阪神鳴尾浜球場
阪神鳴尾浜球場(はんしんなるおはまきゅうじょう)は、兵庫県西宮市鳴尾浜にある野球場である。
阪神鳴尾浜球場 Hanshin Naruohama Baseball Ground (Tigers Den) | |
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施設データ | |
所在地 | 兵庫県西宮市鳴尾浜1-3-9 |
座標 | 北緯34度41分53.1秒 東経135度21分59.2秒 / 北緯34.698083度 東経135.366444度座標: 北緯34度41分53.1秒 東経135度21分59.2秒 / 北緯34.698083度 東経135.366444度 |
開場 | 1994年 |
所有者 | 阪神電気鉄道 |
管理・運用者 | 阪神タイガース、阪神園芸 |
グラウンド |
内野:クレー舗装 外野:天然芝 |
照明 | なし |
使用チーム • 開催試合 | |
収容能力 | |
500人 | |
グラウンドデータ | |
球場規模 |
グラウンド面積:-m2 両翼:96m、中堅:120m |
フェンス | m |
プロ野球・阪神タイガース二軍(ウエスタン・リーグ所属)の本拠地球場及び練習場となっており、同球団が運営管理を行っている。鳴尾浜臨海公園野球場に隣接する。愛称は「タイガース・デン(Tigers Den)」[注 1]。
概要編集
フィールドは両翼96m、中堅120mと、阪神一軍の本拠地である阪神甲子園球場とほぼ同じ。スコアボードは磁気反転式で、2014年にボールカウントの上にスピードガン表示が設置された[1]。
スタンドは500人収容で、両内野およびバックネット裏にて観戦可能。ウ・リーグ公式戦や教育リーグなどの試合で開放され、入場料は無料である。
スタンドに屋根はないため、特に炎天下は蒸し暑くなるため熱中症などに注意が必要である。また、周辺は住宅地であることなどから鳴り物を使った応援は禁止で、禁煙・禁酒でもある。なお、スタンドに入ったファウルボールは原則として回収される。
ネット裏スタンドが満員となった際は、入場制限や外野芝生席の開放が行われる場合もある[注 2](5回終了時点で帰路につく観客がいた場合には、入場制限が途中で解除されることもある)。
室内練習場など阪神の選手が使用する周辺施設が左翼場外に位置していることから、ホームチームの阪神は3塁側ダッグアウトを使用する。
歴史編集
かつて阪神タイガース二軍は1975年に廃止された阪神国道線の浜田車庫跡地(尼崎市の阪神バス浜田車庫に隣接)に設けた阪神浜田球場を本拠地及び練習場として使用していたが、施設の老朽化やグラウンドの狭隘化などもあり、長期的な戦力強化の一環としてファーム育成施設の充実は欠かせないとして、球団は新施設の建設を決定した。
1994年10月7日、現在地に球場が竣工[3]。甲子園球場東側の西宮市甲子園七番町に所在していた合宿所「虎風荘」も、周辺施設として当球場隣に移転。「虎風荘」などを含む当球場を中心とした二軍施設全体の愛称を「タイガーデン」(Tiger Den、虎の穴)とした。
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、元々埋立地であったことからグラウンドなど敷地内ところどころで液状化現象が発生し、復旧に時間を要した。
2003年、愛称である「タイガーデン」がタイガー魔法瓶の商標であったことが判明したため、現在の愛称「タイガース・デン(Tigers Den)」に改称した。
なお、鳴尾浜球場は観客席が500人収容と少なく、室内練習場が手狭であり、拡張も困難であることなどや老朽化を考慮し、二軍本拠地を2025年をめどに尼崎市小田南公園(阪神本線・阪神なんば線の大物駅近く)へ移転を検討していることが2020年10月に明らかになった。球団寮や屋内練習場も同公園内に移設する計画である[4][5]。
Tigers Den内のその他施設編集
- 選手寮「虎風荘」
- 球団ファーム事務所
- 室内練習場
アクセス編集
- JR甲子園口駅または阪神甲子園駅より阪神バス鳴尾浜線鳴尾浜行きに乗車、「県立総合体育館前」バス停下車(徒歩約3分)、または「阪神鳴尾浜球場前」バス停下車(徒歩すぐ)。
- 鳴尾浜線のバスは鳴尾浜工業団地内を周回して阪神甲子園・JR甲子園口方面へと戻る循環路線のため、球場に向かうには「県立総合体育館前」で下車して歩く方が所要時間は短い。
- 阪神武庫川線武庫川団地前駅下車徒歩約15分。同駅を南西方に進み、都市再生機構レインボータウン武庫川団地の東端道路から、鳴尾浜臨海公園野球場の敷地内を経由する(経路がやや複雑)。
- 鳴尾浜臨海公園は3塁側スタンド付近の後方にあり、1塁側とバックネット裏スタンドから照明塔が見える。
脚注編集
注釈編集
出典編集
- ^ 鳴尾浜にスピードガン 2軍戦より楽しく 日刊スポーツ 2014年3月15日
- ^ “阪神に2軍本拠地移転プラン 神戸第2など候補”. 日刊スポーツ. (2016年6月22日) 2016年6月23日閲覧。
- ^ “年譜(平成〜)”. 阪神電気鉄道. 2019年7月31日閲覧。
- ^ “【阪神】2軍の本拠地を鳴尾浜から尼崎に移転検討 2025年の完成を目指す”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2020年10月2日) 2020年10月7日閲覧。
- ^ “新・虎の穴計画!阪神2軍本拠地に尼崎・大物が候補、手狭な鳴尾浜から移転”. サンケイスポーツ (産経新聞社). (2020年10月2日) 2020年10月7日閲覧。