコース改編がある。(2007年度入学生までは2年次以降も現在のコース編成である)

普通科(2008年度より国立進学コース・難関私大コース・大学進学コースの3コース)

2年次にコース変更が可能である。(大学進学コースから国立進学コースへの変更はできない。)
  • 国立進学コース(Ⅲ類)
    • 2007年度にそれまでの国公立進学コースにかわり新設され、特別進学コースから希望者で入学前の学力試験の結果が基準を満たす者を選出し、1クラスで編成されている。
    • 2008年度からは単独募集となり、定員は35名となる。「国・数・英・理・社」の5教科入試を実施する。夏期休暇中は、** 勉強合宿(4泊5日)を実施し、土曜日にも授業を行う。
    • 国立進学コースは担任2人制度 各学年の担任と3学年全の担任(国立進学コース担当)が付くなど手厚い体制。
    • 2013年の定員は20名 
    • 偏差値50から岡山大学現役合格が合言葉
    • 国立進学コースには他校にあるような特待生のような制度はない
  • 特別進学コース
    • 難関私立・公立大学への進学を目指す。
    • 2008年度のみ難関私大コースとして、有名私立大学(関関同立など)への進学を目指す。
  • 大学進学コース
    • 私立大学進学を前提としたクラス。学力はもちろん、部活動との両立を図り、部活動などの活躍も受験の成績の一部という教育方針をとっている。

商業科(2008年度より健康・福祉ビジネスコース・情報ビジネスコース・特別進学コースの3コース)

今までのビジネスコースが健康・福祉ビジネスコースと情報ビジネスコースに分かれたことになっているが、今までもビジネスコース内で同様の形をとっており、大きな改編ではない。
  • 健康・福祉ビジネスコース(2年次に編成) … 福祉専攻・スポーツ専攻がある。
  • 情報ビジネスコース(2年次に編成) … 基礎や資格取得などに積極的な教育方針をとっている。
  • 特別進学コース … 県内商業男子の中で、大学進学者数・進学率ともにナンバー1の実績を誇り、全国の大学の商学系学部・学科に進学している。

電気科(電気コース・情報コース)

  • 電気コース … 主任技術者、電気工事士などの資格が取得できるよう授業編成。国家資格の取得などを通して就職に有利な教育方針を採っている。
  • 情報コース … 授業や実習を通してCAD等がしっかり学べるコースで、大学進学に有利な授業をしているため、近年大学進学者が増加している。

沿革編集

  • 1887年 - 修業年限1年半の薬剤師養成学校として、私立岡山薬学校(第1次)を中山下に設立。
  • 1890年 - 第三高等中学校医学部(現在の岡山大学医学部)への薬学科設置に伴い、岡山薬学校(第1次)を廃止。在学生は同学科へ編入。かわって私立岡山医薬学予備校を設立。
  • 1893年 - 野田屋町へ移転。
  • 1894年7月 - 高等学校令の制定に伴い私立高等学校医科予備門と改称。9月、修業年限を3年とする。12月、私立関西尋常中学校と改め修業年限を5年制の中学校となる。
  • 1899年 - 中学校令が改正され、同校も「尋常」の文字を取り去り、関西中学校となる。
  • 1900年 - 現在地に移転。
  • 1904年 - 関西教員養成所を設立(1912年に廃止)。
  • 1906年 - 岡山薬学校(第2次)、および児島郡藤戸村天城に天城分校を設立。
  • 1908年 - 天城分校、私立天城中学校として独立(現在の県立倉敷天城高校)。
  • 1919年 - 同校を第二岡山中学校として県立に移管せよと要請があったが拒否する。
  • 1921年 - 岡山薬学校(第2次)を廃止。
  • 1948年 - 学制改革により高等学校となる。関西高等学校財団を設立。
  • 1951年 - 学校法人関西学園を設立。
  • 1952年 - 商業科を併設。
  • 1962年 - 電気科を併設。
  • 1982年 - 岡山市箕島に中高一貫教育をめざし、岡山中学校を開校。
  • 1985年 - 岡山高等学校を開校。

野球部編集

関西の野球部は、当時の同校の英語教師安部磯雄から野球を教わった翌年1895年の創部。岡山県の高校では最古の野球部である。

2013年選抜高校野球出場により甲子園出場回数が春夏通算20回(春12回、夏8回)になり、岡山東商業倉敷工業を抜いて岡山県内単独トップの甲子園出場回数を誇り[2]、特に2005年から2007年にかけては県勢で初の5季連続甲子園出場を果たしている。

その中で2005年明治神宮野球大会では、田中将大擁する駒大苫小牧高校に決勝で惜敗し準優勝を記録。翌年の選抜高等学校野球大会では、エース斎藤佑樹を擁する早稲田実業学校高等部延長15回引き分け再試合を行い、8回までリードするも守備の乱れで逆転を許し惜敗した。

また、2010年2011年の選抜高等学校野球大会では、前年の中国大会を制し優勝候補の一角に挙げられていたが、2年続けて1回戦で大会を制覇した興南高等学校(2010年)、東海大学付属相模高等学校(2011年)に初戦敗退するという不運な面があり、一部の高校野球ファンから「関西に勝った高校は優勝する」というジンクスが囁かれるようになった。

2011年の夏の大会では、初戦で選抜準優勝の九州国際大付を破り初の4強に進出したが、優勝した日大三に準決勝で敗れジンクスを破ることはできなかった。

関西を破って好成績を収めた高校編集

年度 代表校 全国大会成績
1948年(第30回・夏 準々決勝 0-2 小倉(福岡県) 優勝
1994年(第76回・夏 2回戦 1-6 佐賀商(佐賀県) 優勝
1995年(第67回・春 準決勝 6-13 観音寺中央(香川県) 優勝
1995年(第77回・夏 3回戦 2-4 星稜(石川県) 準優勝
2002年(第74回・春 準決勝 1-3 鳴門工(徳島県) 準優勝
2005年(第87回・夏 2回戦 10-12 京都外大西(京都府) 準優勝
2007年(第79回・春 準々決勝 1-9 大垣日大(岐阜県) 準優勝
2010年(第82回・春 1回戦 1-4 興南(沖縄県) 優勝
2011年(第83回・春 1回戦 1-9 東海大相模(神奈川県) 優勝
2011年(第93回・夏 準決勝 4-14 日大三(西東京) 優勝

交通編集

鉄道編集

バス編集

  • 中鉄バス関西高校前バス停よりすぐ。(バス停が学校の目の前の歩道に設置されているので)

著名な出身者編集

その他編集

 
関西高校 スクールバッグ

脚注編集

  1. ^ [1]時事ドットコムニュースより
  2. ^ 関西高校12度目のセンバツ出場山陽新聞より

関連項目編集

参考文献編集

  • 学校法人関西学園 『関西学園百二十周年』、2007年。
  • 学校法人関西学園『関西学園百年史』学校法人関西学園、1897年。
  • 小田晧二 「歴史の広場 付属予備科教場」『岡山医学同窓会報』85号、1998年。

外部リンク編集